2025年06月09日

瀬沼夏葉

カフェの壁.jpg

「春になって雪も次第に解けた或日、墓場の側の崖の辺に、
腐爛した二つの死骸が見付かった。それは老婆と、男の子と
で、故殺の形跡さえあるのであった。町ではもう到る所、こ
の死骸のことと、下手人の噂ばかり、イワン、デミトリチは
自分が殺したと思われはせぬかと、またしても気が気ではな
く、通を歩きながらもそう思われまいと微笑しながら行った
り、知人に遇いでもでもすると、青くなり、赤くなりして、
あんな弱者共を殺すなどと、これ程憎むべき罪悪は無いなど、
云っている。が、それもこれも直に彼を疲労らしてしまう。
彼はそこでふと思い着いた、自分の位置の安全を計るには、
女主人の穴蔵に隠れているのが上策と。そうして彼は一日中、
また一晩中、穴蔵の中に立尽し、その翌日もやはり出ぬ。」
アントン ・チェーホフ『六号室』

瀬沼夏葉の翻訳の見事なこと!

蜘蛛🕷の明菜が書斎にやってきて「遊ぼう!」と言う。そんな
バカなと思われそうだが、驚くには当たらない。単なる事実に
すぎない。

カレーライスを食う。半年ぶりか。

犬の食器を洗い水を替える。

posted by Yo Hemmi at 18:04| お知らせ | 更新情報をチェックする