2023年04月28日

Lentement

「トゥールヌブリド街では、急いではならない。
家族連れはゆっくり歩くからだ。」

理由はない。根拠もない。本質もない。ただゆっくりと
歩くことだ。悲しむのでもない。笑うのでもない。

ヌッポンのウクライナ戦争論は事実上、若い軍事オタクた
ちによる「戦闘(ないし兵器)技術論」に堕しており、思
想性が決定的に欠落している。だから、未来のありようが
いつまでも演繹されない。

テクノロジカルな未来のイメージは、ほとんで倒錯的なま
での楽観論で彩られる。彼らは笑いながら戦争を得意げに
語る。なぜか米国は善≠ノなる。

でも、セカイは彼らチャイルディッシュな者たちのものだ。
好むと好まざるとにかかわらず。彼らは「黯然とした貌」と
はどんなものかを知らない。



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2023年04月27日

ミスド

犬は生きている。ミスドに行く。指を冷水に浸してバッグ
の中の犬に舐めさせる。背の高い店員が微笑む。バッグの
中ではなく、わたしに。セカイがパッと明るくなる。

「私の理解をすり抜けるもの」
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グロット・ブルー

「人が生きているときには、何も起こらない。舞台装置が変わり、
人びとが出たり入ったりする。それだけだ。絶対に発端のあった試
しはない。 日々は何の理由もなく日々につけ加えられる。これは終
わることのない単調な足し算だ。」

犬が吐き続け、わたしは徹夜した。これはどうしたことか。なにが
起きているのか。考えようとする。事態に追いつこうとする。部屋が
吐瀉物の臭いで充満する。酸性の。いや、ネバネバする吐瀉物の臭い
が部屋に満ちる。それはすでに発酵している。犬はよろよろと近づい
てきてなにかを訴えようとしている。午前4時ごろか。犬はなにか理由
か根拠があって(「声」としては)話さないにちがいない。

左手だけで吐瀉物を処理≠キる。それをトイレに流す。水の流れる
音。flush the toiletと言ってみる。声にして。flush the toilet・・・わたし
は世界に対し謝りたいと思う。へっ、ありもしないセカイに。結局、
思いつくかぎりで最もくだらない言葉を発してしまう。午前5時ごろ。
「がんばれ!」。「頼むから!」。

Bach - Partitas Nos. 1,2,3,4,5,6 BWV 825-830




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2023年04月26日

嘔吐

犬が吐いた。完食したものを完全に吐き戻した。
一大事だ。死、悲嘆・・・の予行練習をする。無意識
に。ゲロの臭いが寝室に漂っている。少し窓を開け
る。臭いは鼻孔にへばりついている。犬が死んだら。
思いをめぐらす。どうしようか。年老いたの娼婦に
きてもらおうか。話を聞いてもらうために。

「というのも、ひとりの人間は常に話を語る人で、
自分の話や他人の話に取りまかれて生きており、自
分に起こるすべてのことをそうした話を通して見て
いるからだ。 そのために彼は自分の生を、まるで物
語るように生きようとするのである。」

他人が死んだ夜。ほろ酔いで性交は可能であろう。
犬が死んだ夜は無理だ。絶対に。





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督促

原稿の催促があった。原稿の、サイソク、わたしに!?
世界は、そんなものがあるとしてだが、わたしから離れ
ようとしている。わたしも無言の協議離婚のようにセカ
イとおさらばしようとしているといふのに。示談金なし
で。ハハハ。しかし、セカイなどない。虚けはある。

「私は一刻 一刻の上に屈みこんで、それを汲み尽くそう
とする。 何物も、私がそれを捉えて永遠に私の 内部に定
着することなしには、過ぎ去るべきで ない。何物もだ。」

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2023年04月25日

冒険

「何かが始まるのは終わるためだ。冒険は引き延ばされる
ものではない。 冒険は自らの死によってのみ意味を持つ。
それはおそらく私の死でもあるのだろうが、その死に向か
って、私は戻ることもできずに引きずられて行く。」

