2018年11月30日

リハ


病院で胃と大腸の画像をみせられる

臓物。きったなかった!ランチがまずくなるほど。一応セーフ。
明日もリハビリ。3度目。世界観が変わるほどのショックを
うけている。かれらはなぜかくも真剣に手をぬかずに、グチ
ひとつ言わずにやってくれるのか。あれは重労働だ。

ほぼ全員がマスクをしている。なにか不思議だが、わるくはない。
顔の下半分は勝手に想像するか、想像しなければいい。顔の上
半分というのは、総じて、みるに堪えがたくはない。老健の
療法士や介護福祉士たちは、作家や記者や編集者たちより、当然
ながら、よほどまっとうなものを感じさせる。

『月』書評がでた。








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2018年11月29日

重版


『月』の重版決まる

昨日、『月』(角川書店)の重版がきまった。

月表1jpeg.jpg


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金子ふみ子


墓から発掘したのは遺骨ではなく土葬された遺体

亀田博さんからひとを介し金子ふみ子の墓発掘にかんする貴重な
ご教示があった。「生活と自治」の連載で、わたしは金子ふみ子
の遺骨が布施辰治弁護士らにより発掘されたという趣旨のことを
書いたが、それは遺骨ではなく土葬された遺体であった。

金子の死因究明については、布施弁護士も努力したが、亀田さんに
よると、「医師、遺族、朝鮮と日本のアナキストたち」が尽力した
のだという。また、朴烈の兄と甥がじぶんたちの土地に埋葬するため
東京にきたが、遺骨は警察に管理され、朝鮮の地元警察に送られて
しまった、と亀田さんは指摘している。

亀田さんの文章「忘れ得ぬ面影」によると、1926年7月27日に金子
の「冷たくなった身体が、栃木県宇都宮刑務所栃木支所の監房の
窓際に発見された。ふみ子はその前日26日の暁方、数え年23歳の
真夏、この世に永遠の訣別をとげて了ったのだ」

同月31日の明け方、ふみ子の母親と布施弁護士、馬島医師がたちあい、
十数名で栃木町はずれの合戦場墓地に仮埋葬されたふみ子の遺体発掘
にとりかかった、という。「数輪のエゾ菊を手向けたばかりの墓所を
揆いて、地下四尺の湿地の中から」金子ふみ子の遺体はでてくる。

「水気にふくらんで、ブヨブヨにはれ上がり、腐乱したふみ子の
屍体」「むくれ上がった広い額と、厚く突出した唇、指をふれればスル
スルと顔面の皮がはがれた腐乱体・・・」ーーーー。しっかりと読ませていただ
いた。亀田博さんと元木知子さんに感謝申し上げる。
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2018年11月22日

異常


無知と慢不遜

朝野あげての韓国・北朝鮮非難と罵倒。そもそも歴史をふりかえるのに
「不可逆」などありえない。恥ずべきはどちらか。無知と傲慢不遜が
大手をふっているイルボンこそが恐悚しなければならない。異常な時代だ、
いまは。テレ朝後藤君(元共同通信)もっとちゃんと勉強しろよ。きみ、
目が泳いでるぜ。

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12月講演


12月の新宿紀伊國屋ホール講演

当初はそこまで予想してはいなかったのだが、来月18日の新宿
紀伊國屋ホール講演はたいへん大事な内容になる。『月』にはじ
まり『月』を越え『月』に戻る。2018年(と近年)のはげしい
「内面の変容」をどう語るか。7月の大量処刑(ジェノサイド)
にはかならず触れざるをえない。

月180302.jpg
(Y.Sakai)
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朝日夕刊


朝日新聞がインタビュー記事掲載

小説『月』をめぐるインタビュー記事が昨日の朝日新聞夕刊に
掲載された。インタビュアーは平成生まれの青年。インタビュー
されたものは無条件降伏の前年に生まれた老人である。特段の
齟齬はなかった。

『月』にかんしては、NHK教育テレビ「こころの時代」が現在、
番組を制作中であり、2019年1月に放送の予定。

朝日20181122夕刊.jpg
(クリックで拡大)






