2019年12月31日
ピモベンタン
○老犬、夜半に咳
壊れたチューブみたいな音。くるしそう。ピモベンタン。
ミルク飲む。薄膜、犬に。風呂。新バッグ着く。マックに。
混んでる。マヒ激。クラブ・マックとフィレオフィッシュ。
MAXーD小ハンバーガー。マヒした右手で爪切る。失敗する。
時間かかる。16:00,気象通報(再)。
パーキンソンの69のお方、けふ痛みはないですか?ぼくは
肩激痛。来年もよろちこ!膀胱がんのお方、ことしもあり
がとうございました。死ぬまでは、ぼくも生きるしかありま
せん。快癒祈ります!仙台・丸善で『純粋な幸福』を買った
83の女性、ぼくは眠剤と精神安定剤を半分に減らしました。
担当編集者は、みなさんのお便りを読むとき、感動して涙声
になるのです。来年も、どうぞ・・・。爪切り続行。
posted by Yo Hemmi at 16:18| 日録
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2019年12月30日
新刊
○『芥子粒は第三次世界大戦を幻視する』(仮題)
けさ担当編集者と電話、新刊エッセイ集の仮題を上
記のようにしようかと話す。だいぶ先の話だけれど、
タイトルが決まらないと方向がみえにくいので、一応
イメージをもちあう。
新聞をとっていなひ。朝日の「有料会員限定記事」の
無料部分のみ読む。マジ、金はろて読むほどのもんじゃ
ないけん。けさは「最後まで声かけ続けた両陛下 11時
間の被災地訪問」ときた。
皇室ご用達新聞は、はよつぶれなさい。「次々に差し出
される手を、天皇、皇后両陛下はしっかりと握り返して
いた」なんてアホ記事をだれがお金はろて読むかいな。
バーロ。
「宮内庁担当」とかいふ、思いっきり意識低い系記者様、
もっとお勉強してね。天皇制の、股ぐらみたいにかび臭い
闇のなんたるかと権力の天皇制利用の本質を書かなひで、
礼賛記事ばかりドンドコ出稿してどうすんの。
posted by Yo Hemmi at 14:36| お知らせ
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2019年12月29日
愛読者カード
○これもひとつの激烈な邂逅であるとおもう
マヒ激の日。目がかすむ。平衡感覚なし。共同通信記者、
毎日新聞出版編集者とランチ。編集者が『純粋な幸福』の
愛読者カード(コピー)をもってきてくれた。69歳の
パーキンソン病の女性読者。書字のふるえを詫びている。
清冽な精神、伝えようとする心の強度、孤独の深み・・・。
ごじしんの痛みのなかから拙著を読んでいる。だれも知ら
ぬ淵に沈み、あえぎながら言葉を発している。
がん闘病中の60歳の男性。「何度も読み返してみたら、少し
ずつわかりかけてきた。死ぬ前に読んでみたい、もう一度だ
け。わかるような気がする」。震える。
「サンデー毎日」の拙文(「韓国について何を知っていのか?」)
への感想も読ませてもらった。83歳の元都立高校教員、79歳の
シナリオ作家らのきわめて、きわめて真摯な投稿。
世の中棄てたものでない、などと言うまい。ただ、原稿をしたた
め、読んでいただく薄暗がりの模索と読者とのめぐりあいに、こ
のたびはなにか激烈な火花が見えた気がしている。
posted by Yo Hemmi at 18:16| 所感
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2019年12月28日
ワヤやワヤ
○えっ、そうだったのか!
