2022年04月28日

眼差しの抑止


これほど哲学的時代はあったか?

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スナがほとんどのことをテキパキとやってくれた。スナは疲れた顔を
していた。人は病んでいる。わかりきったことだ。満遍なく病んでい
る。あまねく病んでいる。となれば、病んでいないのと同じだ。が、
ほとんどすべてが深く病んでいる。深すぎて、あまりに深くて深さが
わからない。

「すなわち死がさまよい、思考が消滅し、起源の約束が無限に後退し
てゆくあの領域・・・」についに達したのだ。もはや屈辱はない。屈辱以
外のなにものも存在しないのだから。犬が荒野をあるいてゆく。一回
立ち止まり、また歩きだす。

posted by Yo Hemmi at 17:41| メモ | 更新情報をチェックする