2023年08月31日

街の灯

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ほんの断片、細部しか見えはしない。どうあっても。
世界は細切れ。紙吹雪。けふ、犬がなぜかとても元気
だ。不思議なことばかり・・・。病んだ犬猫と滅びゆく
「世界」はあくまでも等価だ。その愛おしさにおいて。

あれは汚染水だ。希釈された汚染水である。メディアは
またも国家権力の修辞に習う。
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2023年08月29日

疾駆する女

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ガラス張りの動物病院で診察待ち。犬と猫たちが体を
こわばらせている。通りを電動アシスト自転車の女が
走っている。真っ黒に日焼けした顔。古革みたいな身
体。動物病院前で自転車をとめた。あっと思う間に、
カ、カ、カ」と叫びながら病院に闖入、寝そべって
いた患者犬の首を撫ではじめ、すばやく立ち去った。
ほんの数秒。恐らく心が乱れた女。こちらも心が乱れて
いないわけがないので、炎天下、乱心が相乗する。ミニ
マムなテロ。内心の。起きうる。
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2023年08月28日

犬のこと

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大変な一日だった。これほどの悲しみ。これほどまでとは。
何が口を開けて待ち受けているか、わかったもんじゃない。

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2023年08月24日

下種ども

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けふ、冷製スープスパゲティ美味也。『ローザ・ルクセンブルク』
のショック癒えず。おもふに、国民民主党とか維新とかの体制補完
ゴミ政党は今後益々危険であることは、ローザが夙に指摘していた。
目を視よ!魯鈍なタマキ、狡そうなマエハラの、あたかも肛門のやふ
な、光なき目を。しかし、本当はどうでもよい。お前たちはクタバレ!
犬の食欲の方がよっぽど大事だ。

「永久におさらばだ、 各自の小さな神殿に精巧に描かれた美しい 百合
どもよ、おさらば だ、美しい百合ども、 われらの誇り、われらの存在
理由よ、 おさらば だ、ゲスどもよ。」

下種の一寸のろまの三寸

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輝度

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偽の輝き。『命の綱・上海』。歴史だよ歴史。よい思い出は
大抵「コロニアル」ないかがわしさをまとっている。
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2023年08月21日

ローザ・ルクセンブルクの猫

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ローザは、かなり正しかった。ローザの愛猫は「ミミ」という。
映画『ローザ・ルクセンブルク』は面白い。

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2023年08月20日

階級意識とナショナリズム

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煙の臭い、物が燻る気配。ジョセフ・ロージー『召使』。
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ローザ・ルクセンブルク

「何のためにシジュウカラがいるの?でも、シジュウカラがいて
嬉しい。」
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2023年08月18日

コヴァチ

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「コヴァチは隠し事をしている」。のべつ小言ばかりの
父親が言う。娘は職安に通う。「世間に顔向けができない」
などとブツブツ。『ファミリー・ネスト』。ハハ、ファミリー
ってネストだもの。世界を意志の力で変えようとした所謂
「運動」ってやつは終わったってドゥブレは言う。中国という
名の化け物国家はどうだ。あれが社会主義≠セと?夥しい
失業青年たちと2億円のマンション。完全な階級社会。いつか
はじけるだろう。『ファミリー・ネスト』観てよかった。
タル・ベーラは誠実だ。イチョウ葉。
意識はその身体を存在する》。動詞も助詞も間
違っていない。サルトルによれば。北条民雄が好きだ。〈原型〉
がのろっと剥き出ているから。1937年に他界。腸結核。23歳。

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2023年08月17日

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柄谷行人『世界史の構造』。
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蝉の樹

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緑道で小うるさいおばさんに声をかけられて、犬とともに
苛立った。よく精神障害者が通る小道だ。犬はこの径を嫌っ
ている。おばさんは14歳の犬を指し「1歳?」と訊く。犬は
また気を悪くする。『Last Tango in Paris』。バークレーでも
観た。爪を剪ってもらう。緑道は不穏だ。結局、『ファミリー
・ネスト」を見始める。
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2023年08月14日

ファミリー・ネスト

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明日以降に観る。急ぐ話じゃない。毎日そうめんばかり
食っている。明日、ジム。夜、そうめん。
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2023年08月13日

