辺見庸ブログ Yo Hemmi Weblog

奈倉さんからメール。懐かしかった。ホタルイカのパスタ。

毎日胸くそが悪い。CBS、NBCなどの映像を見る。
堪えられない。ネタニヤフ政権によるジェノサイド
は実のところバイデン政権によって支えられている。
バイデンは自他ともに認めるシオニストである。ブリ
ンケンも根っからのイスラエル擁護派。

ムーンピコよ、やはりスナイパーが要る。猫とスナイ
パーが。ネタニヤフやバイデンの眉間を一発で正確に
射貫くスナイパーが。終わったら猫を撫でよう。

そう言えば、その昔、シールズとかいふ去勢羊さんたち
がいて権力称揚のパレードをしていたな。自らが傷つか
ないかぎりにおいて付和随行するアホども。お巡りより
連中をぶん殴りたい衝動がわいたものだ。思い出される。

ムーンピコよ、やはりスナイパーが要る。エイリアンと
ともに。自称〈世界で最も倫理的な軍隊〉と戦わなくて
はならない。

メールが来た。
「わたしは生まれ変わったらスナイパーになるのです。
一刻も早く、生まれ変わりたい。」
賛成。わたしも撃つ。左手で引き金を引く。

ネタニヤフたちをただ殺すのではお気楽に過ぎる。ただ
殴るのは悪趣味だ。逆さ吊りも古典的に過ぎる。どうす
るか。

広場にひきづり出す。殴らない。視ない。徹底的に無視
する。通り過ぎる。唾もかけない。蹴らない。罵らない。
どこまでも静かに永劫、軽蔑する。

〈私は自分が「アンチヒューマニスト」であるなどと言う
愚は犯さないだろう。私はヒューマニストではない、それ
だけの話だ〉La Nausée

(ナナちゃん)

「人間。人間を愛さなければならない。人間は素晴
らしい。私は吐きたい──そして一気にあれがやっ
て来た、〈吐き気〉が。」

殺意。ネタニヤフをやるべきだ。〈戦争とはそういう
ものだ〉と言うなら、〈怒りとはこういうものだ〉と
教えなければならない。米政権が育てた怪物に。

「私はヒューマニストではない、それだけの話だ。」
と誰が書いたか知っている。ぶん殴るときにはぶん殴
る。そう解釈してもよひ。勝手だ。すがめ。やぶにら
み。

椎茸を送るから住所を教えろという求めに返事するの
を忘れて、焼き椎茸の味をただ回想している。ダーリ
ンがいたころ一度送ってもろた。住所をなくしたのだ
ろうか。焼き椎茸は植物ではなく生肉の味がする。醤
油をちょっとつける。犬は食わない。逃げる。あれは
猥褻な味かも知れぬ。4
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PCがこうなる。重度の吃音じゃねえか。つつつつ･･･。
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同居犬が夕ご飯完食。OK。世界なんぞどうなっ たって
いい。

「ごもっともです。あいつの無口ときたら耳ががあーんとなる
ほどです。原始林の静寂といったところで、喉元まで静寂が詰
まっているんですな。」

1963年、マリー・ラフォーレも随分暗い眼をしていた。ボード
リヤールは厚い胸板をしていた。

「暴力に関する本当の問題は別の次元で提起される。それは、
豊かさと安全が一定の段階に到達したときににじみでてくる
統御不能な現実の暴力の問題である。」ーージャン・ボードリ
ヤール

ボードリヤールも死んだ。とっくに。オオタニ的な素敵に調和
的なファシズムがきた。それも綺麗な暴力である。

「反知性主義、マニ教的善悪二元論、神秘主義、厭世主義、無政府主義、
自己中心主義、そういったものをヒューマニズムはすべて消化した。それ
らはもはや単なる中継点であり、不完全な思想にすぎず、ヒューマニズム
においてのみ初めて正当化される。人間嫌いもこのコンサートのなかに自
分の場所を維持している。それは全体のハーモニーに必要な一つの不協和
音にすぎない。人間嫌いも人間だ。」？？？

枕カバー。ドトールコーヒー（出前）。しめ鯖。トイレ。生椎茸。140字小
説。出産。discharge。ウンチ。Francis Scott Key Bridge.ラファ。

