
国連安全保障理事会が、ガザ市民への人道支援を安全に実施するために
戦闘の一時的な「停止」などを求める決議案を否決。理事国15カ国のう
ち12カ国が賛成したが、米国は拒否権を行使。英国とロシアは棄権。
そんなもんだ。大国と強国はガザ蹂躙(暴力的消滅)を屁とも思ってい
ない。そこに弱く貧しい人びとがやむを得ず住まわされていることを意に
介していない。暴力はさらに吹き荒れるだろう。なにも確かではないけれ
ど、それだけが動かしがたい近未来である。
「非暴力」をただ念仏のごとく唱えるのが、これほど虚しい時代はあった
だろうか。世界はより強い暴力こそが正義≠ナあると教えているかのよ
うだ。
『灰とダイヤモンド』。キリストの逆さづり。
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