2020年12月29日

馬の腹のなか


たったひとつだけ

おととい、眠剤をのまずに寝ようとして眠れず、
気が変になった。死んだばかりの馬の腹をナイフ
でたちわり、臓物を手づかみで食らい、まだ生温
かな空洞にもぐりこんで、眠る。血だらけになって。
映画『ゴールデン・リバー』。

ひどい1年だった。たったひとつよかったのは、
死刑執行がなかったことだけ。「反死刑」という意
思がはたらいたのではなく、ようするに法務省が忙
しかったからという説もある。五輪まえのポーズ説
も。このクニは死刑を手放さない。
 
株価大幅続伸。1990年8月以来、約30年4カ月
ぶりの高値で、バブル期以来の水準。終値ベースで
2万7000円台は約29年9カ月ぶり。しかし、
「なぜ」がない。「なぜ」は求められていない。ただ
ひたすら狂うのみ。

マックが満席で外のベンチでコーヒー。

寒夜、死んだ馬の腹のなかで、肝にまみれ、どろどろと
眠る。






posted by Yo Hemmi at 15:06| メモ | 更新情報をチェックする