○「監視と処罰ですか? いいですねー、お願いしまーす!」

スラヴォイ・ジジェク/ 松本潤一郎=訳の
「監視と処罰 ですか? いいですねー、お願いしまーす!」
(「現代思想」2020年5月号 青土社)は、むろん疑義はあ
るけれど、おもしろかった。
ジョルジョ・アガンベンの小論も興味深い。
「人間たち は、永続する危機状況、永続する緊急事態において
生きることにこれほどにも慣れてしまった。 自分の生が純然たる
生物学的なありかたへと縮減され、社会的・政治的な次元のみ
ならず、人間的・情愛的な次元のすべてを失った、ということに彼
らは気づいていないのではないかと思えるほどである」
(同 高桑和巳=訳)
きのうのブログに書いたとおり、朝日新聞の「内面規制」は尋常
ではない。胸くそがわるくなる。