犬用の乾燥納豆買う。1.6キロ歩く。歩行安定性は一貫して
低い。どうでもよい。



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2023年04月24日

旅行者

「前に読んだことがありますが、旅行者のなかには肉体的にも精神的
にもあまり変わってしまったので、ごく身近な肉親も本人だと分から
なかった人がいたそうですよ」

伊藤園の青汁(紙パック)飲む。犬用腎臓の薬届く。右眼霞む。もし
くは歪む。Vロートは水曜日着予定。犬が傍らを杖をついてとおるわた
しをうるさそうに見る。横目で。横たわったまま。なるべく音をたてぬ
よう気を遣う。彼女は横柄にも見える。かたやわたしは卑屈だ。

私の前にはあの観念があって、待ちかまえているからだ。それは丸く
なって、まるで大きな猫のように、そこにじっとしている。それは何も
説明しない。そして動かない。ただ、『 違う』と言うだけだ。


わたしは犬に傅く。徹底的に傅く。犬がけふ、腎臓病によいという水を少
し飲んだ。〈飲んでくれた!〉とわたしは歓喜する。彼女は犬である義務は
なく、わたしは人である必要がない。右肩痛。犬、煮たキャベツを食べた。

La Nauséeにまみれてみるのはかねてからの希望であった。





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イップス

「だがこの太陽と青空は、ごまかしにすぎない。私は数えきれ
ないほどたびたびそれに引っかかった。・・・」(16%)

けふ「イップス」とはなにかと訊かれた。「花火」。


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2023年04月23日

ヨヒンビン

「ヨヒンビンの作用は、交感神経α2受容体の遮断作用や、セロトニン
に対する拮抗作用と言われています」。紙パックの青汁を飲む。眠い。
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2023年04月21日

鏡の罠

「鳥糯にかかるように、鏡の罠にかかる。自分を見つめる。その自分が
嫌悪感を与える。これもまた一つの永遠だ。ようやく私は自分のイメージ
から逃れて、ベッドに倒れこむ。天井を眺める。眠りたい。」

わたしは開きすぎた字間をいちいちクリックしながら詰めてゆく。論理的
でも思想的でもない、単調な作業。却ってそれに惹かれるといふことはあ
る。来週、犬に煮たキャベツを与えてみようと思う。リン・ロンはハローワ
ークに行ったようだ。ハローワークって変な名だ。そう言えば、北京のシャ
オチーには体臭がなかった。フアン・ゴイティソーロは人を昏倒させるほど
の体臭であった。パリの部屋中に満ちていた。マラケシュで会いたかったが
結局パリになった。ああ、でてこない。あの人、センメリの、そう、坂本龍一
さんもゴイティソーロほどではないにせよ、そこはかとなく、匂いがあった。
そんなことはどうでもよい。まだ一度も会っていないリン・ロンの体臭を知っ
ているように思うとは何事だろう?なぜだ?腎臓の悪い犬用の水を買った。
「腎活サプリ」もゲット。食欲が落ちている。

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2023年04月20日

シャガ

シャガ.JPG
(リン・ロン撮影)

犬はまだ生きている。けふ、腎臓の値がひどく悪いと言われた。
薬をもらった。「これ が 時間だ。 むき出しにされた時間それは
ゆっくりと存在に到達する。それは待たれている。そしてそれが
やって来ると、 われわれはうんざりする。それがずっと前からす
でにそこにあったことに気づくからだ。」

チェホフ「六号 室 」。 瀬沼夏葉の翻訳!






