2017年08月29日

北朝鮮


◎かれらの心理

弾道ミサイルが飛翔するその下にあるひとびとの、茫漠たる
不安と脅威は想像にかたくありません。しかし、ニッポンをとびこえてゆく
ミサイルを発射したがわの思想と心理はどうでしょうか。そこに歴史はどの
ようにきざまれているのでしょうか。植民地(被)支配の歴史意識ないしル
サンチマンが、ミサイルの軌道に反映してはいないのでしょうか。

かれらは知っているのでしょうか。核と弾道ミサイルの脅威が大きくなればな
るほど、ニッポンの政権基盤がかたくなることを。核・弾道ミサイル
実験と誇示は、かつての宗主国のタカ派ををおおいによろこばせています。
起死回生の暴力的契機をあたえています。そのことをかれらは知っているので
しょうか。

核による破局の脅威は、ほかでもない、この危険を永続させている
勢力を保護している――というパラドクスを、かれらは知っているでしょう
か。とうぜん知っているでしょう。かつてオーバードーファーの
『二つのコリア』を読んだとき、かれらの逸脱がたんなる狂気にもとづく
ものではないことをおしえられました。

「挑発」という主観的かつ恣意的表現は、権力と一体化した戦争報道の
悪しき特徴です。わたしたちはまずもって、かれらについてあまりにも
知らないのです。




posted by Yo Hemmi at 19:04| お知らせ | 更新情報をチェックする