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辺見庸ブログ Yo Hemmi Weblog
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2024年12月30日
12月30日・・・気配と暮らす
もう居ないのだが時折、居る。時間と記憶の輪を
掠めてゆく。前日の水を新しい水と交換する。ケ
ージの扉を開けておく。声をかける。もともと返
事なんかしない。もう2週間。あいつがまた音もな
くまなかいを掠めてゆく。気配と暮らすのは、自堕
落か。退嬰か。記憶の消失を待ちはしない。けふ、
骨壺を食卓から遠ざける。ヘルパーさんが黄色いチュ
ーリップを一輪買ってくる。
ジミー・カーターが死んだ。100まで生きて。
殺人鬼ネタニヤフが前立腺を摘出。数日前に尿路感染
症が見つかったよし。
posted by Yo Hemmi at 17:43|
お知らせ
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2024年12月29日
他者を起点とする・・・
「事実、言説の基底にある倫理的関係とは、〈自我〉を
起点として光線が放たれていくような意識の一つの変種
ではない。倫理的関係は、自我を問いただす。この問い
ただしは他者を起点とする。・・・」『全体性と無限』
来年はさらに苛烈な年となることが約束されている。薄緑
の煙のようなものをその幾つかの開口部から吐き出す珍獣
、ニンゲンは、さらに猛り狂うだろう。
posted by Yo Hemmi at 16:53|
お知らせ
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2024年12月28日
エマニュエル・トッド
トッド 「この戦争ではロシアが勝利します。ロシアの方が兵器の
生産力が優っていて、ウクライナよりはるかに巨大な国であり、西
洋諸国はこの戦争に真の意味で軍事的に介入できないからです。だ
からこそロシア軍は進軍を続けており、ウクライナ軍とキエフ
(キーウ)政権の崩壊が近づいている、と私は見ています。」
posted by Yo Hemmi at 00:34|
お知らせ
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2024年12月27日
ドタキャン
体調不良を理由に出演辞退。「犬が死んだので・・・」とは
言えない。想定を超えるダメージ。
posted by Yo Hemmi at 23:16|
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言説
『言説の領界』
posted by Yo Hemmi at 17:58|
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『ベルイマン島にて』
昨日のカフェはよかった。苹果は5個しか入ってなかった。
まあいい。「タバコ味の電子タバコ」のむ。煙でる。バカ
みたい。『胸騒ぎ』もアホくさい。
posted by Yo Hemmi at 17:36|
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2024年12月26日
時は満ちた
「サント゠ブーヴ からプルーストまで 語った今、みずから脱皮
して作家の 殿堂入りをはたすときがきた。そして、ママンが死
んだ。『 零度のエクリチュール』 以来、ようやく出発点に戻っ
たのだ。時は満ちた。」ーーローラン・ビネ『言語の七番目の
機能』(東京創元社)
けふ、よいカフェを見つけた。ドーナツを食った。美味かった。
ガザでは既に45000人以上が殺されたらしい。ウクライナ侵攻の
北朝鮮兵士は1000人以上が死んだようだ。わたしは杖ついて650
メートル歩いた。足首が冷える。踝が凍える。頸が固まる。明日
はもっと冷えるらしい。そのことを声にして居ない者≠ノ言う。
「明日はもっと寒いらしいぜ・・・」と。
posted by Yo Hemmi at 18:02|
お知らせ
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2024年12月25日
風
「アメリカ主導の「秩序」が「無秩序」に道を譲ろうと
している・・・」ーーピーター・ゼイハン『「世界の終わり」
の地政学』
が、わたしは「世界の終わり」を望むともなく望んで
いる。鼻炎。
拙詩「風」(『生首』所収)の合唱曲楽譜(音楽之友社)が
送られてきた。
https://youtu.be/B-o4fqWc7y4?si=lTXKbouTrxwfVv_q
老いについて。それは極めて凄惨なものだ。しかしながら、
