2025年05月23日

ヴァージニア・ウルフ

水平線.jpg

「水平 線上 の 暗い 一線 は、 まるで 古い ワイン ボトル が
澱 を 瓶 底 へと 沈め ガラス の 緑色 になり ゆく よう に、
しだいに 鮮明 に なる。 その むこ う の 空 も また、 白色 の
澱 を 沈め た かの よう に 明るむ。」
(『波』)

のんちがもう居ないことを最近やっとのことでわかりかけて
きた。それでも折節耳を澄ます。LINEのスタンプに彼女と
よく似た犬がいて胸が熱くなる。

米国はいずれ「内戦」になるのではないかと言う者もいる。
狂気と正気の臨界線はすでに不明である。
posted by Yo Hemmi at 22:11| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年05月21日

不快指数飽和永遠未爆発社会の完成

ベランダのハト.jpg

そのような社会が常態化し、ニューノーマル化し、子らは病むべ
く育てられながら健やかにと命じられるから、理の当然、健やか
な体裁で歪みに歪み、親もまた無批判盲従の群れに埋没してこの
うじゃじゃけた毎日を皆と一緒に大河ドラマ観ながらそぞろに肯
定しつつニンチ症候群化するわけだな。

「老年期には美しい時間が未来から流れ込んでくる」だと。真っ赤
な嘘だ。老年期とは、苦痛と屈辱と諦念のみを実質とする、死もし
くは失見当識を待つほかない連綿たる「悪時間」の帯である。
posted by Yo Hemmi at 14:55| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年05月19日

シュミレール

ジャン・ボードリヤール.jpg

「けれどもシュレミールは影を奪われたこと自体を
悩んでいるのではない。影をなくしたことに対する
人びとの非難だけが彼の悩みの種なのである。だか
ら影が彼から離れたからといって、それだけでは彼
が存在そのものを失うことにはならない。・・・」
(ジャン・ボードリヤール『 消費社会の神話と構造』)
posted by Yo Hemmi at 13:58| お知らせ | 更新情報をチェックする