2026年01月12日

野良犬の目

「──野良犬の顔にのみ見られ得るような苦悩と期待に満ちた
栗色の二つの目、だが、哀願に満ちた悲しげな彼の眼差しを誰
も見ようとはしなかったし、理解してもいないようであった。
麪包屋の前で丁稚にぶたれ、肉屋の前では奉公人に石を投げつ
けられた。自動車の蔭に隠れても、今度は運転手に鋲を打ち込
んだ靴で蹴飛ばされた。・・・」
サーデク・ヘダーヤト『盲目の梟』 (白水Uブックス/海外小説
永遠の本棚)
posted by Yo Hemmi at 18:57| お知らせ | 更新情報をチェックする