詩は書けなくもない。死にゆく者のために。すべてはやがて
死にゆく者のために・・・。
posted by Yo Hemmi at 16:26|
お知らせ
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2024年12月24日
フレブルの腹巻き
フレブルの腹巻き(中国製)は1枚しか残っていなかった。
それと青森の苹果を送る。26日着といふが本当だろうか。
ジム。シャワー。空虚なれども気配あり。視床痛激。
posted by Yo Hemmi at 23:50|
お知らせ
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2024年12月23日
ショナノカ
ハハハ。ショナノカなのである。あいつは天国からで
なく部屋の隅の暗がりから、いつもわたしを窺ってい
る。ショナノカなんて関係ない。ヘルパーさんがけふ
も泣いている。
posted by Yo Hemmi at 17:59|
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待ってしまう
待つ。もう戻ることのない、ちっぽけな幻影を。
つい待ってしまう。
posted by Yo Hemmi at 00:02|
お知らせ
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2024年12月22日
蟷螂に会った日
公安条例違反で逮捕され、代々木署で取り調べを
受けたとき、取調官は脅した。
「お前な、黙秘権なんかいつまでもあると思うな
よ。そんなもんなくなるんだからな!」
竹刀でバンバン机を叩いたりした。
「検察舐めんなよ」で問題になっている、今の取り
調べ。可視化とやらで音声も映像もある。が、これ
が進歩≠セろうか。
謂わば「精神」の問題だ。今の方が病みが深い。権力
もメディアも病んでいる。メンヘラだ、みんな。しか
も精神が複雑骨折しているのにそうではないふりをす
る。ふり≠ェうまい。
カマキリはなぜひとりで歩いていたのだろう。
風邪をひいたようだ。
posted by Yo Hemmi at 13:19|
お知らせ
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2024年12月21日
蟷螂を見た
寒風吹きすさぶなか、アスファルトをカマキリが
這っているのを見た。本当だ。事実である。
posted by Yo Hemmi at 21:42|
お知らせ
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2024年12月20日
中有またはCavatina
(風車)
存在と非在の中間領域はあるか?
中有とか。
じゃあ、犬にも中有はあるか。
バーカ。そんなもんあるもんか。
あいつは最小の単位粒子となって
分子として
空と大地にキラキラと散ったのだ。
まだ散っている。
あいつから曲が送られてきた。
https://youtu.be/mwvDon1_iKs
Cavatina by Stanley Myers,
the Theme from the movie "The Deer Hunter" .
なにが民主主義だ。クソ野郎ども。
『地獄の黙示録』にも犬がでる。仔犬。
サイゴンが好きだった。同じホテルの
同じ階に泊まった。サイゴン川が好き
だった。わたしは溶けかかっていた。
それでよかった。
わたしは犬の死に仮託して己の生を
無意識に繋ごうとしているのではないか。
空のケージが軋んでいる。
posted by Yo Hemmi at 14:43|
お知らせ
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2024年12月19日
携帯電話屋
携帯電話屋に行く。タクシー。後はほとんど左足だけで。
携帯を買い替える。若くハンサムな店員。穏やかに話す。
「あの、犬が死んだのです・・・」。言いそうになる。言わ
ない。帰り。右脚が冷えて硬直。鉄。鉄化。伝え歩き。家。
誰もいない。ウドン食う。若干病む。ニャチャン。「わたし
はカタツムリの
這い
を見ていた」
posted by Yo Hemmi at 22:52|
お知らせ
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2024年12月18日
アンニュイの犬
(生後3か月のノン)
勿論、「おい、しっかりせんかい!」と自分に言い
きかせてはいる。けれども、ズルリと崩れていく。
コラープスcollapse。自己崩壊。足がもつれる。犬一
匹の死で、世界が変容する。collapseそんなバカな!
