2025年03月23日

夢想.jpg

新聞・雑誌・放送記者、所謂自称ジャーナリスト、評論家は
あまり信用しないほうがよろしい。尊師≠ヘかつて人気者
だった。吉本さんだけでなく少なからぬ報道関係者も麻原に
入れ込んでいた。NHK職員も上九一色に、報道のためではな
く、麻原の説教を聴くために行った。麻原にはたしかに魅力
があったのだ。初公判を傍聴にきた某紙女性記者も麻原の磁
力を認めていた。遠藤弁護士は麻原を「俗物」と語っていた
が、俗物だからこそ衆生界のインチキ性を熟知してたのでは
ないか。放送100年、結構毛だらけ猫灰だらけ。大本営発表
機関として、何を報じてきたかを特集し、併せて自らのセク
ハラ、パワハラの実情をNスペあたりで紹介してはいかが
か。綺麗事が過ぎる。



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2025年03月20日

サリンの朝と善魔たち

サリン電車.jpg

 あの朝、地下鉄日比谷線神谷町駅にいた。二日酔いで。
乗客らは糸の切れた操り人形のように次々に倒れた。駅
には紅い金魚のいる水槽があった。金魚たちは平気で泳
いでいた。
 切符なしで改札口を強引に跨ごうとして駅員にひどく叱られた。
委細構わず改札を跨いで乗客を担いだ。口から涎を垂らしていた。
食中毒かなと思ったが、そんなわけがない。酸っぱい臭い
がした。
 名無しの事件現場に悲鳴はなかった。怒号も当初はなかった。
 二人地上に担ぎ上げた。安物の革ジャンの肩口に吐瀉物が
ついた。警察も救急隊も自衛隊も当初はいなかった。ずいぶん
遅いもんだなと思った。
 皆がすぐに倒れたわけじゃない。元気な乗客は倒れた乗客を
ひょいひょいと跨いで急ぎ職場に向かったのだ。日常の慣性だ、
慣性の法則。
 男の甲高い声が聞こえた。「助け合いましょうよ。ね、お互いさま
ですから」。バカ、何がお互いさまだ。そいつに何だか無性に腹
が立った。悪魔よりも善魔≠嫌う悪い癖。一向に治らない。
 社会部に電話した。知らなかったくせに知ってたような応答。
クソッタレ!こいつらもろくでもない善魔§A合だ。
 家に帰りテレビをつけたら群のなかに俺のアホ面があっ
た。それに向かい「バーカ」と罵り、TVを消し女とエッチして
寝た。
 新聞記事には俺が見たことどもはほとんど何も書かれてなかった。
途方もなく悪い者たちが善い人びとに危害を加えただってさ。
 それから数年後、俺は脳出血で倒れた。よろけながら、ある太った
死刑囚に面会にいったら「脳出血、サリンのせいじゃないですかね」
と言われた。その死刑囚は、その後絞首刑に処された。世間は何も
驚かず、かなり多数の自称良民がザマミロと思ったはずだ。
 わたしは依然、善魔が大嫌いだ。

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2025年03月19日

アガンベン

アガンベン.jpg

「船が沈もうというときに、私たちは船荷について議論し
ている。」―――― (ヒエロニムス)。ジョルジョ・アガ
ンベンが提出するこのアフォリズムは正鵠を射ている。

イスラエルによるガザ住民大量虐殺について、それへの米
国の関与について、憤死するほどの怒りを行動化するのは
当然である。この場合、非暴力中立≠ヘあり得ない。

「全き無駄」だから何もしないということではない。
そうと熟知しつつ、敢えて「全き無駄」を強行することの
意味と無意味の究極を和巳は問うたのだった。
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2025年03月17日

『漆黒の馬』

黒馬を見たり.jpg

で、須藤さんと話していた際、高橋和巳は何が好きかと
訊かれた。埴谷雄高をして「苦悩教」と言わしめた高橋
和巳についてはほとんどが好きな(好きだった)のだが、
電話のことゆえ詳しくは話さなかった。例えばロープシン
の『漆黒の馬』。翻訳は工藤正廣さん、〈『漆黒の馬』の意
味〉と題する解説が高橋和巳で、これは小粒だけれどけだし
名品である。須藤さんにはそのことは言わなかった。

