2018年04月20日

鄙劣


◎無知は力なり、自由は隷従なり!

おもいだしました。皇居の松の木の話は、渡辺清著
『砕かれた神――ある復員兵の手記』(岩波現代文庫)58頁に
オリジナルイメージがあったのです。「あの濠の松に天皇をさ
かさにぶら下げて・・・樫の棍棒で滅茶苦茶に殴ってやりたい」と
いふピクチャレスクを、ぼくはどうしてもきらひになれません。

けふ会った友人がおもしろいことをいっていました。このところ
三半規管がおかしくなったみたいだ、と。まっすぐあるくのにも
難儀する。目がくらくらする、と。なるほど。にんげんの鄙劣さも
ここまでくると、おそらく戦時中の軍部以上かもしれません。あい
つらをあの濠の松にさかさにぶらさげてみたい。それをみながら散歩
する。ジョギングする。ときどき蹴飛ばしたり、唾をひっかけたりし
て・・・そぞろむなしい、衝迫。

かつて、被害と加害の等価性みたいなことをボードリヤールは述べ
ました。繋ぎ目をなくしたその断片の妖しいきらめきに目が眩みます。
嫌韓嫌中ヘイト週刊誌がいまや、あたかも正義の使者のごとくふるまい、
失見当識記者らがそこに泣きつく図の奇怪。いっぽう、どこぞの出版社
では「表現課」なるセクションができたよし!関係者はオーウェルを
よんだことがないか、よんでもさっぱり理解できなかった大ばか者にち
がいありません。

各省庁、報道・出版各社は以下のように墨書した大横断幕を正門にかか
げよ。みなで唱和せよ。「無知は力なり、自由は隷従なり!




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2018年04月18日

紙オムツ


◎馬糞のにおい

小鳥.JPG
(A.Yoshino)

皇居の松の木(クロマツ?)に誰某を逆さづりに・・・とは、
むろんわたしごときもののオリジナル・イメージではあり
ませぬ。『1★9★3★7』をやっているころでしたか、岩波
文庫かなにかでよんだのであります。まことに秀抜なイメー
ジであり、わたしはなんどもその風景を思ひうかべたこと
です。

逆さづりにされたものたちは、風にゆれ、口やら鼻やら
股間やら、とにかくからだじゅうのありとある開口部からポタ
ポタと液状のものを地上に逆しまに垂らしつづけるのでありま
した。父祖たちは、そしてわたしどもも、しかし、そうしたイ
メージをついにもちえなかったのであります。まんいちもった
としても、みずからただちにうちけしたのであります。

あのあたりには、とりわけ夕まぐれになりますと、馬糞のに
ほひがもわーっとただよひます。幻の「逆さづりにんげん」ども
は、馬糞臭のなかでぶーらぶーらとゆれるのであります。歴史とは
けだし皮肉なものですね。巨悪を大いにゆるし小悪をことさらに
いためつけるのです。さうおもひませんか? みんなまんべんなく
、端から端まで狂ってやがると!

フランコ・ベラルディはマクロンとかいふあんちゃんをためらわず
「ファシスト」と呼びます。同感。わたしたちも、ファシストに
税金をはらって、逆さづりにすべきものを逆さづりにせず、アベ・
アソーだけでなく、オノデラら極右グループをたいへん勇気づけている
のであります。かれら、もうやりたいほうだいだぜ。

けさ、介護認定のおばさんがくる。犬、激吠え。生年月日をいえ
るか、寝返りうてるか、おもらしするか、お風呂はどうしてるか
、オムツつこてるかーーなど訊かれる。イライラしてくる。逆ギレ。
おばはんにからむ。要介護2だったのが1になったのはなんでやねん?
あんたらクニの手先か、アベのまわしものか・・・とか。おばはん逃げ
かえる。犬たちとマックいく。朝マック。犬、たいへんおよろこびに
なられる。

川端「心中」。草稿「犬を売る男」収録の全集第2巻のみアマゾンで
注文。150円。送料260円。ああ、こんなことやってるばあいじゃなひ!



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2018年04月17日

ご依頼


◎すばらしき原稿依頼

めずらしく原稿(詩)執筆の依頼あり。ただし、稿料は
払えないと。詩のかんけいにはなぜかこういふのが多い。
で、こういふのにかぎって、谷川俊太郎などの名前をだし、
谷川先生も書いてくださったとくる。ケッ!