気がついたら、ケージにいつもの灰色のクッションが
ある。犬の食器には新しい水がある。トイレもある。
ケージの戸は開けてある。オシッコはないけれど、犬
は今たまたま不在という設えだ。いつものように寝た
ければ戻ってくる。今はたまたま居ないだけ・・・。
見かねたヘルパーさんの計らいだ。しかし、居間には骨が
あるのだ。白々と。厳然と。
よく「消える」犬だった。あわてて探し回る。クローゼット、
ベランダ、書斎のデスクの下。トイレ。好きなところで好
きなときに、唐突にバタリと寝る。
下から首をひねり、わたしを見上げる。しばしば皮肉ぽい、
非難がましい眼で。小さいくせに圧倒的な存在感。
15年11か月。彼女とはとことん話した。無について。無意味に
ついて。パレスチナについて。ネタニヤフを噛み殺せ!
怠惰でふしだらな、生きること存在することの懈さ、ennui
を漂わせる、音痴の犬。俺の姐御。
掠れ声で青江三奈を歌ってくれた。フフフ。含み笑いする犬。
骨。新品の。白い、あまりにも白すぎるよ。
ありがとう、のんち・・・。
ああ、どうしても足がもつれる。部屋の中で杖をつく。
collapse・・・
posted by Yo Hemmi at 15:12|
お知らせ
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2024年12月17日
掠める
夕刻、足下を小さなものが掠める。
一瞬だけ。
声が出ない。
posted by Yo Hemmi at 23:55|
お知らせ
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死刑執行を国民の義務に
森巣博さんの「死刑執行を国民の義務に」は必読記事だ。
17日朝日新聞デジタル。
posted by Yo Hemmi at 18:12|
お知らせ
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骨
午後、のんちが骨だけになって帰ってきた。
小さなマグカップ一つ分。
これで全部。たったこれだけ。
下が脚。中が胴。上が頭・・・ですね。
〈尻尾はどうしたんだ?〉
お得な「なごみコース」です。
「ワンちゃんの毛と爪入りのペンダントもありますが・・・」
ふざけやがって。
でも、買う。
ペンダントをつけて、骨壺を摩る。
チャラチャラと音がする。
俺の喉仏の音か。
温かい。
温かな気がする。
いまさっき犬を焼いた業者の手の温もりかも知れないのに、
きっとそうなのに、
のんちの体温だと己に思い込ませる。
柔らかな犬のお腹の温もりの記憶と記憶がいれかわる。
バカ。ばーか。
のんち・・・。
骨に声をかける。
声が出ない。
しかし、
しかしながら、
声が出ない。
(註)「総じて人は堪えうる悲しみのみを悲しむ」
posted by Yo Hemmi at 17:46|
お知らせ
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2024年12月16日
夜明け前、チェットを聴きながら
未明のチェット・ベーカーはしみる。
leaving
はとりわけ
泣ける。退場。同居犬ノンが未明に逝った。気がついた
時にはもう身体が硬くなっていた。棒みたいに。別室の
死の床に運ぶのは軽い棒を1本移動するごとく簡単すぎて
泣ける。15歳と11か月。
二人して横になり未明のチェットを聴く。死んだ犬とまだ
いぎたなく生きさらばう俺。聴き入る。チェットはいい。
不潔で気だるく投げやりでよい。犬が眼を開けたままなの
で瞼を閉じてやろうとする。硬化していて閉じない。瞳に
何か映っている。
わたしは未練があるがノンはさっぱりしている。明朝、業者
が遺体をとりにきて焼却、午後三時に骨壺が届く予定。通夜
もお別れの会も無論ない。首藤さん、お世話になりました。
わたしは躰にポッカリ穴が開く。穴を風が吹きぬける。
昨夜は満月だったらしい。
ガザを思え、ガザを。
いない犬の気配を探す。
posted by Yo Hemmi at 13:39|
お知らせ
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2024年12月15日
ナナちゃん
今朝お見舞いテレパシーをくれた。彼女には感傷はないと
思う。威厳がある。のんちにも威厳のようなものがある。
存在を理由づけない者の威厳のようなもの。非情にも似た
威厳。犬がケージでもがいている。もう少しだ。もう少し
が長い。永遠のように。どのみち孤独に、あくまでも孤独
に死んでゆく。偉いも偉くないも、哀れも哀れじゃないも
ない。独りだけで・・・が事実だ。それだけが。
暖房のない部屋にのんちの死の床を用意する。
posted by Yo Hemmi at 18:01|
お知らせ
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ヨーグルト