若いころわたしは『漆黒の馬』をいつも匕首のように持って
歩いた。「歴史的必然を、徹底した自己犠牲による確信的
殺人によって自由へと転化しようとするテロリストの苦悩
と、そしていかなる意図があるにせよ一たび手を血に染めて
よりのちははてしなくくずれてゆくテロリストの内面・・・」
といった和巳の語調には大方の作家が持つ悪擦れした得意も
衒いもなかった。

「やむをえない苦しみ」からはじまりながらも、やがて
全き無駄」へと墜落してゆくテロリストの宿命。そして
「絶望的な懐疑」へ。和巳がふとため息をつくように漏ら
した「精神はほんらい空虚をいとうものなのだ」という
文言。これらすべては赤く発光するイトミミズのように
いまもわたしの躰の闇を這っている。

ここまで書いたら、野田さんからメール。月の子は引っ越し
たらしい。猫のエイリアンとともに。

そうだ、高橋和巳の書斎を、和巳の死後訪う機会を得た。
重い香と湿気った褞袍のような匂いをまだ憶えている。


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レオン・トロツキー

トロツキー.jpg

幻想なれどもトロツキーが好きだ。だから(と言う
のも変だけれども)トロツキーのみたいな眼鏡を買
った。いまもかけている。でも、気分はロープシン
(ボリス・ヴィクトロヴィチ・サヴィンコフ)だ。
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2025年03月16日

樹の血

樹間.jpg

同居犬が死んで3か月。まだ癒えない。たぶん、俺は
死ぬまでだめだな。ムーンピノコはまだ元気みたいだ。
鉈で人を襲うときには少しは稽古してからこいといふ。
ま、そのとおりだ。

俺はここに居る理由もなくなってきている。ヘルパーさ
んが見つかれば北鎌倉もいいかも知れぬ。

薬を飲んでも血圧が下がらない。犬が逝ってからずっとだ。
パスポートを取らなければならない。

「日常とは多様な文脈の寄せ集めである」。ま、そうだな。

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2025年03月15日

不思議な日

不思議な日.jpg

平衡感覚失調。グラグラしている。この日常を異常だと
得心するには相当の学習が要る。本当に異常なのだ。須
藤さんと話す。高橋和巳のことも。すべては遠い昔だ。

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2025年03月13日

さらば記念日

記念日.jpg

さらばじゃ。2025/03/13は、さらばの記念日だ。
さらば記念日。

調子にのっていたころ、新橋駅前の怪しい手相見に言われた。
若い、暗い眼をした、おそらくトーイツキョウカイ系の女。
女「今はいいが、晩年はひどい。末路は哀れ・・・」
わたし「どうすれば末路を変えることができるのか?」
女「では、印鑑を変えましょう。これ30000円・・・」

買うわけがない。そのまままた飲みに行った。だが、末路は哀れ・・・
には妙に納得していた。なぜか? たぶん、末路までご順調な
人と成り行きが嫌いで、だいいち、自分に似つかわしくないと
思っていたからだ。

今や晩年、末路。インチキ手相見のご託宣どおりです。
わたしはこの期に及んでもなお「人の道」とやらに外れるのを
好む。きっと最期の最期まで。

そのうえで、アシスタントを募集中。女性、60歳くらいまで。
小生Gメールアドレス(yo.hemmi@gmail.com)に履歴書を
お送りください。

仕事は不定期。なるべく西武新宿線沿線にお住まいの方。よろし
く。



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2025年03月12日

二重像

ダブルイメージ.JPG

まず登場人物の名前一覧を作ること。彼らは名指された
ことにより、それぞれの個性をもたされて動きだす。

然り、米国は「帝国主義国家」である。おそらくは滅び
ゆくそれである。

わたしはまだ犬の気配を感じている。ヘルパーさんもそ
うだと言う。眼に涙をためて。
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2025年03月10日

