○この気配・・・

「私たちは『未来の残酷さ』のただなかにいる」。
鵜飼哲さんの新刊『まつろわぬ者たちの祭り』(インパクト
出版会)の帯文。「緊急事態宣言」をみなが切望したのであ
る。懇願し誘導し力説し招致したのである。なんと愚かな!
ニッポン憲法においては国家緊急権にかんする規定は存在し
ない。それが常識であった。今後は変わる。政府が通常の統
治機能では対応できないと判断したばあい、憲法秩序を停止
し、一部の機関に大幅な権限をあたえたり、人権保護規定を
停止・制限したりする非常措置が可能となる。
それを"ニューノーマル"というバカげた時代がきょうからはじ
まる。ウイルスは変異に変異をかさねファッショ菌として跳梁
跋扈することとなった。大人は子どもたちに詫びなければなら
ない。