犬がヨーグルトを3回くらい舐めた。つきあってくれただけだ。
死への歩みは変わるまい。わたしは硬直化している。犬が息を
止めたら寝かせる場所を変えなければならない。暖房のない部
屋に。今はクッションの縁から首を垂らし、それを擡げようと
するように幽かに動かしている。吐く物も吐く力もない。「大
丈夫だよ・・・」と声をかける。何も大丈夫ではない。何一つ大丈
夫なものなどない。さしあたり確実なのはこの犬の死だけだ。
夕刻、指先にヨーグルトをつけて口に近づけたが、もう舐めない。
わたしは自身を愚かだと思う。一貫して愚かだった。
posted by Yo Hemmi at 17:42|
お知らせ
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2024年12月14日
2024/12/14 23:00
そちらからこちら側に引き戻すなんて無理だ。
ケージを見るとうつ伏せたまま何か吐いている。
顎をクッションの縁にのせて動かない。しかし、
かすかに呼吸はしているようだ。まだ逝けないの
だ。Kと電話で話す。死に際は暴れるかもしれない
けれど、安楽死≠ウせるのにも抵抗がある。おろ
おろするばかり。オロオロはこちらの儀式だ。月並
みな。なるたけ声をかけてあげれば。そうしている。
のんは凄い臭いを放って依然存在を主張している。
体内から出せるあらゆるものを出して。出し切ったら
離陸なのかも知れぬ。ガザ、アレッポの屍体を思う。
屍体たちの臭いを。幽かな痙攣を。麻痺がひどい。
躰にセメントを流し込まれたようだ。薬がきれた。
薬効がなくなった。
たかが犬一匹ではないか・・・。
posted by Yo Hemmi at 23:55|
お知らせ
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犬の虚空
犬が逝こうとしている。虚空へ。なかなか逝けない。
そうならしばらく居て欲しいものだが、逝くのは決ま
っているので変更はないらしい。悲しい。だが、犬は
戸惑いはあるが悲しんでいるのではない。もう、あら
かた吐き尽くした。犬の臭いが部屋に充満している。
噎せるほどの安息の臭い。犬が逝こうとしている。なか
なか逝けない。逝くのにもエネルギーが要る。彼女には
それがもうない。だから逝くのをただ身じろぎながら待
つ。変更はない。この臭いが消えたらどうすればよいの
か。虚の虚。無の無。逝こうとする犬の臭いは時に猛り
時に鎮まる。虚の虚。無の無に感傷はない。吐き尽くし
たのに、まだ吐こうとしてもがく。犬とともに呻く。
不図、だれかを無慈悲に殺してみたくなる。それもたち
まち臭いに消される。
ケージを覗き込む。ウンチをしている。まだ生きている。
腹が膨らんだり凹んだりしている。未練が湧く。決まった
死からこちら側に引き戻したくなる。
posted by Yo Hemmi at 16:39|
お知らせ
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2024年12月13日
存在する物
「こんなふうに存在する物は、もう充分にあるのだ。」
犬はわたしを嫌がっているような顔つきをする。眼を
あわせない。何も食わない。意思的にそうしているよ
うだ。彼女なりの理由があるのだ。ハンガーストだ、
謂わば。それとも自殺を試みているのか。オシッコは
オシッコシートにしている。
🐟と電話で話す。
posted by Yo Hemmi at 22:41|
お知らせ
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2024年12月12日
終焉について
多分、すでにあらかた終わっているのだ。
「ニスは溶け、天鵞絨のように滑らかに輝く小さな皮膚、
神さまの作った可愛い桃色の肌は、私の視線の下の至ると
ころではじけ、裂けてかすかに割れる。・・・」
(La Nausée)
インドから薬が届いた。犬はまだがんばってくれている。
シミュレーションをする。世界は割れる。俺も割れる。
韓国がバタバタしている。が、イルボンより明らかに活き
活きしているように見える。イルボンにはあるべき抵抗が
ない。抵抗の人間的主体がない。イルボンは哀れだ。
犬、まったく食べず。起きもしない。痛みのないことだけ
を祈る。近づいている。
posted by Yo Hemmi at 18:24|
お知らせ
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2024年12月10日
ノーベル賞
核兵器禁止条約( Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons)
に日本が参加しないことを強く非難しないのではスピーチの意味
がない。日本政府を慮ったのか?
