2023年11月30日

ナチスとホロコースト

BBC制作『アウシュヴィッツーーナチスとホロコースト』は
延々とつづく。この手のものとしては平板だが事実の積み重
ねにはひきつけられる。事実の積み重ねは屍体の積み重ねだ。
ホロコーストの生き残りの女性たちにはソ連兵によるすさま
じい強姦が待っていた。

この続き物には、だが、「なぜ」がない。
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12月10日夜、毎日放送で

友人各位

ごぶさたすみません。ぼくは犬と相変わらずです。12月10日夜、
毎日放送でつまらぬことを喋ります。収録済み。ディレクターは
香山隆司さん。よろしかったらお聴きください。ぼくの好きな曲
が3曲フルバージョンで流れる予定です。うち1曲は
On The Nickel ~ Tom Waitsです。日本のラジオ
でこれが流されるのは珍しいと思います。

■放送時間:12月10日(日)20:00−20:58
■タイトル:「作家・辺見庸が語る21世紀のパンセ〜新しい戦時下について」
■関西でのラジオ放送
■ネットは関西エリアは「radiko」、関西以外は「radikoプレミアム」(有料)
で聴くことができるそうです。
 https://radiko.jp/
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写経

猫.jpg

「思考は私の背後から目眩のように生まれる。私は思考が頭の後ろ
から生まれるのを感じる…… 私が譲歩すれば、思考は前方に、両目
のあいだにやって来るだろう ─ ─ そして私は必ず譲歩する。」

と写経すれば、そうしないよりは、なにがなし落ちつく。すると、鮮
やかなテロルの風景が血飛沫とともに一刹那まなかいをよぎる。眼が
充血する。喉が渇く。


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2023年11月29日

反転

路面電車.jpg

『アウシュヴィッツーーナチスとホロコースト』を観ている。
2005年、BBC制作。これを観つつ、イスラエルの軍事行動を支
持したシュルツ首相の戯けた発言を想う。グレタのパレス
チナ人支持演説を想う。シュルツは気が狂ったのか。いや、世
界中が狂いはじめている。グレタは冷静で勇敢だ。事態は反転に
反転を重ね、イスラエル当局こそが〈最終解決〉を妄想している
かにみえる。われわれは反ユダヤ主義(orアンティ・セメティズム)
の根深さとそう非難されることの精神の負荷をわかっていない。

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2023年11月28日

Sibylle Baier

シベル・ベイヤー.jpg

くだらない1日。アホどもが集まって、駄作映画をほめあげている。
まあいいさ。だが、ろくに読みもしないで喋々するのは下品だ。
そんな時、Sibylle Baierには救われた。ファドみたいに耳に心地よい。

反ユダヤ主義の病理がなぜいまも盛んにはびこるか、ここにきて
よくわかる。わたしのなかにも反ユダヤ主義の幻影のようなものが
死にそうな蜉蝣のように漂っている。



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2023年11月27日

嫌気

11月27日.jpg

「今この瞬間でさえ ─ ─ まったくぞっとするが ─ ─
私が存在するのは、存在することに嫌気がさしているか
らだ。」

同居犬がだいぶふっくらとしてきた。よく寝てよく食べ
る。咲ちゃんたちもよい眼をしている。眼を見れば愛さ
れているのがよくわかる。

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転落

「さっきも申しましたが、 わたしは 裁き手にして改悛者なのです。」
布教の途次に犯され舌を抜かれる者の話と「避雷針売り」の話をわたし
は探していた。

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人2人がイスラエル軍
によって射殺された。

象か犀か迷う。堺さんの手紙を発見。

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2023年11月24日

鼻炎

鼻炎.jpg

もう黄昏時。2人、Gメールの履歴書に目を通した。人を
、フルタイムではないといえ、雇うのは大変なことだ。
怖れもある。結局ギブアップするかもしれない。ひどい
片頭痛。酒でごまかす。鮟鱇鍋食いたい。
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2023年11月23日

犀の息

11月23日午後の空.jpg

「ああ! 長くくねくねと続くこの存在するという感覚 ─ ─
それを私は展開している、ごくゆっくりと……。もしも 考える
のをやめることができるならば!」

「その犀の、最後の息」

犀の飼育下での寿命は35〜50年、野生では25〜40年程度と言わ
れる。

「ビッグブラザーがいるかぎりこの世にゃ戦争ばかりだ」
(『On the Milky Way』) 

