2010年03月02日

詩文集『生首』3月24日発売

◎詩文集『生首』3月24日全国書店発売


 著者の都合で長らく刊行が遅れていた詩文集『生首』(毎日新聞)はこのほど編集・装丁作業がおわり、2010年3月24日全国書店で発売のはこびとなりました。昨秋刊行の予定がここまで遅れましたことを読者の皆さまにお詫び申し上げます。
 本書は近作および書き下ろし詩篇全5章46篇を収載、巻頭詩「剥がれて」から最終章の「世界消滅5分前」まで、見当識をあらかた失いながらさも狂いなき定位にあるかのようにふるまう人と世界への呪詛と敵意をうたいあげています。天翔る生首とはなにか。切断された身体と記憶、実存から剥がれ無化された言葉はどこに流れていくのか・・・まがまがしい予感にみちた一冊。

・書籍コード=ISBN978‐4‐620‐31956‐8
・A5判 定価1700円(税別)
直接予約をご希望のかたは、毎日新聞出版営業部
 電話:03・3212・3259まで。


namakubicover.jpg

辺見庸 ●刊行予定このページの上部へ戻る
2009年07月01日

辺見庸コレクション3『美と破局』

発売中辺見庸コレクション3『美と破局』

毎日新聞刊

2009年6月末全国書店にて発売



傷ついたもの、破壊されたものに宿る美とは何か? 破局の迫るいま、本当に輝く哲学とは? 
ジャズ・トランペッターのチェット・ベイカーを語りながら現代の悪と美の極限に迫る「甘美な極悪、愛なき神性」、新しい言葉の誕生を予感させる瞠目の書き下ろし詩篇、2年にわたって『月刊現代』巻頭に連載され大反響を呼んだ「潜思録」全文……など最重要作品多数を収録するコレクション第3巻。

・付録の折り込みしおりでは、田中優子(国文学者)、趙博(シンガーソングライター)、細見和之(ドイツ思想研究者)、五所純子(ライター)が書き下ろしの辺見庸論を執筆!


【目次より】

T 美と破局
甘美な極悪、愛なき神性――新たなるチェット・ベイカー
幻夢は明るみにひきだされるべきか――ジャコメッリ映像の豊穣な謎
めぐる〈生の時〉と〈死の時〉――蠱惑する”閾”の風景

辺見庸コレクションV『美と破局』
U 詩篇
酸漿

葬列

破瓜
黄身
ドーム
ズボズボ
緑青

残照
花序
ファザーの居間
星座
眠り
死相
夜戦


V 潜思録
朝の心象
無為にして化す
死は巧まれて
日本礼賛
歌の記憶
五月闇
残忍な女神
沈黙の螺旋
参院選とBF症候群について――危機が日々増大している
言霊の行方
メルトダウン
ゴルビーとバッグ
雲泥千里
年年歳歳相似たり
和の終焉
愚昧の浸透圧
底光り
存在の剽窃
恐慌の足音
不可視の内戦
”ごかし"社会
五輪後の中国
洛陽の紙価
新たなる終末
なんのかんばせあって……


W 痛みについて
ミルバーグ公園の赤いベンチで
邂逅――紅紫色の木槿のかげ
名残の桜、流れる花
痛みについて


X 音なく兆すもの
絵入り洋燈と観覧車――音なく兆すものたち
二つの日常――死生観の揺れと永遠のいま
シオランさん
洞爺湖サミットへの熱いメッセージ――「幻想の絶頂」をことほぐのか
お別れのことば


Y 宵の散策
Kよ
幻像
センシティブ・プラント
仏桑華
風景連鎖
宵の散策
花食む男


Z 闇に学ぶ
銀糸の記憶
闇の内省と水中花
輝ける陽根
するめ
南天夜間飛行


4・6判上製240頁
定価1700円(税別)
連絡先:毎日新聞社
http://books.mainichi.co.jp/
電話03-3212-3239
FAX 03-3212-0095
担当 向井徹
辺見庸 ●新刊案内このページの上部へ戻る
2009年05月30日

『私とマリオ・ジャコメッリ―〈生〉と〈死〉のあわいを見つめて』発売

発売中私とマリオ・ジャコメッリ――〈生〉と〈死〉のあわいを見つめて            

・2009年5月29日発売(NHK出版)