被爆した医師を天皇ヒロヒトが批判したという話、さもありなん。
ジャン=ポール・サルトルがノーベル文学賞を辞退したのは1964年
だったか。自分を「制度」にしたくないと言い放った。
posted by Yo Hemmi at 23:42|
お知らせ
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2024年12月09日
PC不調、躰も不調
PCがバカ携帯からの写真を受けつけなくなった。
🐟が解決策を教えてくれるも、未だ直らず。
亡くなった方は60歳だったと今日聞いた。病んで
いても生真面目に仕事を続けていた。なぜかはわか
らないが気になって仕方がない。たぶん「死」の距
離のあまりの近さに狼狽しているのだろう。
posted by Yo Hemmi at 18:27|
お知らせ
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2024年12月08日
戦時
世界中が戦争中ないしは戦争の準備をしつつある。
日本もそうだ。日本はどことどうやって戦うという
のか。軍備拡張がさも現実的で理性的な論理である
かのように語られる。借問す。中国とやるのか。呵呵!
抗命、脱走こそが正しい。アイコクは単なるアホであ
る。
同居犬が下痢。転びそうになりながら掃除。
posted by Yo Hemmi at 16:42|
お知らせ
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2024年12月06日
次から次へと人が死ぬ
電話でしか話したことのない方が1か月前に亡くなって
いたことを、今日知る。縁はほとんどないのに手ひどい
衝撃を受ける。まったくよく人が消えてゆく。「わたし
病気なのよ・・・」とその方は投げやりな調子で呟いた。
そうなら治すしかない、みたいなことをわたしはぶっき
らぼうに言った。どうでもいいという口調で。病気なら
電話などしてくるなと思っていた。
「治らないのよ・・・これは」とその方は言った。会ったこ
ともない人は訊いてもいないのに声を漏らす。まるで親し
い関係のように。「治らないのよ・・・これは」の声の尾が
こちらの耳に絡みつく。あまりにもあっさりと死んでいっ
た。犬が足下を歩いていく。
posted by Yo Hemmi at 18:20|
お知らせ
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2024年12月05日
Sartre
「独りきりで、言葉もなく、身を守るものもない私を、
物が取りまいている、下からも、背後からも、上からも。
物は何も求めない、自分を押しつけてもこない。物はただ
そこにあるのだ。」
独りとり残された者は「物」としてただ在り、「物」として
の消滅を待つともなく待つ。「在る」から「ない」までの時
、自由で不埒な時、浅ましい時、猥褻な時、ふしだらな時・・・
を深紅のアネモネを二輪、眼に挿したまま低く歌う。骨の歌。
posted by Yo Hemmi at 16:16|
お知らせ
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2024年12月04日
吐き気
「人間たちは知り合いでなくても、宣戦布告の日には
抱擁しあう。そして春が来るたびに、微笑みあうのだ。」
posted by Yo Hemmi at 18:32|
お知らせ
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La Nausée
「それで? 彼に何が起こったのか? なぜ彼は椅子の上で
縮こまっているのだろう?すると私は今や人を怖がらせてい
るのか? 所詮こうなるはずだった。」
posted by Yo Hemmi at 01:11|
お知らせ
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2024年12月03日
野宿者排除
機動隊ら500人で大阪・西成の野宿者強制排除。乱暴だ。
この寒さのなかでどうしろというのか。かつて東京・山
谷の野宿者支援活動をした。支援者は学生を中心に沢山
いた。強制排除などを強行したら衝突必至だった。わた
しは四半世紀以上勤めた社を辞め、山谷のすぐ近くに五
年住んだ。五年がんばったつもりだが、結局負けた。
何に負けたのか。あの臭いに負けたのか。あの風景に負
けたのか。「大利根」でよく飲んだ。脳出血、がんはそ
れからだいぶ後だ。山谷はすっかりきれいになったらし