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2023年11月22日

ロルボン氏

ロルボン氏.jpg

「過去は存在しないと言ってしまったのだ。そしてたちまち、
音もなく、ロルボン氏は無に帰したのである。」

犬、豚の乾燥レバー。星野さん。カステラ。
「その象の、最後の息」
これから素麺を食う。洗える犬用ラグ買う。

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2023年11月20日

不可視性

影富士.jpg

「不可視性は関わりの不在を指すのではない。不可視性は、
与えられていないもの、それについての観念が存在しない
ものとの関わりを含意している。視覚は、 観念と事物の合致、
包含する了解である。」(藤岡俊博・訳)

電波の仕事をしている側にとっては、喋くるのは前提なのだろ
うが、こちらにとっては曰く言いがたい屈辱≠ナもある。
「沈黙」が常態なのだから。

犬がじつによく食う。犬とはのべつ喋っているのだが、ほとんど
声にはしていないので声帯が退化してきた。

エミール・クストリッツァをみた。懐かしい。電話番号をもらった
けれど、かけたことはない。





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厳密に埒外に置かれたままにとどまっているだろう実在の個人としての作者

フズ.jpg

――喋りすぎた後はどうすればいい?
「犬と話す。もしくは蜘蛛と。蜘蛛(明菜)はまだ生きている。
すると、喋りすぎの後悔(自己毀損)が少し治る。少しだけだ
が・・・」
――ふーん。睾丸(右)問題はどうなる?
「どうにもならん。右のタマを左に移すことはできないし・・・。
ただ、〈切り通し裏〉のタイトルはよかった。近来最もよかった」
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2023年11月19日

喋くる病

喋るというのはある種の病気である。喋りすぎ、調子の
よい喋くりはもはや重篤な病だ。だから、馬も犬も喋る
ことに関しては抑制的である。けふ、喋りながら吐き気が
した。過剰に喋ることにより、声が己を蝕んでいた。わた
しは、あたしはね、ヘラヘラ喋りつつ、ある風景を想い浮
かべていた。

「小さな切り通し裏にて・・・」

リードにつながれた犬がいた。長いリード。声は、落ち葉の
陰にもなかった。小さな切り通し裏には無声の翳りだけがあ
った。
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2023年11月17日

浄化

ネタニヤフ政権がガザ地区の浄化≠ェ完了したと
語ったようだ。cleansing!民族浄化か。
恐ろしい思想ではないか。
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2023年11月16日

ガザ

イスラエル右派軍事政権は、歴史も眼をそむける殺戮を
執拗に続けている。この殺戮はしかし永遠に歴史に刻印
された。現代史はいま内側から腐りはじめた。あらゆる
定義をやり直さなくてはならない。

「死をもって死を制し・・・」か。
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2023年11月09日

アンドレイ・ズビャギンツェフ

『ラブレス』
ウクライナのニュースが流れる。犬と緑道。1.9q。ヨーゼフ・ロート
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2023年11月08日

思惟

コモドドラゴン.jpg
(Y.kamikawa全身像)


外形のない。

「欲望が絶対的なものになるのは、欲望する存在が死を
まぬがれない存在であり、〈 欲望されたもの〉 が不可視
の場合である。」

G7外相会議なんてエラそうに言ったってだね、死刑は上川
、上川は死刑のおばちゃんが議長ってんだから、お粗末さは
推して知るべし。









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2023年11月07日

ネタニヤフとその仲間よ、あなた方は病気だ!

気配.jpg

ネタニヤフの側近が揚言する。「現代史において民間人の犠牲者
のない戦争はなかった」。完全に狂っている。ロジックはヒトラ
ー並み。不思議なことに!