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2018年11月18日

梶村さん


訪なう

カラマツ亭にバイトの梶村さんを訪ねる。杖ついてゆく。
梶村さんはいない。厨房のご主人にあしらわれる。佐伯さん
ならいる。11時にくる。ママチャリで。

佐伯さんに用はない。梶村さんはいない。自転車につながれた
シバの様子を気にする。うずくまって股を舐めている。シバ。
梶村さんかもしれない。目がかすむ。

12月2日のサルスベリ.jpg
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2018年11月13日

文庫


『いまここに在ることの恥』

いまここに在ることの恥.JPG

『いまここに在ることの恥』(角川文庫)が重版して、きのう
見本がとどいた。ほんのちょっぴりだけの増刷。2006年、毎日新聞
から単行本がでて、2010年文庫化。さっぱり売れずに、もう忘れか
けていたついせんだってに再版。

カバー、挿画は西方久さん。すきな絵だ。西方さん、どうしてるだろうか。
解説はジュンジュン(五所純子さん)。お元気だろうか。

じつは第T章の「口中の闇あるいは罪と恥辱について」あたりから
『1★9★3★7』を構想していた。文庫には脳出血とがんから復帰後の
昂揚感がにじむ。松崎夕里さんが編集したのだったか、ていねいな
註がはいっている。

どうということはない。おもいでが付着しているけれど。単行本を
編集してくれた向井徹君のご両親は他界された。かれはお骨とくらして
いるらしい。ご両親の虹のような笑み・・・。




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朝ぼらけ


象たちの空

明け方、とても巨きい象やカバ、犀たちが、ブカブカ空に
浮いていた。まえにもなんどかあった。ヒッポが空でクソ
している。尻尾をくるくる回す。クソが港区高輪一丁目あ
たりにバラバラとふる。

だれもいないから、丹念熟成イチゴジャムパンを食う。カバ
たちをみあげて。ジューシーなつぶつぶ果肉入りの、おかげ
さまで100周年。ア、シバル!

東側の空に、暗い紫みの青。子を孕んだマッコウクジラまたは
潜水艦。西にながれてゆく。羊水がふる。だれもいない。
あたたかい。なまあたたかい。

パンのにおい。経血のかほり・・・。ふる。

存在者が自己自身を対象化する自覚的在り方を、今後いっさい
廃止することとする。ッシバル! 胸やけする。秩父連峰の
はるか上空で、ヒッポがクソをたれている。

うろこ雲.jpg





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2018年11月11日

微苦笑


決心らしき心もちは、なにもない

もういいのではないか。やめてもよいのではないか。いいかげん
しおどきだろう・・・。仰向いて、そう話しかける。犬に。約10年
も同居している無口な犬に。けふ、ヨブの話もした。サタンのこ
とも。

同じ階のマックス君のこと。歯がないので舌をたらしているマッ
クス君の幸せについて。たくさん散歩をさせてもらっている老犬。
がんも克服したらしいぜ。ニッポンゴはあかん。ポルトガル語しか
解さんのやて。

オブリガード! マックス君、目をまんまるにしてふりかえる。
整形したみたいな美形。まるでアニメのワンコ。うちのは暗い。
他の犬にも他のひとにも関心をしめさない。

もっと愛想があってもよいとおもわぬでない。しかたがない。わたし
だって無愛想だし。見ず知らずのオヤジが無愛想な犬に口笛を
吹く。犬、ふりかえりもしない。気安く口笛なんか吹くなよ。

数週間前まであったオオクチナシのしげみが、ウソみたいになくなって
いた。夏場に八重の白い花を咲かせてはボトリボトリと落としていた。
化けものみたいなおんなの樹。更地になっていた。

サイゴン川にみえる黄土色の道。わたる。犬、ふりむく。わたくし
にたいし微苦笑を浮かべている。犬が。死んだ犬は歯をくいしばる。笑
わない。けっして。したがって、犬はサイゴン川を流れている腐った死
犬じゃない。

