2025年02月28日

焉.jpg

「私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけ
にしてしまひたい。」(『月に吠える』)

けふはなぜか「焉」といふ意味のない漢字が頭に
浮かぶ。終焉。いない犬の水を替える。いない犬
のクッションを干す。「風流夢譚」を読む。焉。

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ジーン・ハックマン

Gene Hackman and wife's deaths "suspicious enough in nature"
to investigate, search warrant saysだって。
BONNIE&CLYDE は最高だった。
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2025年02月27日

漂流

漂流.jpg

ディストピアを生きている。闇黒郷をそうとは知らず
漂流している。ヘラヘラ笑いながら。トランプに「理
念」はあるか。弱者や貧者や流民の側に立てるか。諂
うな。倒せ。帝王°C取りを嗤え。

Gene Hackman, Oscar-winning star of 'The French Connection,' dies at 95
In a remarkable acting career that spanned six decades, Hackman established
himself as one of the most distinctive film stars of his generation.

好きな役者だった。
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2025年02月26日

閾.jpg

「非連続性を思考することを可能にしてくれるさまざまな
概念(、断絶、切断、変異、変換)を、どのようにして
種別化すればよいか。いかなる基準にもとづいて、自分が
対象として扱う統一体を他から切り離せばよいか。・・・」
『知の考古学』

気配はまだある。不思議な音もする。極めがたい気配の
なかで徹底的に老いていく。終わりはない。

この瞬間も台頭しつつあるカキストクラシー、つまり最悪
の人々による支配
に立ち向かえば、最後にはより良い世界に
戻る道が見つかるかもしれない。」
いや、それは楽観が過ぎる。
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2025年02月25日

世界史的パラドクス

けふの水.jpg

間違いなく今日ただいまこそ世界史の大転換点
なのであろう。
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2025年02月24日

言葉を失う時

語るべき言葉.jpg

いま、語るべき言葉がない。
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2025年02月23日

トランプ・パラノイア

窓外.jpg

以下の行を読むと、とびきり下品な売春宿オーナー、トラン
プ爺さんを想起する。
「──知的欠損、これはたとえ微細であろうとも知的作品や
行動に表現されており、また確実に妄想的信念を基礎づけて
もいる。
──熱情的な強力性の状態、これは高慢や憎悪や欲望の感情
としてさまざまに分極されており、自己中心的な欲動のなか
にその唯一の根を下ろしている。・・・」
(ジャック・ラカン「パラノイアと言語 」)

ペットロス症状には高血圧もあるらしい。異常に高い。下が
らない。


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2025年02月20日

泡の日々

夜のマイアミ.jpg

Bα来訪。わたしは鬱病ではなく典型的なペットロス症状
だという。そうなのか。無為の日々は無為の日々であって
も、犬がいるといないのでは本質的に異なってくる。Bαは
亀🐢を飼わないかと提案。建設的な提案だと思う。で、か
つて小さな亀を大邱(たしか)で買い日本に持ち帰ったこと
を想いだす。あの亀はどうしてるだろうか?

トランプが、ウクライナについて「戦争を始めるべき
でなかった」などと述べたことを受けて、英国のジョンソン
元首相は19日、「ウクライナが戦争を始めたわけではない。
それは米国が真珠湾で日本を攻撃したというのと同じだ」と
述べた。

ワハハハ!トランプの出鱈目はもっと指弾されるべきだ。
このままでは済むまい。大変なことが起きるだろう。
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2025年02月19日

ラカン

感謝祭.jpg

「彼らはもはや二人とも濃淡法の世界にしかいない。
彼女の心は科木の内皮のように燃え、燃えさかる惑
星は羽ばたき、月は部屋のなかへ緋色の花々を送り
こむ。・・・」
ジャック・ラカン『 二人であることの病い』

崩壊感覚。

ほらみろ、言わんこっちゃない。ゼレンスキーは虚仮
にされている。
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2025年02月18日

実存

7ちゃん.jpg
敬愛する7ちゃん近影


実存は本質に先行する。本質より先に実存(この背中)
があるのだ。意味などどうでもよい。眼前に立ちはだか
る物の、立ちはだかり方に思いを致す。体調不良。絶不
調。ジム休む。いくら待っても来ない者を待つ。此処で
待つ。施設には断じて行かない。気配を探る。ああ、
「髑髏の歌」が聞こえる。「シャレコウベが、ららら言
う事にゃ・・・恋人にも会わずに死んだ」