い。貧困がなくなったからか。そんなことはありえない。
見えなくしている、見させない「装置」があるだけだ。
真夏、山谷から土方に行ったこともある。血圧が200を
超えていた。そのことより、身体の非力にこっぴどく打
ちのめされた。
posted by Yo Hemmi at 00:50|
お知らせ
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2024年12月02日
ゲロ
「海は、人びとを欺くための薄い緑の皮膜の下で、
這いまわっている。・・・」
posted by Yo Hemmi at 00:58|
お知らせ
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2024年12月01日
パスワード
ID&パスワード不明の存在は存在ではないといふのだ。
では何なのか?非在ですか?いや、非在にも非在のIDと
パスワードが要るといふ。屈辱である。おっと、屈辱に
もパスコードと認証がないと屈辱と認められないとのこ
と。フクチン🐼よ、暴れるしかないね!
posted by Yo Hemmi at 23:51|
お知らせ
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2024年11月30日
田中さん
四つ先輩の田中さんが先日おっしゃった。
「慌てず、焦らず、侮らず、よ」と。
至言。毎日唱えている。「慌てず、焦らず、
侮らず」。
日ごとに世界が下品になっていく。
posted by Yo Hemmi at 00:07|
お知らせ
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2024年11月28日
🐕🐱たち
ナナちゃん、フクチン、マリンちゃん、ニャージ、トラ、
咲ちゃん、花ちゃん、ルイ君、ポンちゃん、レオちゃん、
エイリアンちゃん、くーちゃん、ロック
・・・おやすみなさい。
posted by Yo Hemmi at 23:53|
お知らせ
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2024年11月27日
レバノン侵攻
イスラエルはどのような非道も自らには許される
と考えているのか。レバノンを見よ。満目の瓦礫
である。
posted by Yo Hemmi at 23:25|
お知らせ
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眼たち
あの知事の眼。ブリンケンの眼。ネタニヤフの眼。石
破の眼。畏くも陛下の御眼。プーチンの眼。ゼレンス
キーの眼。それぞれがそれぞれの無意識の裡に嵌め込
んだ、じつは眼なんかじゃない、キッタネエanusのや
うな。
いっそ死者の眼になれ。
posted by Yo Hemmi at 18:23|
お知らせ
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喫煙衝動
タバコを喫いたい。やめて26年。須藤さん、訳書の刊行先
決まったようだ。よかった。犬たちも元気そうだ。よかっ
た。タバコが喫いたひ。
posted by Yo Hemmi at 01:16|
お知らせ
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2024年11月26日
ザ・ヤスクニ
どうして靖国に行くのだ?なぜ靖国を断ち切ることが
できないのか。なにゆえ靖国を取り壊し廃墟とするこ
とが能わないのか。
にしても、共同通信大誤報。
posted by Yo Hemmi at 00:02|
お知らせ
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2024年11月25日
夢2
「・・・世界は存在している──そして私は世界が存在している
ことを知っている。それだけの話だ。しかしそんなことは私に
とってどうでもいい。すべてがこんなふうにどうでもいいとい
うのは、奇妙なことだ。それが私をたじろがせる。・・・」
ーーーLa Nausée
犬、吐き下し。
posted by Yo Hemmi at 15:19|
お知らせ
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2024年11月21日
幸せな詩人たち
いかにも人畜無害の居住まいが嫌いだ。
posted by Yo Hemmi at 00:08|