なにも決心しない。オオクチナシのにほひ・・・。

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2018年11月09日

それでも・・・


かれらはみんな

善い人たちであった。車椅子から、あるいはベッドから
、わたしはみあげていた。みんな親切でやさしかった。
しかしそれでも、「夜ごとゆがむ/花たちの唇。」

「かれらは世界にはなればなれに立っている。/それぞれ
がそれぞれの夜のもとに、/それぞれがそれぞれの死の
もとに。」(Celan)

やおら股間からタンポンをぬきとり、濡れそぼつそれで鏡に
「返答」を書くおんな。英語で。クソッタレ!

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2018年11月05日

日経夕刊


『月』インタビュー記事

けふの日経新聞夕刊に『月』をめぐるインタビューが載った。
コンパクトで的確。異存なし。明日、毎日新聞の藤原章生さん
と会う予定。終わったら下剤さ。唯君の感想すきだな。いつか
お茶しような。

(クリック)

日経インタビュー.jpg


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2018年11月03日

共同体の構造的掟


暴力の回帰的な性格

いまはむろん前世紀からほぼせいかくに予感されていた。
R.Dの炯眼には舌をまく。「人間のつくる共同体の奥底には
、まったく意識されることのない反復的な構造が潜んでいる」

「それは共同体の心理などというものではない。むしろそれが
共同体を組織するのだ」「ぼくが怖れるのは、部族感情がよみ
がえり、(それが)核兵器にむすびつくことだ」

「テクノロジーの不可逆的進歩が、政治における古くかわらないもの
と結びつくと、とんでもない暴発の危険が生じる」ーーーーつまり、
R.Dは核戦争の蓋然性をかたっていた。

R.Dはまた、マルクス主義の病的なまでの「オプティミズム」を
指摘していた。「共同体の構造的掟」「暴力の回帰的な性格」
「宗教的なものののりこえがたい性格」ーーーーへの楽天的な視線
がそれだ。

核兵器の使用は大いにありうる。〈暗黒の21世紀〉がじょじょに
姿をあらわすだろう。think or be!


小さな紅い花.jpg


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2018年11月01日

それから・・・


植民地主義的傲岸不遜と官製ヘイト煽動そして『月』

韓国最高裁の判決への自民党ほかの感情的反発は、旧宗主国意識
まるだしの蔑視と見くだし、居丈高な罵倒そのものだった。日本
政府、自民党があげて対韓ヘイトを煽っているにひとしい。

学生時代わたしがはじめて参加したのは、65年の日韓基本条約反対
デモだった。たった8億ドルの経済援助で植民地支配の歴史をなかった
ことにし、賠償請求権の放棄を朴正煕政権にみとめさせたこと。これ
こそが朝鮮戦争特需でもうけにもうけ、増長したたニッポンの醜い
素顔だった。

ニッポンは「金で歴史を買った」とおもいこんでいる。バカだ。金で
歴史が買えるか!?いちど国際条約できめたいじょう、いまさら文句を
いうな、か。アタマを冷やせ。独裁政権がむすんだ不平等条約には履行
義務がないとする心情には、むしろ汲むべき「歴史の本質」がある。

今月と来月の『月』プロモーション講演は、したがって、本の販促に
終わるわけにはいかないだろう。上記の件のほか、「大動乱」化する
世界への『月』からの視線をかたらないわけにはいくまい。

月 書店.JPG
(10月31日 三省堂本店 クリックで画像拡大)

昨日あたりから『月』が主要書店にではじめた。著者のわがままに
耐えに耐えぬいた担当編集者たち、魂を塗りこめる異例の装幀をして
いただいた鈴木成一さんら関係者のみなさんに、あらためて御礼も
うしあげます。

今月5日の日経新聞夕刊に『月』関連の小さなインタビュー記事がで
るらしい。朝日のインタビューは月内掲載。サンデー毎日インタビュー
は今月6日(掲載日不明)。

コビト、犬とマック。





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