2018年05月10日

堕在


◎なんとなく朦朧として

『月』のうちあわせ。第8回初校ゲラもどす。フランクフルト学派の
巨星たちは「にんげんの最期の尊厳は、眼前のことを偽りだといえ
ることだ」と認識していたという。ほう、そうかと前は感心したけ
れど、いまはちがうな。

にんげんはそもそも「尊厳」と無縁ではないか。朦朧として景色を眺
め、いまはそうおもう。さいきん、目だけでなく、耳もわるくなった。
すべて清澄ではない。明澄でもない。清明であるわけもなし。ときに
堕在にこそ光をみる。


posted by Yo Hemmi at 18:11| お知らせ | 更新情報をチェックする