日常

日常.jpg

 友が言う。大江健三郎や加藤周一や埴谷雄高や花田清輝や
野間宏や大岡昇平や梯明秀や黒田喜夫や武田泰淳や茨木の
り子や安部公房や安岡章太郎や大西巨人や三島由紀夫・・・ら
が、今生きてあれば、何を書いたか読んでみたい。
 わたしは言う。そりゃ無理だよ。気持ちはわかるが、発想
が根本的に間違っているよ。みんな死んだんだから・・・。

また3.11がくる。
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2025年03月08日

鴉.jpg

「無限の観念、すなわち《より少ないもの》に内包された
《無限により多いもの》は、具体的には顔との関係という
かたちをとって生起する。そして、〈他〉が〈同〉と関わ
りながらも〈同〉との関わりにおいて外部にあるという
〈他〉の外部性は、ただ無限の観念によってのみ維持され
る。・・・」
エマニュエル・レヴィナス『『全体性と無限』 (講
談社学術文庫)

テラスを歩く。おぼつかない。北鎌倉の咲ちゃんが穴掘り
をしていた。かわいい。椿の花瓣。
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2025年03月06日

新帝国主義

新帝国主義.jpg

新たな帝国主義の時代が到来した。「知」は扼殺されている。
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2025年03月05日

合鍵屋

合鍵屋.jpg

「個人は国家を圧政だと感じとる。個人は自分の
理性によって国家を望んだにもかかわらず、国家
が有する非人称的運命のなかに、もはや自分の理
性を認めることがないのだ。・・・」
(『 全体性と無限 』 )

犬が夢中で噛みしだいた牛皮が一本眼前に。犬はい
ない。合鍵屋はある。鍵はない。
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2025年03月04日

ポーカーをする犬

ポーカーをする犬.jpg

こんにちは!わたくすぃ、けふ、善意に満ちた民のみが
住まふジャパンの街の親切なクリニックへ。ほとんど待
たされずに診察、処方箋ゲット。よかった!但し、ここ
だけの話だが、先生はワンコ、ブル系の老犬だった。で、
当然クーリッジを思った。カシアス・マーセラス・クーリ
ッジ。彼の「ポーカーをする犬」シリーズが好きだ。傑作
といふ話はついぞ聞いたことがない。看板屋出身だし。
ただ気になる評言があった。
米国人の安っぽい集合的無意識」に根ざした作品。that's
it! そうなんだ。ガイキチ・トランプを正しく位置づける言葉
は、安っぽい集合的無意識の泥沼から立ち現れ、不遜にも世
界を睥睨するクソ野郎なのだ。
ゼレンスキーXトランプのクラッシュを正確に批評した
論者はまだ少ない。トランプが放(ひ)り散らかしたクソを
ありがたがって頬ばる輩ばかり。腰が引けてないのはせいぜ
いレフ・ヴァウェンサくらいか。ゼレンスキーに対する
トランプの態度には「嫌悪と恐怖感」をおぼえたという。
yes、米国の支援に這いつくばってお礼しろといふ態度は許される
ものではない。
ただ、管見によるならば、トランプの引きずる未来は途方もなく
暗い。





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2025年03月03日

響きと日常

ポイント.jpg

 わたしは集合住宅の12階にいる。犬はもういない。駅が割
合近い。寝る。仰向かない。枕にピタリと耳をつけて横向き
に寝る。するとだね、驚くべきことに、レールが電車の重み
で軋む、これは音というのか揺れというのか、鉄の震動が耳
および首、左肩、腰にゴトゴトと直に伝わってくる。嘘じゃ
ない。わたしは毎日、全身で鉄路の軋みを聞くともなく聞いて
いる。
 この電車は「人身事故」が多い。ジンシンジコ。奇妙な言葉
だ。人間が主体的に電車に飛び込むのを「事件」ではなく、
「事故」に分類する。何だかおかしい。ま、それは措く。
 骨伝導というのがある。字義はよく知らないが、わたしが
日々経験していることの肉体的細部には骨伝導が含まれるの
ではないか。
 わたしは音を聞き取り、分類し解析しようとする。正確には、
ついついそうしてしまうのだ。鉄と肉。鉄と血。鉄と体液・・・。
濡れて光るレール。静かで何気ない日常は凄惨である。
 あっ、雪が降ってきた。



 
 
