2025年01月19日

記憶と錯誤

輝けるカーテン.jpg

『顔のないヒトラーたち』といふ、どことなく大雑把
で何となくお気楽な感じもしないではない映画を観て
知った。アウシュヴィッツを知らない(または知らな
いふりをする)者がドイツにはたくさんいるらしい。
アウシュヴィッツが何処にあったか、なにがおこなわれ
ていたかーーの記憶は、それを消去したい欲動もあり、
薄れ、歪んでもきているようだ。必ずしも同質の問題で
はないけれども、ニッポン軍の中国での蛮行もだいぶ
忘れられ、過小に位置づけられるようになりつつある。
政治が記憶を操作してもいる。細部だ、細部。

知りあいの大学講師が授業内容が政治的≠ニ批判され
たと聞き、そのような干渉こそが言葉の正しい意味で
「政治的」なのだとわたしは思った。

次のように言うことに然したる意味はない。世界は烈し
く右傾化している。そうして徐々に戦争構造を築きつつ
ある。

犬に会いたい。


posted by Yo Hemmi at 16:48| お知らせ | 更新情報をチェックする