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2025年02月17日

他者の表出

レヴィナス.jpg

「他者とのどんな関係のうちでも前提とされている
他者の最初の啓示は、否定的に抵抗する他者をつか
むことでも、策略によって他者を籠絡することでも
ない。私は顔なき神と闘争しているのではなく、他
者の表出に、他者の啓示に応答しているのだ。・・・」
『全体性と無限 』

ニッポン語は籠もる。表出をいやがる。
「15円50銭」とエンペラーに発音させたい衝動にか
られた者がいたことは確かである。十五円五十銭。

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2025年02月16日

誤想起

誤想起.jpg

経験していないのに、経験として記憶される。
そしてしばしば誤想起する。見てもいないのに
見たことがあると。

体力がだいぶ落ちている。長くはもつまい。
死に際の犬を想いだす。

映画『福田村事件』。なぜ邦画は音声がこもるのか。
字幕をつけたほうがよい。
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落下音

落下音.jpg

夕間暮れ、女が集合住宅の最上階から飛び降りようとして
いた。ヘルパーさんが見つけ止めさせたという。30歳位。
コンクリートの塀から半身を乗り出そうとしていた。「すみ
ません・・・」と掠れ声で言ったらしい。その話を聴いてから
耳を澄ますようになってしまった。分厚いドア越しに聞こえ
るわけもないのに、ドサリという鈍い落下音を詮方なく聞こ
うとする。また試みるとはかぎらないのに、またやるだろう
と勘をつけている。

「個人は国家を圧政だと感じとる。個人は自分の理性によって
国家を望んだにもかかわらず、国家が有する非人称的運命のな
かに、もはや自分の理性を認めることがないのだ。・・・」
(『全体性と無限 』)

同居犬が気配だけ遺して消えてから2か月。世界が変容した。
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世界の終了

7ちゃん.jpg

ひどい高血圧につき運動中止を命じられる。

「グローバル化された世界は粉々に砕け散り、地域や国家、
あるいはもっと小さな単位でばらばらになる。それには犠牲
が伴う。生活はよりゆっくりになる。そして、より悪くなる。」
ーーピーター・ゼイハン

「こうして世界は終わる。 激しい衝撃音ではなく、
めそめそした泣き声とともに。」
――T・S・エリオット

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2025年02月14日

躁状態のマスク

The Wall Street Journal
【ノイブランデンブルク(ドイツ)】ドイツの次期首相になるとみられる
中道右派の野党キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首
は、イーロン・マスク氏が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を
自身のプラットフォームXを通じて後押しした代償に直面するだろうと警告
した。

23日の総選挙を前に各世論調査でトップに立つメルツ氏は、マスク氏による
選挙介入だとするこうした行為について、「この選挙活動で起きたことは看
過できない」とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語った。

マスク氏はドイツ国民にAfDへの投票を呼びかけ、同党がドイツを救えるとX
で繰り返し主張。AfDの首相候補であるアリス・ワイデル共同党首と対談し、
その後、選挙集会に動画で生出演した。
ーー以上記事引用終わり

マスクの「ハイルヒトラー!」はジョークではないらしい。

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2025年02月13日

「蒼穹」

月曜の事.jpg

「日は毎日二つの溪を渡ってその山へ落ちてゆくのだったが、
午後早い日は今やっと一つの溪を渡ったばかりで、溪と溪との
間に立っている山のこちら側が死のような影に安らっているの
がことさら眼立っていた。・・・」

月曜日のタクシー運転手には驚いた。道を知らない。カーナビの
操作を知らない。真面目なのか不真面目なのかわからない。いつ
もの2倍時間がかかった。やっとのことでたどり着き、彼がおりて
立ち上がった。仰天した。雲をつくような大男だった。

『おんどりの鳴く前に』(2022 ルーマニア)未見。

「その美味しいオヤツをわたしにもくれなさい」の文法
について。

posted by Yo Hemmi at 17:02| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月12日

夜が落ちてくる。

夜が落ちてくる.jpg

「夜が落ちてくる。プランタニア・ホテルの二階では、
二つの窓に明かりが点されたところだ。新駅の工事現場
は、湿った材木の匂いを強烈に放っている。明日のブー
ヴィルは雨だろう。」

湿気った板塀の匂いの記憶をわたしももっている。大抵の
記憶はあの辺りを起点にしている。記憶で人は構成される。
わたしはほぼ毎日豚汁を食っている。それに鰺の南蛮漬け。
左手に箸をもって。ボロボロと欠片を床に落とす。それを
死んだ犬が駆け寄ってきてぱくついていたのではなかったか。

牡蠣飴一つを食う。
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2025年02月10日

上京

上京.jpg

上京。病院。疲弊。甘酒。牡蠣飴。
「しかし、過去もなく、未来もなく、一つの現在から
別な現在へと落ちていく存在者の背後で、また日々に
解体され、剝げ落ち、死に向かって滑っていくこれら
の音の背後で、メロディは常に変わらず、若々しく凛
としている。まるで情け容赦もない証人のように。・・・」



posted by Yo Hemmi at 22:40| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月09日

Elle est.