詩にまつわる主観的善意≠ニその利用ほどタチのわるいも
のはなひ。稿料なし、初版印税なし。それってブラックだろ!
といふのも大人げなかろうと、稿料2枚1000円(税抜き)
なら書きます――などと唯々返事。真っ黒いこころもちで。
ワハハ。

戦争賛美詩の下地にも主観的善意≠ェあった。現代詩は
ノミの屁のやうにつまらない。悪意がてんで書けてない。
気組みが戦争詩と本質的に変わらないんだな。そんでもって、
主宰者はみょうに慇懃で官僚的。

ヒラオくーん、がんばってるかい? 島のおじいちゃん、お
ばあちゃーん、おにぎりとか牛乳とかあげてくださいね。即刻
とっつかまえて、皇居の松の木に逆さづりにしなきゃならない
やつは、ヒラオくんなんかじゃない。アベとアソーだろ。

「青空語に寄せて」「青空同人印象記」「『青空』のことなど」
「淺見淵君に就いて」よむ。

草稿「犬を売る男」をさがしている。






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2018年04月16日

逃げろ!


◎どこまでも逃げろ!

逃げているひとは、どこまでも逃げろ。どうか逃げ果(おお)
せますやうに! 義人は、いや義人ではない凡夫でも、逃亡者
にはこころを遣るべし。逃げているひとは、どうか逃げきるこ
とができますやうに!

わたしの知る石牟礼道子さんは、祭りあげられるのをなにより
きらっていた。「しのぶ会」のやうなこともきらっていた。
デモもきらっておられた。ソシキをいやがっていた。わたしの
知る石牟礼さんは孤独であり、かつそれを愛しておられた。

海嘯および死刑執行の予感。いつもではあるが・・・。
「幸福」「器楽的幻覚」など。おみごと。





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2018年04月15日

不明


◎「巡査の居る風景」のことなど

「巡査の居る風景」よむ。またおどろく。たじろぐ。
20歳で書いたって!朝鮮人の側から。1929年の作だ。
迂闊だった。時間がいくらあっても足りない。知らなか
った、忘れていたではすまされない。

反日テロ、関東大震災と朝鮮人虐殺が、さりげなく埋め
こまれている。一高「校友会雑誌」のレベルの高さよ!
というより、天才の目のたしかさよ!

「川端康成 第四短篇集「心中」を主題とせるヴァリエイ
シヨン」。きのうにつづきよむ。川端が自死したときの
じぶんをおもいだす。沼沢均の夢をみる。笑っていた。

『月』第7回再校ゲラもどす。



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posted by Yo Hemmi at 18:29| メモ | 更新情報をチェックする

2018年04月14日


◎「筧の話」など

「海 断片」「温泉」「筧 の 話」などよむ。おどろく。
ポチ注文。




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2018年04月13日

ミュンヒハウゼン


ミュンヒハウゼン

きのう『月』第7回初校ゲラもどす。一昨日、

強風の日、打ち合わせ。『月』はあと2回か。

きのうミュンヒハウゼンのことをおもふ。底なし

沼から抜けだすのに、おのれの髪をひっぱりあげて

成功したというホラ話。アベよりよほどまし。

月7挿画.pdf


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2018年04月07日

「月」第7回


◎『月』第7回を送稿

昨日、『月』の第7回(約52枚)を送稿しました。真っ暗闇に
石をなげるきぶん。「芳烈な柚の匂い」でしたっけ、そんなもの
がかえってくる気づかいはありません。ぜったいに。つまらぬ
ことではありますが、闇の深さと自由をこちらがかってに感じれば
いいだけのことです。ああ、あと、どこまでも荒漠とした景色を。

だって、それが実相ですから。アンドレイ・エフィームイチの
かたりをこの歳になってなぞるのも、わるくはありません。数十年
ぶりにめくるものは、まるではじめてのように新鮮で、かえって
忘却の残酷さに気づかされ、おののきます。老いるのはあるしゅの
屈辱ですね。屈辱的に生きるしかない。それでいいとおもいます。

けふ、いやがるつれあいと病院。狂犬病予防注射。ひとのような声で
鳴く柴犬がいました。『月』第7回は今月末発売の「本の旅人」
(角川書店)に掲載の予定です。

満月と桜.jpg
(Y.Sakai)


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