2023年09月21日

彼岸花

彼岸花.jpg

咲き残った彼岸花が眩しい。仔細に見ると少し萎れている。
この朱はいまさらの虚勢だ。遊歩道を病んだ犬と歩いていて、
枝ぶりのよい樹をさがす主人公を思いだす。その主人公が思う
のだったか、それは別の小説だったか忘れたが、首をくくると
体重で首が1尺ほど延びてしまうとイメージするのだった。約
30センチ。絞首刑だともっと勢いをつけるから1尺ではすむ
まい。目玉も飛びでるらしい。彼岸花が悪いのではない。わた
しの想念がよくないのだ。

街をそぞろ歩き。人びとはただの影絵みたいに勢いをなくして
いる。元気なのは却って精神を病んでいるのか。

喉がおかしい。内側からつきたての餅のようにせり上がってくる
ものがある。

馬はなぜ馬なのだろうか?あんなにも美しい眼をして。吻のなだ
らかな曲線。

ポランスキーを少し観る。



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posted by Yo Hemmi at 16:48| お知らせ | 更新情報をチェックする