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2024年11月20日
ウルフ
「あのみじめな無神論者のことでたしなめられるのは、
その母の異様なきびしさの故に、また極端ないんぎんさ
の故に、あたかも女王様が泥の中から乞食の足を持ち上
げて、それを洗うような栄光を感じさせるのであった。」
『燈台へ』
わたしの無神論者は、ヤブ医者に余命1週間と2度まで宣告
されたにもかかわらず、パクパク食べ、グースカ眠り、時
々皮肉っぽい眼でわたしを一瞥する。間もなく16歳。
ウクライナ戦争に派兵された北朝鮮兵士を哀れに思う。死ぬ
な。
posted by Yo Hemmi at 23:37|
お知らせ
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2024年11月17日
阿南さん逝去
阿南惟茂さん。北京で何度もテニスをしたが一度も
勝ったことがない。口のかたい人で一回もネタをと
ったことがない。中国当局は彼を信頼していた。あ
んなに元気だった男が亡くなるなんて不思議だ。
posted by Yo Hemmi at 18:40|
お知らせ
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天声人語転載
以下の朝日新聞デジタル記事に賛成する。
(天声人語)死刑制度を考える
有料記事天声人語
2024年11月17日 5時00分
中国で、公開死刑を見たことがある。1993年の初夏のころだ。留学生として、チベット自治区を旅していて、ラサの町で偶然、目にした。いまでも思い出すと、胸のおくで何かがうずく。忘れられない記憶である▼高山病で頭が重く、ホテルで昼間から横になっていた。やけに人声が騒がしい。気になって外に出ると、道沿いに賑(にぎ)やかな人だかりができている。思わず、お祭りですか、と尋ねた。真っ黒に日焼けしたチベット族の男性が、少し戸惑った表情を見せてから言った。「処刑だよ」▼白バイに先導され、1台のトラックがゆっくりと現れた。荷台に数人の男が立っているのが見える。体を縛られ、うなだれていた。「強盗犯だ」。人々は興奮し、石を投げる若者もいた▼町の外れの河原で、処刑は行われた。パン、パンと乾いた銃声がした。そのときの憎悪に満ちた群衆の目、歓喜に沸く笑顔を、私は覚えている。あの粗暴な見せしめの光景にこそ、死刑という刑罰の本質があるのではないか。そんな問いが浮かび、いまも消えない▼「日本の死刑制度について考える懇話会」が、死刑は冤罪(えんざい)などの「根源的な問題を孕(はら)んでいる」とする提言をまとめた。日本弁護士連合会が呼びかけたものだが、検事総長や警察庁長官の経験者も名を連ねる。時代の変化を感じさせる動きである▼人間が殺されるということ。その重みを考え、考え抜いたとき、いまの制度を続けるべきなのか。正面からの議論の必要を、感じてやまない。
posted by Yo Hemmi at 18:13|
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『灯台へ』
「手押し車、芝刈り機、ポプラ並木のそよぎ、
つぎの雨を待つ色褪めた木の葉、ミヤマガラス
の嗄れた啼き声、エニシダの枝葉が窓をうつ音、
衣ずれの音──そうしたものすべてが頭のなかで
色づいて個々に際だち・・・」
posted by Yo Hemmi at 00:56|
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同一生物
「拝訣」だの「御舟入」だの。同じ生物だろうに。
「薨御」!死までランクづけかい。
posted by Yo Hemmi at 00:25|
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2024年11月14日
「奇妙な果実」
久しぶりにビリー・ホリデイを聴く。
林:国民世論の多数が死刑を「やむを得ない」と考え、
凶悪犯罪も後を絶たない現状があるので、「罪責が
著しく重大な凶悪な罪を犯した者に対して死刑を科
することもやむを得ない」との認識。で、「政府と
して死刑制度を廃止することは適当でないと考えて
おり、現時点で制度の存廃などを検討する会議体を
設けることは考えていない」
そう言うなら、あんたも絞首刑にたちあい、縊られ
る者の声を聞き、血と体液を浴びよ。
posted by Yo Hemmi at 23:56|
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