雨天

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『サタンタンゴ』7時間観て『異端の鳥』も観たら、
腹が一杯になる。タル・ベーラの自由と持久力と法
外。「本質」の手前に、泥と豚と牛とそれらの交尾
と実存がある。つまり、本質なんぞない。

生肉を食うようになってから犬が随分元気になった。
馬肉。台風らしい。よろしい、すべてを吹き飛ばせ。

『象は静かに座っている』。グンゼのパンツ(黒)
買う。4枚。ズロースのやうに大きい。犬が見上げて
歯を剝きだして笑ろた。WW。

中国共産党は大嫌いだが、『象は静かに座っている』
はすばらしい。2度観ても飽きない。



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2023年08月09日

新刊広告

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8月9日朝日新聞朝刊広告。
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2023年08月07日

客「躯の中を雨が降る」

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客「内側の雨が最悪なんだよ。内臓を雨が洗っている。
心臓から雨が降るんだ。脾臓や腎臓を洗っている」
店主「耳に胼胝つくほど聞いたよ」

イリミアーシュ。
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「金が入りゃキンタマが黙っちゃいない」

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人は皆くたばる。フタキもくたばる・・・

北京の誠さんの写真。マチエール。壺の。『サタンタンゴ』は
何度観てもよい。すばらしい。ほんとうにすばらしい!泥道に
吸い込まれる。泥の中に転ぶ。のたうつ。死に泥む。「間」だ
よ、長い「間」。泥の沈黙。永遠の雨・・・。啓示に似た、ただの
「無」。

誠さんどうしてるか。
内心の決心を語るなよ。テロリストの。
酒場で「皆ぶっ殺してやる」と叫ぶ。犬が泥を食っている。い
や、泥のなかの吐瀉物か。

北京の純ちゃん・・・。フタキ。
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2023年08月06日

サタンタンゴ

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タル・ベーラは奥の暗所を落ち着かせる。
蠅だらけだ。泥だらけだ。警視「だが、自
由には何か非人間的なものがある」。
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暑熱

暑熱.jpg

8.6
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2023年08月05日

ほとんど視えないもの

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写真は、あえかなものを暴力的に拡大したのである。
実際は視認不可能。存在ではなく、非在ないし消失
気配すらない。そのようなものが、なお在る。注意せ
よ。
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2023年08月04日

幻惑

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本日、高田さんからメールあり。

レジス・ドゥブレ「ジーグラー君、世界が世界史の担い手であった
ことはありませんよ」
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ツタンカーメン

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スタバテラスの犬リード・フック。
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「燃える日」

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「万軍の主は言われる、見よ、炉のように燃える日が来る。
その時すべて高ぶる者と、悪を行う者とは、わらのようにな
る。その来る日は、彼らを焼き尽して、根も枝も残さない。」
マラキ書第4章(『ハイヌーン』で一部引用)

待ってるぜ!善き者も焼き尽くされるぜ。
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2023年08月03日

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「『 灰色の殻のカタツムリがゆっくりと小道を渡って、
草の葉を倒していくわ、』とローダが言った。」

けふ、犬とカフェ。俺、猫背、悪化。昨日、犬、生肉ミ
ンチ食う。目つきが急に鋭くなった。ミンチは恐らく馬
肉。いくら何でも犬肉ではあるまいが、万一そうだとし
ても何が問題か?人肉だとしても。生肉ミンチには骨ま
で練り込んである。彼女は味を憶えてしまった。夕飯の
分を解凍する。

焼け焦げる暑さにあってはすべての倫理≠燉Zける。

昨夜、トルストイ『クロイツェルソナタ』(米川正夫訳)
22、23。




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2023年08月02日

青い街灯

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いつも眠かった。うとうとして歩いていたな。なにも大事なこと
などなかった。けふ、犬に生肉を食べさすことになっている。
重慶だろうがダナンだろうが構わない。あの青い街灯を憶えてい
る。ヒバ油の匂いも。
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2023年08月01日

微かなもの

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雪虫よりもさらに微かなもの。雪の気配よりさらに
白く幽き徴。肢は六つ。尻尾が二つに分かれている。
雷雨のなか窓に張り付いていた。レンズの焦点がどう
しても合わない。合うことを微かに、必死で拒んでい
る。合わされることを、か。
posted by Yo Hemmi at 22:41| お知らせ | 更新情報をチェックする