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2023年04月19日

鉱物化

「・・・しかし彼女は身動きもせず、周囲のすべてのものと
同様に鉱物化したように見える。」

同居犬にプレーンヨーグルトをあたえる。1匙だけ。昨日
よりは元気だ。彼女はこれといったスケジュールをもたな
い。ヨーグルトと乾燥納豆で腸がよくなるといいのだが。
テラスを歩く。薄緑色の鳥の巣箱の蓋が風で吹き飛んでい
た。ギョッとする。ときどき母がまだ生きているように思
う。誤想起。テラスの椅子に座る。死角に入る。わたしは
どこからも見えなくなる。

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ゲロ

「・・・何物も生きていない。・・・」

犬が吐いた。夜半から未明まで。

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2023年04月17日

幸福

「その幸福は、 広く柔らかな瞬間、 油染みのようにじわじわと端から
拡大する瞬間でできている。生まれたばかりなのに、それはもう年老い
ている。 私はこれを二十年も前から知っているような気がする。」
ワンチュール買う。明日着く。居間の電球はすべてとりかえられた。な
ぜかは知らない。足場を組みそれは1時間もかけて行われた。3人がかり
で。腰痛。ロンのパパは面白そうなお方だ。「この厳しさがかくも脆い
ものであるというのは、なんと奇妙な、なんと感動的なことだろう。」
2325ノンが居間のハウスから寝室に戻ってこない。


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電球取り替え工事

電球取り替え工事が1300始まった。作業員が3人もきた。笑いながら
足場を組んでいる。わたしは何も要請していない。断りもしなかった。
寝室で犬が吠えはじめた。大体想定どおりの流れ。右脇腹が痛い。イナ
バのワンチュール注文。ササミはあと1.5日分しかない。そのためだけに
ヘルパーさんをスーパーに走らせるのはためらわれる。犬にがまんして
もらうしかない。正しいわけでも正しくないわけでもない、きまって
テーマが消失してしまう日常の陥穽。

麻生太郎が講演し、自衛隊の体制強化の必要性を強調したといふ。北朝
鮮の弾道ミサイル発射や、台湾有事の可能性など安全保障環境の変化に
ついて「今までの状況と違う。戦える自衛隊に変えていかないとわれわ
れの存立が危なくなる」と述べたよし。「戦える自衛隊」とはなにか。
「われわれの存立」とはなにか。「危なくなる」とはなにか。

次はなにか?

 
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2023年04月16日

世捨て人

世捨て人は、例えば、こんな口調で話せばいい。
「マダムの従弟のアドルフは、目らしいものを持っていない。
腫れてまくれ上がった瞼が、ほんの少し白目 の上に開いて
いるだけだ。」
ブコウスキーとサルトルの「異同」など想うのに何の意味が
あるだろうか。行く先短い年金生活者は、犬の排泄物を黙って
掃除をしてればよいのである。犬が欠伸をしている。recluseと
言うほどご大層なもんじゃない。カスがふさわしい。腹がでて
きた。臨月の女のように。ラムミンチの缶詰を食わせたら犬の
便の臭いが変わった。わたしは世の中に用はない。そちらがあ
ろうとなかろうと。

「彼らとともに、犬のような顔をした若い男が 一人いる。 四人
目はよく見えない。


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2023年04月14日

「叔母のビジョワは私が幼かったころにこう言った、『 あんまり鏡で長い
こと自分を眺めていると、猿に見えてくるよ』と。 私は きっと、叔母が言
うよりもっと長く自分を眺めていたのだろう。いま見ているいるものは猿よ
りずっと下等で、 植物界とすれすれの、 腔腸動物か何かのレベルにあるから
だ。 それ は生きている。 そのことは否定しない。 けれどもアニーが 考えた
のは、このような生き方ではないだろう。]

ヘルパーさんがラーメンを用意してくれている。お湯をかけるだけだ。帰りぎ
わに、「もう4月も中旬。ついこの間、年が明けたばかりなのに」と言った。犬
が何かオヤツをくれという顔をするのでブロッコリーの煮たのをあげた。うまそ
うに食った。昨日の犬の写真を見る。支所前のベンチ。年相応の老け顔だが、
「思慮」のようなものを感じる。人の顔はみな下卑ている。

