2020年12月04日


蜘蛛

陽.jpg

脹相ー壊相ー血塗相ー膿爛相ー青瘀相までみたところで目が
さめた。しょうおそう。だれの? じぶんのだよ。あんがいに
きれいなもんだ。じぶんはじぶんに臭わないしな。ほんちゃんは
死んだ犬のためにドライアイスを買ってきたらしい。『青い花』
岩波現代文庫版50冊左手でサイン。僧帽弁閉鎖不全の犬、編集者
の足に噛みつく。示談。慰謝料。発生せず。ピモベンタン。3錠。




posted by Yo Hemmi at 14:47| メモ | 更新情報をチェックする

2020年12月03日

目玉


水晶体を替えたからか

夕陽.jpg

「ふつうに」というやつだ。街にでたら人がふつうに歩いている。
でも奇妙だ。死後の風景か。人工の水晶体越しの光にいつまでも
慣れない。目玉を入れ替えたんだ。しかたがない。

だれとだれがどのように死に、だれとだれが依然、死ぬ気でいるの
か。わからない。「来年はもっとはっきりしますよ」。遠縁のお化
けが言ふ。だれとだれが飢え死にしかかっているか、明確になる。
ミエルカする。可視化するのですよ。

まだ暴動は起きていないのだという。起きそうな気配もなひ。
バカが「時に熟れて赤くなった唇」(Celan)で、ありもしない希望
に関してしゃべくる。

鉄路に靴を履いた両脚(膝下)が「落ちて」いる。隣駅までずっと。
上体はない。目玉は(よく見ろよ、バカヤロウ!)いくらでもバラス
トに埋まっている。

線路際のアパート。真っ赤なトウガラシを窓に一列に干している。
揺れている。トウガラシが真っ赤に揺れている。あれらは、「血よけ」
なんだってさ。

岩波現代文庫『青い花』にサインするように依頼あり。落款も。
「生活と自治」連載の書籍化タイトルは『コロナ時代のパンセーー
パンデミックまで7年の思考』
(仮題)とする。





posted by Yo Hemmi at 16:20| 日録 | 更新情報をチェックする

2020年12月01日

『霧の犬』


abstract art

霧の犬 文庫.jpg

眼科。よく見えると思ったり、霞むと感じたり、一定せず。
一定・・・そんなものないのかもしれないが「そんなもの」とは
どんなものか、わかっていない。『地下室の手記』しばらく
はまる。なにが新しくなにが古いかわかったもんじゃない。

売春宿で女性と性交後に説教したり反省したりする哀れと滑稽。
『地下室の手記』には闇や貧困、偽善の基層がみえる。どきどき
する。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」・・・人びとが
まだ一定の秩序のなかにいるのを不思議に思う。目の端で、じつは
たがいに様子をうかがっているのだが。『霧の犬』岩波現代文庫版
の装丁案くる。

abstract art。線路に靴を履いた両足(脚か)。『三四郎』は首だったな。
若い女性の。『三四郎』のあのシーンだけ惹かれた。あの作品のなにがよ
いのか。わかったことがない。わかろうとしたこともない。足や首にただ
胸をしめつけられる。

「あれ」からなにかが根本的に変わったというわけではない。
ずっと、ずるずるとダメになっていたのだ。工藤正廣さんから
最新作『チェーホフの山』(未知谷)をお送りいただく。ものすごい
エネルギー!

心臓のよくない犬、よく寝る。よく食べる。

チェーホフの山.jpg




posted by Yo Hemmi at 17:57| お知らせ | 更新情報をチェックする