2020年12月03日

目玉


水晶体を替えたからか

夕陽.jpg

「ふつうに」というやつだ。街にでたら人がふつうに歩いている。
でも奇妙だ。死後の風景か。人工の水晶体越しの光にいつまでも
慣れない。目玉を入れ替えたんだ。しかたがない。

だれとだれがどのように死に、だれとだれが依然、死ぬ気でいるの
か。わからない。「来年はもっとはっきりしますよ」。遠縁のお化
けが言ふ。だれとだれが飢え死にしかかっているか、明確になる。
ミエルカする。可視化するのですよ。

まだ暴動は起きていないのだという。起きそうな気配もなひ。
バカが「時に熟れて赤くなった唇」(Celan)で、ありもしない希望
に関してしゃべくる。

鉄路に靴を履いた両脚(膝下)が「落ちて」いる。隣駅までずっと。
上体はない。目玉は(よく見ろよ、バカヤロウ!)いくらでもバラス
トに埋まっている。

線路際のアパート。真っ赤なトウガラシを窓に一列に干している。
揺れている。トウガラシが真っ赤に揺れている。あれらは、「血よけ」
なんだってさ。

岩波現代文庫『青い花』にサインするように依頼あり。落款も。
「生活と自治」連載の書籍化タイトルは『コロナ時代のパンセーー
パンデミックまで7年の思考』
(仮題)とする。





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posted by Yo Hemmi at 16:20| 日録 | 更新情報をチェックする