故中村哲さんに「旭日小綬章」なるものが贈られた
らしい。ほんなもん突き返しゃいいものを。中村医師
の遺志ではあるまいに。とおもふのはたぶん勉強不足。
かれは生前すでに堂々の旭日章を受章しているのだった。
すんまへん、知らなんだ。
ナカソーネは101年生きて「従一位大勲位菊花章頸飾」
とかなんとか。昔、北京で会ったなあ、ヤス。ずるそう
で、やなオヤジ。小とか大とか勲章で分類されて、けった
くそわるい。陰門あっても陰徳なしかい。
まんべんなくやられてるのよ。みなさま浸潤されちゃう
わけね。なべて軽薄でペラペラ。
2030年をしたり顔で予言してみせるジャック・アタリも、
なんやうすっぺたいおやじになりおってからに。アタリも
八卦当たらぬも八卦やな、おっちゃん。
posted by Yo Hemmi at 00:24| 所感
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2019年12月26日
死刑執行
○時々刻々チリチリと狂う
歯が抜けた。歯の抜けた穴が、陰門のやうに
臭った。タチのわるい、ああ、とてもふとどき
な臭い。恥ずかしい臭み。とても手に負えぬ。
ロブスターを食いにいった。ばあさん店員が
階段をおりるわたしを横から支えてくれた。
彼女は介助を知っている。おぬしやるのう。
なんのなんの。美人ではないばあさんが言ふ。
波状の皺がゆれる。なにかがある。皺が泣いて
いる。曇天。皮膚のギャザー。なにかがある。
あるいは、なにかがあった。犬が咳をする。
ばあさん店員の目つきではげしく咳をする。
気道虚脱。なにかが起きている。被災者と同じ
目の高さでてんのうこうごうがお話しされて勇
気と元気をもろたこのよき日、歯の抜けた穴が、
ぷーんと陰門のやうに臭いやがった。
責任をとっていただきたい。気道虚脱の犬が
言ふ。勇気と元気をもろたこくみんたちとその
やうなクソ原稿を書いた記者どもが、歯の抜けた
陰門同然の穴でだね、もわりもわりと臭いぬるか
な。けふ午前、死刑執行。
posted by Yo Hemmi at 22:53| お知らせ
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2019年12月24日
2019年12月16日
反響と書評
○『純粋な幸福』ーー2019年下半期の本に
図書新聞の読書アンケートで、小池昌代さんが『純粋な幸福』
を2019年下半期の本のトップにあげていた。「何回も読み返さ
ずにはいられませんでした」。読まれるというのは、ありがた
いことだ。
佐高信さんは北海度新聞で『純粋な幸福』を書評して、「劇薬」
と述べておられた。毒にも薬にもならぬよりはよっぽどいい。
この本が読者の胸にとどきはじめている。なぜだか信じがたい
ことのようにも思われ、動揺する。
『純粋な幸福』書評.pdf
posted by Yo Hemmi at 17:42| お知らせ
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2019年12月13日
2019年12月12日
ミシェル・フーコーの顔
○フーコーの顔がすきだ
紅葉を見た。経験の起点とは、「死」を背負う狂気、
「死」を背負う逸脱、「死」を背負う異常といった
限界概念のあなぐりだろう。
われわれを「根源的な不安」にひきわたすものーー
こそがいま読むに値する言説である。血の凝りがけふ
の青空に浮かぶ。嘘のような晴天。血。
無宿者を見た。新顔。背後に紅葉がある。流血として。
「狂気、死、性的事象、犯罪」こそが重大事であると
いふフーコーの顔。
すでに戦争である。
posted by Yo Hemmi at 18:02| お知らせ
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2019年12月01日
掲載紙
○『純粋な幸福』インタビュー記事掲載紙
共同通信からの連絡によると、これまでに確認しているだけで
12紙(長崎11月8日、愛媛10日、山陽12日、中国14日、信濃毎日
14日、日本海19日、福島民友20日、山形21日、岐阜23日、河北26日、
岩手22日、四国27日付)にそれぞれ掲載された。
たしか沖縄も1紙が載せたようだ。言語・思想・精神の劇的変化の
ただなかで、『純粋な幸福』はどう自己存在を保持するのか。
けふ担当編集者とランチ。米国には「チカノ・スタディ」という学域
があることを思い出す。そのことと対韓ヘイトを対比的に考える。
森鴎外「護持院原の敵討」。深夜なぜか昂奮。麻痺・感覚障害激。
『ヒトラーの忘れもの』。好感。エンドロールに犬の名前まででる。
posted by Yo Hemmi at 17:56| お知らせ
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