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線路

ポイント.jpg
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2025年03月02日

記憶と恍惚

ある日.jpg

「私は端的にこう定式 化しよう。私が「 宇宙」と 呼ぶ ところ
の イマージュの 総体において は、ある 特殊な イマージュ、そ
の典型が 私には自分の 身体によって 与えられる イマージュを
介してでなければ、本当に 新しい ことは 何 も 生じえ ない、と
いう具合にすべては 進んでいる。・・・」(『物質と記憶 』)

横須賀線逗子駅の上りホーム。その端に立っていた。昼下がり。
奇妙な恍惚感があった。もう一人男が立っていた。なにか猿に似
た男。その位置で前にもその男を何度か見たことがある。意外にも、
存在を主張しない者。内側にくぐもる男。彼がパーキンソン病とは
知らなかった。いや、病を得たのはだいぶ後だったのか。同い年。
喉に焼き肉を詰まらせて亡くなったらしい。




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2025年03月01日

ならず者国家=米国とその頭目

European allies were quick to stand up for Ukraine after President Trump and Vice President JD Vance openly berated Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy in a sharply contentious Oval Office meeting Friday.

Zelenskyy and his Ukrainian team were told to leave the White House earlier than planned Friday and an important minerals agreement went unsigned, a White House official said, after a heated exchange in which Mr. Trump and Vance accused Zelenskyy of being insufficiently grateful for U.S. support. The president told Zelenskyy he's "gambling with World War III" and did not acknowledge Russia's role in its assault on Ukraine.
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2025年02月28日

焉.jpg

「私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけ
にしてしまひたい。」(『月に吠える』)

けふはなぜか「焉」といふ意味のない漢字が頭に
浮かぶ。終焉。いない犬の水を替える。いない犬
のクッションを干す。「風流夢譚」を読む。焉。

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ジーン・ハックマン

Gene Hackman and wife's deaths "suspicious enough in nature"
to investigate, search warrant saysだって。
BONNIE&CLYDE は最高だった。
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2025年02月27日

漂流

漂流.jpg

ディストピアを生きている。闇黒郷をそうとは知らず
漂流している。ヘラヘラ笑いながら。トランプに「理
念」はあるか。弱者や貧者や流民の側に立てるか。諂
うな。倒せ。帝王°C取りを嗤え。

Gene Hackman, Oscar-winning star of 'The French Connection,' dies at 95
In a remarkable acting career that spanned six decades, Hackman established
himself as one of the most distinctive film stars of his generation.

好きな役者だった。
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2025年02月26日

閾.jpg

「非連続性を思考することを可能にしてくれるさまざまな
概念(、断絶、切断、変異、変換)を、どのようにして
種別化すればよいか。いかなる基準にもとづいて、自分が
対象として扱う統一体を他から切り離せばよいか。・・・」
『知の考古学』

気配はまだある。不思議な音もする。極めがたい気配の
なかで徹底的に老いていく。終わりはない。

この瞬間も台頭しつつあるカキストクラシー、つまり最悪
の人々による支配
に立ち向かえば、最後にはより良い世界に
戻る道が見つかるかもしれない。」
いや、それは楽観が過ぎる。
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2025年02月25日

世界史的パラドクス

けふの水.jpg

間違いなく今日ただいまこそ世界史の大転換点
なのであろう。
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2025年02月24日

言葉を失う時

語るべき言葉.jpg

いま、語るべき言葉がない。
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2025年02月23日

トランプ・パラノイア

窓外.jpg

以下の行を読むと、とびきり下品な売春宿オーナー、トラン
プ爺さんを想起する。
「──知的欠損、これはたとえ微細であろうとも知的作品や
行動に表現されており、また確実に妄想的信念を基礎づけて
もいる。
──熱情的な強力性の状態、これは高慢や憎悪や欲望の感情
としてさまざまに分極されており、自己中心的な欲動のなか
にその唯一の根を下ろしている。・・・」
(ジャック・ラカン「パラノイアと言語 」)

ペットロス症状には高血圧もあるらしい。異常に高い。下が
らない。


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2025年02月20日

泡の日々

夜のマイアミ.jpg

Bα来訪。わたしは鬱病ではなく典型的なペットロス症状
だという。そうなのか。無為の日々は無為の日々であって
も、犬がいるといないのでは本質的に異なってくる。Bαは
亀🐢を飼わないかと提案。建設的な提案だと思う。で、か
つて小さな亀を大邱(たしか)で買い日本に持ち帰ったこと
を想いだす。あの亀はどうしてるだろうか?

