2017年08月05日

残酷


◎もっとも残酷でグロテスクな誓約

「かながわ県のたより」2017年7月号に、
重度障害者殺傷事件再発防止を願って
「策定」されたという「かながわ憲章」が
載っています。すばらしいです!すば
らしく残酷でグロテスクです。

一ー私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします
一ー私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します
一ー私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除
します
一ー私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます

各項末尾は、読者の脳裡でしぜんに反転し、それぞれ
「大切にしません」「実現しません」「排除しません」
「取り組みません」と読める仕掛けになっています。
起草者は、(キリーロフふうに言えば)じぶんがこれらを
「信じていないということも信じていない」でしょう。

ルーティンワークでこしらえたこの憲章は、もっともウソ
くさく、残酷で、グロテスクです。まことに、この社会の
実質にふさわしく。
 
posted by Yo Hemmi at 15:12| 所感 | 更新情報をチェックする