2024年01月28日
2024年01月25日
2024年01月24日
2024年01月21日
リゾット
「・・・今日において格子が最も狭くなっている領域、数多くの升目が
黒く塗りつぶされている領域、それ は、セクシュアリティの領域と
政治の領域である、と。あたかも言説は、セクシュアリティが武装
解除され政治には平和がもたらされる透明ないし中立的な境域であ
るどころか、セクシュアリティと政治がその最も恐るべき支配力の
うち の いくつかを特権的なやり方で行使する場所の 一つで あるか
のようなのです。 いかに言説が取るに足らぬものと見えるにせよ、
言説に課される禁忌は、非常に早く、非常に迅速に、言説が欲望およ
び支配力のうちのいくつかを特権的なやり方で行使する場所の 一つで
あるかのようなのです。・・・」(『 言説の領界』)
ハナちゃんもあの地震に怯えたであろう事は言うまでもない。彼女に
は歯が1本も残っていない。しかし、それでも雪のなかネズミをとりに
でかけ、大抵狩りに成功して帰ってくる。おそらく歯のない歯茎でネ
ズミを噛み(押し)殺すのだろう。ネズミは生暖かな圧力を一瞬「好
意」と誤解するのかもしれない。ハナちゃんは人にもネコにも媚びず、
独りを好むのだそうだ。ハナちゃんには鍛えられた孤独が漂う。
posted by Yo Hemmi at 16:37| お知らせ
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2024年01月18日
「死にまみれた新年・・・」
なにもよいことはない。ずっとグッタリしている。「月の子」が送っ
てきたメールだけはよかった。元気になるような話じゃないのに、頭
がシャキッとした。気張った中身じゃない。身内、友人、知人らが
ボロボロと死んでいくという話。気がついたら側で寝ていた夫が死ん
でいた。目玉を押してみる。弾力がない。さっぱりない。内側から返
ってくる力が。泣くよりさきにそれに魂消る。ガザのことなんか一言も
書いてない。ただ、「死にまみれた新年」ですね、とため息だけ。
格好のいいこと、歯切れのよすぎること、調子のよいこと、もっともな
ことを言わない。無論、ネタニヤフを殺れなどと(殺ってもよいのだが)
書かない。つまらないからだ。
何年か前、大きな椎茸を頂戴したのだ。ダーリンがいたころ。焼いて食っ
たよ。人肉みたいにうまかった。メールを読むうち、あの味がじわっと
喉に湧いてきた。「死にまみれた新年」どころでないな。今後はさらに逃
れがたく死にまみれるだろうさ。
posted by Yo Hemmi at 18:59| お知らせ
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2024年01月17日
2024年01月05日
2024年01月03日
2024年01月02日
2024年01月01日
言葉
以下の言葉がすきです。なぜでしょうか?発話者の痛み、辛さ・・・
それではないでしょうか。それらが言表を詩に変えているからでは
ないでしょうか。躯の痛みを、辛うじて言葉が救っているからでは
ないでしょうか。躯という時間体に開いた「黒い穴の苦痛」を言葉
が程よく埋めているからではないでしょうか。なにより語りに強ば
りがないからではないでしょうか。
「言葉を発するよりもむしろ、言葉に包まれて、あらゆる始まりの
彼方へと運ばれてしまえばよかったのに。私が話し始めるずっと前
から名を持たぬ一つの声が私に先んじていたことに気づいていたら
よかったのに。そうすれ ば 私は、まるでその声の一瞬の中断によっ
て合図をもらったかのように、話をつなぎ、話を続け、人に気づか
れることなく話の隙間に住まうだけでよかったでしょう。そうなれば、
始まりなどないことになるでしょう・・・」(ミシェル・フーコー
『言説の領界』)
posted by Yo Hemmi at 15:06| お知らせ
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