トランプが、ウクライナについて「戦争を始めるべき
でなかった」などと述べたことを受けて、英国のジョンソン
元首相は19日、「ウクライナが戦争を始めたわけではない。
それは米国が真珠湾で日本を攻撃したというのと同じだ」と
述べた。

ワハハハ!トランプの出鱈目はもっと指弾されるべきだ。
このままでは済むまい。大変なことが起きるだろう。
posted by Yo Hemmi at 14:53| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月19日

ラカン

感謝祭.jpg

「彼らはもはや二人とも濃淡法の世界にしかいない。
彼女の心は科木の内皮のように燃え、燃えさかる惑
星は羽ばたき、月は部屋のなかへ緋色の花々を送り
こむ。・・・」
ジャック・ラカン『 二人であることの病い』

崩壊感覚。

ほらみろ、言わんこっちゃない。ゼレンスキーは虚仮
にされている。
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2025年02月18日

実存

7ちゃん.jpg
敬愛する7ちゃん近影


実存は本質に先行する。本質より先に実存(この背中)
があるのだ。意味などどうでもよい。眼前に立ちはだか
る物の、立ちはだかり方に思いを致す。体調不良。絶不
調。ジム休む。いくら待っても来ない者を待つ。此処で
待つ。施設には断じて行かない。気配を探る。ああ、
「髑髏の歌」が聞こえる。「シャレコウベが、ららら言
う事にゃ・・・恋人にも会わずに死んだ」

posted by Yo Hemmi at 15:25| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月17日

他者の表出

レヴィナス.jpg

「他者とのどんな関係のうちでも前提とされている
他者の最初の啓示は、否定的に抵抗する他者をつか
むことでも、策略によって他者を籠絡することでも
ない。私は顔なき神と闘争しているのではなく、他
者の表出に、他者の啓示に応答しているのだ。・・・」
『全体性と無限 』

ニッポン語は籠もる。表出をいやがる。
「15円50銭」とエンペラーに発音させたい衝動にか
られた者がいたことは確かである。十五円五十銭。

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2025年02月16日

誤想起

誤想起.jpg

経験していないのに、経験として記憶される。
そしてしばしば誤想起する。見てもいないのに
見たことがあると。

体力がだいぶ落ちている。長くはもつまい。
死に際の犬を想いだす。

映画『福田村事件』。なぜ邦画は音声がこもるのか。
字幕をつけたほうがよい。
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落下音

落下音.jpg

夕間暮れ、女が集合住宅の最上階から飛び降りようとして
いた。ヘルパーさんが見つけ止めさせたという。30歳位。
コンクリートの塀から半身を乗り出そうとしていた。「すみ
ません・・・」と掠れ声で言ったらしい。その話を聴いてから
耳を澄ますようになってしまった。分厚いドア越しに聞こえ
るわけもないのに、ドサリという鈍い落下音を詮方なく聞こ
うとする。また試みるとはかぎらないのに、またやるだろう
と勘をつけている。

「個人は国家を圧政だと感じとる。個人は自分の理性によって
国家を望んだにもかかわらず、国家が有する非人称的運命のな
かに、もはや自分の理性を認めることがないのだ。・・・」
(『全体性と無限 』)

同居犬が気配だけ遺して消えてから2か月。世界が変容した。
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世界の終了

7ちゃん.jpg

ひどい高血圧につき運動中止を命じられる。

「グローバル化された世界は粉々に砕け散り、地域や国家、
あるいはもっと小さな単位でばらばらになる。それには犠牲
が伴う。生活はよりゆっくりになる。そして、より悪くなる。」
ーーピーター・ゼイハン

「こうして世界は終わる。 激しい衝撃音ではなく、
めそめそした泣き声とともに。」
――T・S・エリオット

posted by Yo Hemmi at 00:33| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月14日

