
『関心領域』
「たとえば狂人の行なう演説は、彼のおかれた状況との関係
では不条理だが、彼の妄想との関係では不条理でない。」
あらゆるナラティブがそうではないか。而して狂気と正気には
境界がないか、もしあったとしても極めて曖昧だ。それらは
地続きの可能性がある。わたしはまるでLa Nauséeを写経
しているようだ。
『ヒトラーのための虐殺会議』は単なる狂気ではなく環世界
における正気でもありうる。反転して、ネタニヤフらは単なるガ
イキチではなく環世界の常人たりうる。
犬の不在にまだ慣れない。ケージがまた鳴く。
ウクライナ映画『リフレクション』。
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