ハーモニカを買おうと思ったけれど、まだ注文していない。床擦れするほど長く
昼寝してつまらぬ夢を見る。セントジョーンズワート4錠飲む。水なしで。

「私には微かな震えが見える。 生気のない肉が活気づいて、 無造作にぴくぴくと
動くのが見える。 とくに目は、こんなに近くから眺めるとぞっとする。」

セントジョーンズワートが1錠喉にひっかかっている。しばらく無人の駐車場の夢を
見ていない。車のない灰色の駐車場。








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2023年04月13日

ミスドに行った

犬とミスドに行った。担々麺とコーヒーとドーナツ。店員は
変わっていない。あっ、炒飯も頼んだ。犬が咳をした。仮に
ここにロンがいたらどうなるのか。会ったこともないのに、
ロンの体臭を感じる。犬は吠えない。眠い。19000円渡しそこ
なう。次回。「・・・諸存在は関係し合って実存しているが、
それは 自己にもとづいてで あって全体性にもとづいてではな
いということである。 歴史から溢れ出る存在という観念によっ
て、 存在に巻きこまれていると同時に人格的で、 自分の訴訟
に応じるべく呼ば れており、 それゆえすでに・・・」。犬に呼ば
れる。執拗に。20日と25日締め切り。

「この顔 が、 私にはさっぱり理解できない。 他人の顔は意味
を持っているが、 自分の顔はそうでない。」




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ロンは畑をやると言う

それはいいかもしれない。土に向けて顔をふせているのは
よいと思う。
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2023年04月11日

戦争の秩序

「近代戦に限らず、 どんな戦争もすでに、携える者自身に向かって牙を
剝くような武器を用いている。 戦争は、なんびともそこ から 距離をとる
ことのできない秩序を創設する。 だから、 外部にあるもの
はなにもない。 戦争は外部性を現出させるわけわけでも、 他なるものを
他なるものとして現出させるわけでもない。 戦争は、〈 同〉〔 le Même〕
の自己同一性を破壊するのだ。」

維新とかいふ輩に危険な臭いを嗅がないのは嗅覚が麻痺しているか、思想の
嗅覚をもともと持たないIdiotだからであろう。Idiotはしかし
立民もそうなのであり、われわれ大衆と言われる群れは紛うかたなきIdiotなのだ。

昨日しめ鯖を食った。事前のイメージと大いに異なり、水っぽく、苦かった。
犬が不安げに見上げていた。きれいなお座りの姿勢で。互いの〈死〉を意識する。





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2023年04月10日

クレーン

虚構のクレーン.jpg
「とはいえ、 暴力とは負傷させ、 殲滅することであるよりも、
むしろ人々〔 = 人格〕の連続性を中断し、もはや自分とは思
えないような役割を彼らに演じさせ、 約束だけでなく固有の実
質をも裏切らせ、 行為のそもそもの可能性を破壊に導くような
行為を実行させることである。」

今晩、しめ鯖を食うことになっている。滑川のロンちゃんからメ
ール。紅玉ジャムは今朝食い終えた。視床痛、右肩。右手をきち
んと開くことができない。

映画。ル・カレ原作の。女が惨殺されている。血の海。女が飼って
いた小犬が腰をぬかして血溜まりで震えている。この場合、殺され
た女にではなく、小犬に涙してしまうのはなぜか。

昨日は日中ずっと犬と寝ていた。犬はこちらの事情を知っていても
知らぬ顔をして犬を演じきる。

ジョン・ル・カレも2020年12月に亡くなっている。北京でずいぶん
読んだ。誠(のぶ)も読んでいた。誠は生きているのか。生きてい
たら連絡がほしい。テーマはないけれども。
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2023年04月09日

純然たる個的な自己

そんなものがあるのか。ありうるのか。血まみれの頭。
錆色の闇。腿。液。呼び声。
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2023年04月07日

『波』

「庭の木立に陽が射して、 葉が一枚また一枚、 透明になった。 高いところで
鳥が一羽さえずった。 一息置いて、 少し低いところで別の鳥が鳴いた。 陽が
当たって家の壁が鮮明になった。」(佐藤直敏・訳)