躁状態のマスク

The Wall Street Journal
【ノイブランデンブルク(ドイツ)】ドイツの次期首相になるとみられる
中道右派の野党キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首
は、イーロン・マスク氏が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を
自身のプラットフォームXを通じて後押しした代償に直面するだろうと警告
した。

23日の総選挙を前に各世論調査でトップに立つメルツ氏は、マスク氏による
選挙介入だとするこうした行為について、「この選挙活動で起きたことは看
過できない」とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語った。

マスク氏はドイツ国民にAfDへの投票を呼びかけ、同党がドイツを救えるとX
で繰り返し主張。AfDの首相候補であるアリス・ワイデル共同党首と対談し、
その後、選挙集会に動画で生出演した。
ーー以上記事引用終わり

マスクの「ハイルヒトラー!」はジョークではないらしい。

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2025年02月13日

「蒼穹」

月曜の事.jpg

「日は毎日二つの溪を渡ってその山へ落ちてゆくのだったが、
午後早い日は今やっと一つの溪を渡ったばかりで、溪と溪との
間に立っている山のこちら側が死のような影に安らっているの
がことさら眼立っていた。・・・」

月曜日のタクシー運転手には驚いた。道を知らない。カーナビの
操作を知らない。真面目なのか不真面目なのかわからない。いつ
もの2倍時間がかかった。やっとのことでたどり着き、彼がおりて
立ち上がった。仰天した。雲をつくような大男だった。

『おんどりの鳴く前に』(2022 ルーマニア)未見。

「その美味しいオヤツをわたしにもくれなさい」の文法
について。

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2025年02月12日

夜が落ちてくる。

夜が落ちてくる.jpg

「夜が落ちてくる。プランタニア・ホテルの二階では、
二つの窓に明かりが点されたところだ。新駅の工事現場
は、湿った材木の匂いを強烈に放っている。明日のブー
ヴィルは雨だろう。」

湿気った板塀の匂いの記憶をわたしももっている。大抵の
記憶はあの辺りを起点にしている。記憶で人は構成される。
わたしはほぼ毎日豚汁を食っている。それに鰺の南蛮漬け。
左手に箸をもって。ボロボロと欠片を床に落とす。それを
死んだ犬が駆け寄ってきてぱくついていたのではなかったか。

牡蠣飴一つを食う。
posted by Yo Hemmi at 18:49| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月10日

上京

上京.jpg

上京。病院。疲弊。甘酒。牡蠣飴。
「しかし、過去もなく、未来もなく、一つの現在から
別な現在へと落ちていく存在者の背後で、また日々に
解体され、剝げ落ち、死に向かって滑っていくこれら
の音の背後で、メロディは常に変わらず、若々しく凛
としている。まるで情け容赦もない証人のように。・・・」



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2025年02月09日

Elle est.

存在.jpg

「それは存在しない。なぜなら、余計なものを何一つ
持っていないからだ。その苦しみに比べて余計なのは、
すべてそれ以外のものだ。それは、ただ在る。・・・」

何もかも死んだ犬のせいにしてはいけない。体調がよ
くない。犬の死が、意外にもあっさりとしたそれが、し
かし絶大な精神の津波を引き起こすことがないとは言え
ない。昨日、夢を見た。その間、幸福だった。ただ、犬
はベージュ色をしていた。




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2025年02月07日

読むに値する

7日付け朝日新聞デジタル社説〈「ガザ所有」発言 法と尊厳
無視は論外だ〉は一読に値する。
posted by Yo Hemmi at 15:15| お知らせ | 更新情報をチェックする

朗報がなくもない

墓場.jpg

トランプとその一味は自分たちの墓穴を掘り始めた。
そう遠からず埋葬されるだろう。

現在のガザの映像(NBC)を見た。まるで核爆弾の被
爆地だ。廃墟だ。ネタニヤフと米政権は厳しく裁かれ
なくてはならない。必ず。
posted by Yo Hemmi at 01:29| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月06日

