2017年08月10日

エンペ


◎時間の芯の腐蝕

この夏、かつての夏もそうだったのですが、メディア最大の企画は
「かれはなぜ裁かれなかったのか」であるべきでした。あるいは
「父祖たちはなぜかれを裁かなかったのか」であるべきでした。
東京裁判の核心的問題は、裁いたことではなく、かれを裁かなかった
ことにあります。

70年以上すぎても、時間の芯がくさっているのは、そのせいです。
石牟礼さんはそのことをよくご存知だったはずです。ミッチーが
どれほどりっぱなひとかをかたることより、戦争、原爆、水俣、原発
をつうじ、くさった時間のながれがいまも滔々とながれている、その
ことを、かつてのようにおっしゃるべきでした。

時間の芯の腐蝕と天皇家賛美には、なんらかのかんけいがあるとおもい
ます。満州事変から敗戦の詔勅まで、すべてにかかわった人物とその
一族、万歳をさけびつづけた民衆にかんし、新しい物語をつくる
うごきに加担してはならないとおもいます。








posted by Yo Hemmi at 19:05| 所感 | 更新情報をチェックする