よく見たら、毎日使う杖も中国製であった。

「一瞬で永遠が見える」
『The Night Manager』

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2023年04月06日

セントジョーンズワート

真昼のクレーン.jpg
セントジョーンズワートエキス末4錠飲みました。デパスも飲んだか
どうかはすでに忘れました。セントジョーンズワートエキス末は「前向
き」になれると言うけれども、服用後1時間、わたしは変わらず後ろ向き
です。けふもミスドで担々麺と炒飯を食いました。大体それでOKです。
あと、Amazonで新しい杖を買いました。青いの。これで杖が計4本にな
ったのであります。

「道徳意識が政治人の冷笑的な眼差しに耐えうるのは、ただ平和へ
の確信が戦争の明証性を支配する場合に限られる。 かかる確信 は、単な
る対立者どうしの戯れからは得られない。 戦争の結果として誕生した帝国
間の平和は戦争にもとづいているからだ。 そのような平和が、 疎外された
諸存在に失われた自己同一性を取り戻させることはない。」(藤岡俊博・
訳)

すべてが「子供じみて」きている。戦争ごっこ≠トいどの思想でも戦争は
できる。核戦争でも。see! ウクライナ戦争とお気楽な論者たち!

右手、肩激痛。



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2023年04月05日

写経だな、言わば

「明晰さ ─ ─ 精神が真なるものに開かれていること ─ ─ とは、
戦争のたえざる 可能性を見てとることにあるのではない か。 戦争
状態は道徳を宙吊りにする。」「戦争は道徳を笑いの種にしてしま
うのだ。」

『原爆下のアメリカ』(1952年 米国 アルフレッド・グリーン監督)



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2023年04月04日

Emmanuel Lévinas

小山さんがまた太った。と言うか、あれは浮腫んだのか。

「しかし、人間であることとは、人間とはそういうものだ
と知ることである。 自由とは、自由が危機に瀕しているの
を知ることである。」

レヴィナスに逃げ込むのは恐らく、狡い。それに、あれは
〈逃げ場〉じゃない。詩として読む。ふーむ、そりゃあ勝手
だけれども、ヌッポンゴじゃなあ。なんだかなあ。

小山さんはわたしを「お兄さん」と呼ぶ。小山さんは80をこ
えているだろう。

レヴィナスの「顔」は好きになれない。わたしのなかの〈ファ
シスト〉があの顔を嫌うのであろうか。

小山さんは大変大きな家に住んでいる。庭に鳥居がある。









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2023年04月03日

ブラームス

ブラームスの間奏曲集を聴こうとして古いCDを開けようとした。
右手で。なかなか開かない。前は開けたのに。焦る。間奏曲変ホ
長調117−1。グレン・グールドのがいい。CDを開こうと苦闘して
うち、脳裡で演奏が始まる。やっと蓋が開いた。が、CDは入って
いない。ひどくガッカリする。電球取り替えが始まるらしい。LED
にするのだという。面倒くさい。

明らかに異常な日常を、まるで正常なもののように受け容れてから
何年、何十年、何百年がたったのか。
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2023年04月02日

みな逝く

坂本龍一さんも逝った。生きているかぎり先に逝かれてしまう。
当たり前だ。坂本さんとの対談は期待したほど面白くはなかった。
こちらが鈍いのか、アウラも特に感じはしなかった。ただ、
「よい人だな」と思い、己の生得のたちの悪さを痛感した。
わたしはいま、ただ生きて、ブロッコリーを食うようになった犬と
遊んでいる。死ぬまでは生きざるをえない。右肩、腕、手が痛い。
「私はランプを消す。 立ち上がる。壁には白い穴が ある。鏡だ。
これは罠だ。」

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2023年04月01日

ハッピーバースデー

ジムに行ったら1人のおばあちゃんを職員らが囲み
ハッピーバースデートゥユーを歌っていた。背が瘤
を背負ったように屈曲した婦人だ。皆で手を叩きな
がら歌う。たぶん、職員らの「義務労働」なのだろ
う。おばあちゃんは顔を赤らめて嬉しそうにしてい
る。あの儀式≠やられそうになったとき、わた
しは憮然として峻拒した。拒絶する己に何がなし問
題があるなと少しく恥じらいつつ。
posted by Yo Hemmi at 23:38| お知らせ | 更新情報をチェックする