陰画

意識.jpg

「そして身体は歩く。そして、そうしたすべてのものの
意識がある。また、なんと! 意識の意識がある。しか
し、誰もそこで苦しんではいないし、誰も両手をよじっ
たり、自分を哀れに思ったりする者はない。誰一人いな
い。・・・」

月曜日に病院に行く。行くことになった。理由は大したこ
とがない。日常をそれとなく繋ぐためだ。自分を無意識に
続けるためだ。行かなくてもいいのだ。

ラグに犬の毛が落ちている。と思った。うれしかった。近
づいて見る。毛クズだった。

石破がトランプの赤いキャップを被ってニヤけている。手
に負えないアホ。

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2025年02月05日

トランプ狂想曲

トリックスター.jpg

トランプの狂乱がとまらない。「米国はガザを統治する。
ガザを所有し・・・」とぶち上げただけでなく、ガザ住民の
域外移住案を提起、あたかもナチスによるユダヤ人強制移
住に似たり、である。あげくイスラエルによって47000人も
が殺されたガザの地を中東のリヴィエラ≠ノすると言う
のだから開いた口がふさがらない。

議会乱入事件の首謀者が平気で大統領になり、事件実行者ら
に恩赦を与えたのには驚いたが、さらに驚いたのは乱暴狼藉
と言うべきトランプの所業に概ね無批判な米国のマスコミの
あまりにも惨めな平伏ぶりだ。

トランプやイーロン・マスクら歴史のトリックスターに世界は
右往左往している。笑うに笑えぬ幕間道化師トランプはノーベ
ル平和賞を欲しがっているらしい。呵呵!そんなもの投げ与え
てやれ。

ファルスの完成だ!

posted by Yo Hemmi at 17:33| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月03日

去年のトンボ

去年のトンボ.jpg

「植物や、芝生や、オリヴィエ・マスクレの噴水が、
あまりに無表情なので頑なに見えたのだ。理由は理解
できる。町の方が先に私を見限ったのだ。私はまだブ
ーヴィルを離れていないが、もはやそこにいないので
ある。・・・」La Nausée

犬の死でこれほどの恐慌をきたしている自分にほとほと
呆れている。修練がたりない、単なるわがままだと思う。
昨秋の糸トンボの写真。あのころはまだ犬がわたしを
皮肉っぽい眼で見ていたのだ。けふも彼女の食器の水を
替える。

ヘルパーさんは一昨日も犬のことで涙ぐんでいた。

トランプの米国だって正真正銘の「ならず者国家」
rogue stateだろうが。皆がひれ伏すのか。




posted by Yo Hemmi at 16:49| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年02月02日

青い花

花.JPG

「私は自由だ。つまりもう生きる理由はいっさいない。私の試みた
すべての生きる理由は瓦解した。それ以外の理由はもはや想像する
こともできない。・・・」

posted by Yo Hemmi at 16:44| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月31日

石のなかの匂い

水面.JPG

「人が選ぶのは皮をむかれた不毛の土地だ。そこに人は、
空洞の大きな数々の石を転がす。その石のなかには匂いが
閉じこめられている。空気よりも重い匂いだ。ときどき人
は、その匂いを窓から通りに捨てるが、匂いは風で散り散
りに吹き裂かれるまでそこに留まっている。」

パブロン点鼻薬4本。犬に会いたい、のんちに。もしも会え
たなら、会える訳がないのに会えた謎を問いはしない。ただ
ただ感謝あるのみだ。どれほど彼女に助けられたことか。

posted by Yo Hemmi at 18:06| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月30日

バックラッシュ

反ユダヤ主義禁止令.jpg

凄まじいバックラッシュだ。皆がトランプの顔色を
窺う。ヘイトが公的に煽られている!下劣な男の戯
れ言とみられていた事どもが、日々公然と法制化され
ている。

映画『The Remains of the Day』
posted by Yo Hemmi at 17:26| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月29日

劣情または狂気

狂気の会見.jpg

昨日わたしが「狂気」と書いたのは、無論、フジテレビ
の会見のことだ。その狂気は視聴者の劣情とない交ぜに
なっている。あり得ないことだが、もしもテーマが「貧困
と格差社会と報道のあり方」だったら、クソバエ記者は集
まるまい。件のテレビは貧者の万引きや賽銭ドロボー事件
などを鬼の首でもとったように報道≠キるので有名だっ
た。即ち、強きを扶け弱気を挫く。「人権」が聞いて呆れ
る。そう言えば、ジル・ドゥルーズはテレビを観るという
ことの「羞恥」について書いていたっけ。