存在.jpg

「それは存在しない。なぜなら、余計なものを何一つ
持っていないからだ。その苦しみに比べて余計なのは、
すべてそれ以外のものだ。それは、ただ在る。・・・」

何もかも死んだ犬のせいにしてはいけない。体調がよ
くない。犬の死が、意外にもあっさりとしたそれが、し
かし絶大な精神の津波を引き起こすことがないとは言え
ない。昨日、夢を見た。その間、幸福だった。ただ、犬
はベージュ色をしていた。




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2025年02月07日

読むに値する

7日付け朝日新聞デジタル社説〈「ガザ所有」発言 法と尊厳
無視は論外だ〉は一読に値する。
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朗報がなくもない

墓場.jpg

トランプとその一味は自分たちの墓穴を掘り始めた。
そう遠からず埋葬されるだろう。

現在のガザの映像(NBC)を見た。まるで核爆弾の被
爆地だ。廃墟だ。ネタニヤフと米政権は厳しく裁かれ
なくてはならない。必ず。
posted by Yo Hemmi at 01:29| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月06日

陰画

意識.jpg

「そして身体は歩く。そして、そうしたすべてのものの
意識がある。また、なんと! 意識の意識がある。しか
し、誰もそこで苦しんではいないし、誰も両手をよじっ
たり、自分を哀れに思ったりする者はない。誰一人いな
い。・・・」

月曜日に病院に行く。行くことになった。理由は大したこ
とがない。日常をそれとなく繋ぐためだ。自分を無意識に
続けるためだ。行かなくてもいいのだ。

ラグに犬の毛が落ちている。と思った。うれしかった。近
づいて見る。毛クズだった。

石破がトランプの赤いキャップを被ってニヤけている。手
に負えないアホ。

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2025年02月05日

トランプ狂想曲

トリックスター.jpg

トランプの狂乱がとまらない。「米国はガザを統治する。
ガザを所有し・・・」とぶち上げただけでなく、ガザ住民の
域外移住案を提起、あたかもナチスによるユダヤ人強制移
住に似たり、である。あげくイスラエルによって47000人も
が殺されたガザの地を中東のリヴィエラ≠ノすると言う
のだから開いた口がふさがらない。

議会乱入事件の首謀者が平気で大統領になり、事件実行者ら
に恩赦を与えたのには驚いたが、さらに驚いたのは乱暴狼藉
と言うべきトランプの所業に概ね無批判な米国のマスコミの
あまりにも惨めな平伏ぶりだ。

トランプやイーロン・マスクら歴史のトリックスターに世界は
右往左往している。笑うに笑えぬ幕間道化師トランプはノーベ
ル平和賞を欲しがっているらしい。呵呵!そんなもの投げ与え
てやれ。

ファルスの完成だ!

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2025年02月03日

去年のトンボ

去年のトンボ.jpg

「植物や、芝生や、オリヴィエ・マスクレの噴水が、
あまりに無表情なので頑なに見えたのだ。理由は理解
できる。町の方が先に私を見限ったのだ。私はまだブ
ーヴィルを離れていないが、もはやそこにいないので
ある。・・・」La Nausée

犬の死でこれほどの恐慌をきたしている自分にほとほと
呆れている。修練がたりない、単なるわがままだと思う。
昨秋の糸トンボの写真。あのころはまだ犬がわたしを
皮肉っぽい眼で見ていたのだ。けふも彼女の食器の水を
替える。

ヘルパーさんは一昨日も犬のことで涙ぐんでいた。

トランプの米国だって正真正銘の「ならず者国家」
rogue stateだろうが。皆がひれ伏すのか。




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2025年02月02日

青い花

花.JPG

「私は自由だ。つまりもう生きる理由はいっさいない。私の試みた
すべての生きる理由は瓦解した。それ以外の理由はもはや想像する
こともできない。・・・」

posted by Yo Hemmi at 16:44| お知らせ | 更新情報をチェックする