・孤高の写真家をめぐり静かに深まりゆく作家の言葉−断想。NHK新日曜日美術館「私の愛する写真家」(08年5月25日放送)をもとにした詩的映像論。生と死の思索。マリオ・ジャコメッリの代表作の他、辺見庸未発表詩篇も収載。

(主な目次)

私とマリオ・ジャコメッリ第一章  白は虚無、黒は傷跡

  スカンノの少年
  心と躰に刺青を彫りこまれる
  「想像への入口」としてのモノクローム
  あらかじめ詩人である男が見る異界
          
第二章「時間」との永遠の戦い
   
   「時間の強制」からの離脱
   識閾から見る風景
   世界はそこに実在するのか
          
第三章 生に依存した死、死に依存した生
    
  死にゆく者の側から撮られた風景
  「死」とむきあう空間のにおい
  〈見ること〉と〈見られること〉
  「死ぬのもむずかしいのよ」

第四章 資本、メディア、そして意識

  「無意識」に入りこむ資本
  映像と資本の腐れ縁
  資本はジャコメッリさえもとりこむ
  倒錯した状況のなかで

第五章 解かれなければならない「謎」、解いてはならない「謎」 

  謎と自由
  表現者はいかにして資本と権力から自由でありえるか
  ジャコメッリという人間の手ごたえ
  帰結のむこうにはじまりがある


(問い合わせ先)NHK出版
 電話:03−3780−3325(編集)担当:高井
    0570−000−321(販売)
辺見庸 ●新刊案内このページの上部へ戻る

『しのびよる破局―生体の悲鳴が聞こえるか』発売

発売中『しのびよる破局―生体の悲鳴が聞こえるか(大月書店)

(NHK・ETVT特集「作家・辺見庸:しのびよる破局のなかで」の書籍版。
放送内容を再構成、大幅補充。3刷出来



     目次


しのびよる破局第一章 破局の同時進行
  同時性のパンデミック
  価値システム総体の破綻
  人間的価値の問いなおしを
  病むべく導き健やかにと命じる

第二章 生体反応としての秋葉原事件
  世界からの孤絶
  「リア充」の喪失
  被害者と加害者の究極的な等価性
  時・空間の変容
  端末化する生体
  思索の排除

第三章 価値が顛倒した世界
  格差と内面の変化
  新しい階層の誕生
  マルクスの発見
  カジノ資本主義への自省
  大量自殺という「内攻的な暴動」
  憲法九条と二五条の危機
  経済危機とナショナリズム
  労奴≠ニ労組の背信
  ファシズムは魅力的な顔をしている

第四章 無意識の荒み
  日常のコーティング
  無意識の荒み
  メディアが煽動する世間
  駄作としての資本主義

第五章 人智は光るのか
  社会は善意に満ちているか
  「誠実」の凄み
  暴力の時代
  「人間であるがゆえの恥辱」
  腐った民主主義
  マチエールとインタラクト
  たたかいは避けられない
  人智は光るのか

第六章 〈不都合なもの〉へのまなざし
  PPJと許せる自己像
  無≠分泌し、ただ歩く
  思索と徒労
  死者の列、末期の眼
  最期の残照
  宙づりのことば
  年譜や碑文はいらない
  他の痛みへ
(巻末断想)破局のなかの光明≠ノついて――あとがきのかわりに

連絡先:大月書店
http://www.otsukishoten.co.jp/
電話(代表) 03-3813-4651
FAX 03-3813-4656
担当:西浩孝
辺見庸 ●新刊案内このページの上部へ戻る
2009年05月29日

私事片々

『いまここに在ることの恥』角川文庫.jpg私事片々

・角川文庫版『いまここに在ることの恥』カバーの犬は十中八九雌であろう。画家の西方久さんにたしかめたわけではないが、きっとそうだろう。尻尾はよく見えない。尻の谷間をかくすように垂れているようだ。つまり、この犬の心は凪いではいない。(2010/5/7)
辺見庸 ●私事片々このページの上部へ戻る
2009年04月05日

辺見庸コレクション3『美と破局』

●お知らせ・・・2007年1月1日号(2006年12月1日発売)からはじまった月刊『現代』(講談社)の連載巻頭エッセイ「潜思録」は、同誌休刊のため、09年1月1日号(2008年1
2月1日発売)をもって終了となりました。ご愛読ありがとうございました。「潜思録」全文は09年6月に毎日新聞から刊行の辺見庸コレクション3『美と破局』に一括収録されています。
辺見庸 ●お知らせこのページの上部へ戻る