クエン酸を舐めてみる。ちょっぴりシャキっとする。
posted by Yo Hemmi at 14:15| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月28日

多分、いつか人びとは狂気が・・・

狂気の内在.JPG

「多分、いつか人びとは狂気がどんなものでありえたかが、
もうはっきりわからなくなるだろう」。狂気をはさんだ彼我
のかんけいはいま、融けてしまった。狂気がだれにもひとし
く内在化され、内面化され、正気との辨別がついに不可能に
なる日。「多分、いつか人びとは狂気がどんなものでありえた
かが、もうはっきりわからなくなるだろう」という、その
「いつか」が、すでにきている。ーー『国家、人間あるいは
狂気についてのノート』(辺見庸 毎日新聞刊 2013)

体調不良。ジム休む。



posted by Yo Hemmi at 16:40| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月27日

カポーティ

冷血.jpg

また『冷血』を観る。音楽を聴いたことがあると
思ったら、クインシー・ジョーンズだ。すばらし
い!

フランスはかつて植民地ベトナムでギロチンを執行
していた。

余生は回顧だけ。ハノイ時代のそれは、モノクロで、
なぜか至極甘い。
posted by Yo Hemmi at 23:33| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月26日

ルーター

ムスカリ咲く.jpg

「存在の偶然性は見せかけでもなく、消し去ることの
できる仮象でもない。それは絶対であり、したがって
完全な無償性である。すべては無償だ、この公園も、
この町も、私自身も。それを理解すると胸がむかむか
して、すべてはふわふわと漂い始める。・・・」La Nausée
「しかし、何とお粗末な噓だろう。誰も権利など持っ
ていはしない。彼らもほかの人間と同様にまったく無
償であり、自分を余計な者と感じないわけがない。」

栄山関らと一緒に正代応援。負け越し。勝っても負けて
もつまらなそうな顔。そこがいい。

「私はマロニエの根だった。と言うよりもむしろ、完全
に根の存在の意識になりきっていた。・・・」
「至るところに、無限に、余計な存在がある、常にどこ
にでもある。存在は──存在によってしか限定されない。
私はこの発端のない存在物の氾濫に呆然と打ちのめされ
て、崩れるようにベンチに座った。至るところに孵化があ
り、開花があり、私の耳は存在でぶんぶん耳鳴りがしてい
た。・・・」
「木は、存在したいとは思っていなかった。ただ、存在を
やめるやめるわけにいかなかったのだ。それだけの話であ
る。」
「自分自身の死を内的必然性として誇らしげにおのれのう
ちに抱えているのは、音楽の調べのみだ。ただし音楽は存
在ではない。すべての存在者は理由もなく生まれ、弱さに
よって生き延び、出会いによって死んでゆく。・・・」
「どこからこうしたものが出てきたのか、どうして何もない
状態ではなく、一つの世界が存在することになったのか、そ
れを不思議に思うこともできなかった。それは意味がなかった。
世界は前にも後ろにも、至るところに現存していた。世界以前
には、何もなかった。何一つなかった。・・・」
似たような問題提起を中島敦もしたことがある。

「あたしは余生を送っているの」
わたしもいまは余生を生きている。だがしかし、余生とは何か?
本生≠ネどないなら余生もないはずだ。疲れた。














posted by Yo Hemmi at 21:40| お知らせ | 更新情報をチェックする

2025年01月25日

絵の具

絵の具.jpg

「存在する風がやって来て、大きな蠅のように木に留まる。すると木が震える。
しかし震えは一つの性質の誕生ではなかったし、可能態から現実態への移行でも
なかった。それは一つの物だった。物である震えが木のなかに忍びこみ、木を捉
えて揺らし、そして不意に木を見捨てると、遠くへ立ち去って、くるくる回転し
ていた。・・・」

posted by Yo Hemmi at 23:58| お知らせ | 更新情報をチェックする