R.D「共同体の構造的な掟というべきもの、暴力の回帰的性格や宗
教的なものの乗り越えがたい性格に対して(マルクス主義は)まっ
たく理解を示さないだけに、(マルクス主義者の楽観は)よけいに
危険だと思う。実際、地獄への道は善意で舗装されている・・・」

ニッポンのバカマスコミはこの期に及んでも両論併記≠墨守し
ようとする。もう嗤うしかない。ジェノサイドについて両論併記は
ないだろう。

上川が「道義」を語る!インチキ役者どもが醜悪な裸踊りを踊って
いる。


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2023年11月06日

トッド

11月6日.jpg

『第三次世界大戦はもう始まっている』(エマニュエル・トッド)
「誰もが ロシアを責めるが、アメリカと同盟国の軍事基地のネット
ワークを見れば 一目瞭然であるように、囲い込まれているのは西側
ではなく、ロシアの方である。 軍事的緊張を高めてきたのは、ロシ
アではなくNATOの方だった。」

かつて文春砲≠ネんて言葉はなかった。新聞の権力迎合、思い上が
り、傲慢、記事と記者の惨憺たる劣化の末に砲≠ヘ生まれた。筒先
は大新聞にも向けられている。が、妄信は危険。

火災警報器交換にきた。




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2023年11月05日

形而上学的欲望

のりぴー.jpg

「形而上学的欲望 は善性〔 bonté〕のようなものだ
─ ─〈 欲望されたもの〉は、欲望を埋めるのでは
なく、 欲望をえぐるのである。」

左手で爪を剪る。犬が見ている。

イスラエル軍がガザ市街地に侵攻した。ネタニヤフは戦
争犯罪人である。逮捕すべきだ。

昨夜、犬が2時間ほど行方不明になり慌てた。探した。
脚硬直。

肩から右腕マヒ。つらいのでレンドルミン1T飲んだ。
デパスが見あたらない。





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2023年11月03日

死神外交

あの死神が外交だと。へっ、笑わせる。背に死者たちの重みを
感じないのか。
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上部構造

ヤマゴボウ.JPG

R.D「マルクスが上部構造にいれたものこそ、社会の変革を司る
下部構造をなすものだと思う。宗教的なものは、けっして歴史的に
未発達な過渡期のものではない。それはあらゆる社会の、たとえそ
れが世俗化された社会であっても、すべての社会の構造的要素なの
だ。・・・技術の進歩は不可逆だが、政治は可逆的なものだ。つまり、
政治には進歩はないということだ。」

J.Z「マルクスが自らの背景にあるユダヤ=キリスト教的伝統の下に
「終末論」と呼んだあの「歴史の下部の歴史」、言いかえれば、
目に見える歴史の底に横たわっているあの不可視の歴史こそ、ぼくに
は決定的に重要なものに思われる。」

すべてはまだ始まったばかりなのだ。今は序奏でさえないだろう。

夕方、犬が療法食を大いに食った。夜、全部吐いた。ややあって
全部食い戻した。痕跡が残らないほど。
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2023年11月02日

歴史の退行

歴史は退行することがあると言ったのは誰か。退行の果てに何が
起きるか。エンツェンスベルガー風に気取ると、われわれはそれ
を知らずに知っている。戦争。
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虚無的な犬

ニヒルな犬.jpg

心なしか理屈っぽい。意固地だ。
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昼顔

ヒルガオ.jpg

雪のモスクワで織田作之助を読んだことがある。素晴らしい
文章家であった。大量の喀血をして33歳で他界。けふ昼顔が
美しく眼が青んだ。どうということがなさそうで、織田作には
織田作の深みがある。

イスラエル許すまじの感情≠抑えて、なぜ彼らが「敵化」し
たのかをつとめて論理的に考えてみようとするが、やはり感情が
先だつ。

『象は静かに座っている』を観たショックは「受傷」に等しい。
中国生活6年の経験の心的基盤からもそう言える。この傷はなか
なか癒えまい。


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2023年11月01日

歴史心理学

リフトン.jpg

イスラエル当局の発狂ぶりを見ていて、ロバート・リフトンの
歴史心理学的視点を思い出した。民族の偉大な共同幻想には必
ず狂気が隠されている。我は生きる、他者は死ね。リフトンの
思想の一端はわたしとの対談『不安の世紀から』(角川文庫)
でも知れる。

イスラエル当局への非難はまだまだ甘い。暴力はすでに堰を切っ
た。どうなるか。どうするか。

「水平線」の西浩孝さんからメール。
posted by Yo Hemmi at 14:50| お知らせ | 更新情報をチェックする