
(けふの明菜🕷)
「その貌はもはや人間ではなく、真黒な原始の混沌に根を
生やした一個の物のように思われる。叔孫は骨の髄まで凍
る思いがした。己を殺そうとする一人の男に対する恐怖で
はない。むしろ、世界のきびしい悪意といったようなもの
への、遜った懼れに近い。」
「極めて徐々に、しかし極めて確実に、それは少しずつ降り
てくる」の行を、人間がもたらすリアルな世界的災厄と読む。
ぼんやりとそれを覘きたがっている自分がいないわけでもない。
明菜🕷はキチンから書斎まで飛び跳ねながらやってきたのだ。
ガザの死者数が5万5千人を超えた。