みんな悪く言うけれど、一平君ってなかなかよひ。どこ
までもドジで惨めでカッコ悪くて情けなくて、よひ！

新型戦闘機作ってもろて第三国に売るって。ふざけやがっ
て。較べりゃ一平君、大した迷惑かけたわけじゃない。
オオタニ君サンタマリア！いくらでもゼニあるし。

肥溜めから生まれた物体、二階。バカヤロウと言われて
竦むクソバエ記者ども。肥溜めに永久に沈んどれ。

ムーンピコは文章うまひな。

本日、太ったゴキブリ出現。

『金の糸』

噛まないのなら吠えるな！失せろ！

ベルリン国際映画祭に招かれた想田和弘監督が書いている。
「イスラエルの政策を批判したり、停戦を求めるだけで、
『反ユダヤ主義』とのレッテルを貼られて社会性を剥奪され
る。それが今のドイツの状況なのだ」（「週刊金曜日」1465
号「風速計」）。

『ヒトラーのための虐殺会議』といふ映画を観た。その時、そ
こでの常識の、まことにもっともらしい非道。

局面は何度も入れ替わり、めくり変わり、反転し、ねじられて
原形が消えかかっている。原形をあなぐろうとしては疲れて
想念を放棄する。

犬は必ずと言ってよいほど未明に吐く。幽かに終わる臭いと
音。

犯罪者ネタニヤフの目をみるといい。見たくなくても。
彼はまがうかたなき狂人だ。ラファでこれから起きるこ
と･･･。

なぜ靖国に集団で詣でるのか。その「精神」を徹底的に
解析すべきだ。父も靖国に行った。泰淳も靖国に行った。

風がひどく強い。いやだ。この風は暴力だ。

雑踏で犬を見失う夢を見る。右脚が攣って歩けない。
結局再会できた。抱き合って悦ぶ。犬用ビフィズス
菌。寒気。

あの赤く見えているのが多分、金魚である。
脳内の夜を泳ぐ。

『雪の轍』。傑出した映像、プロット。怖い
映画だ。

中国がプーチンに祝電。嗚呼。

『ヒトラーのための虐殺会議』

「たとえ正面から反対しても、相手の思うつぼに
はまることになる。ヒューマニズムは反対者を糧
にして生きるからだ。」

のんち、よく食べた。
わたしは蓮根を食った。
デパスを飲んだ。

かつて中平卓馬さんちには「ネコス」という名の
猫がいた。かつて、だ。安田南。みんな早晩壊れ
そうな眼をしていて、そのとおり、みんな壊れた。

かつて、わたしのとこには「猫助」といふ猫がいて
わたしをひどく嫌っていた。かつて、だ。

原一男さんが助監督をしていたのだった。
わからないことはわからないと言うべきだ。
わかったふりはダメだ。

いや、原さんは助監督ではなく「監督補」と
いう立場だったようだ。映画『海と毒薬』に
は原さんの血も流れているようだ。

とまれ、なにも解決はしていない。克服して
いない。ただ日々根腐れしている。ムーンピ
コよ、そうじゃねえか？

「自然」に発狂の気味のあるのは疑ひ難い事実である。
僕は爾来人の顔さへ見れば、「 天変地異が起りさうだ」
と云つた。――芥川龍之介「大正十二年九月一日の大震
に際して」

而して彼らの心をして彼の審判を遂行するように傾けしめ
給う、なんちゃって。大震またくるよ。自然の発狂、我人
の錯乱･･･。いてまえ！

「月の子」のニャンコの名前はエイリアン。絶妙の命名！

1995年3月20日朝、地下鉄日比谷線神谷町駅構内にいた。
その時着ていた革ジャンは被害者の涎がついているので
棄てた。事態をわかってはいなかった。だが、驚きはしな
かった。いつかこんなこともあるだろうと思っていたから。

あの朝、倒れた通勤者を助け起こしたりしていたとき最も
不快だったのは、「お互い様ですから･･･」という言葉であ
った。ばかやろうと思った。ひどく腹を立てた。なぜそんな
に怒ったのか。

倒れた通勤者を跨いで職場へと急ぐ男女。そんな記事はなか
った。が、事実だ。わたしは朝まで飲んでいたのだった。
吐き気をこらえながら被害者を運んだ。大変だとは思わなか
った。

会社から危険手当1000円だかをもろて笑ろた。すべてがバカ
げていた。後に『ゆで卵』といふ小説を書いて顰蹙を買った。
「お互い様ですから･･･」は今でも苦手。ケッと思ふ。

市川崑監督の『破戒』を観た。よかった。ソファの背後の犬の
糞を坪庭に捨てる。

第三次大戦は必至だと見る向きがある。管見によれば、
大戦はすでに始まっている。そんなことくらい歯なしの
ナナちゃんだって先刻承知。悪うござんしたとロシアが
頭下げて撤退するか。アタオカ･ネタニヤフがジェノサイ
ドを反省するか。日本はトマホーク数百発を廃棄するか。
まさか。

のんちに尻尾の付け根マッサージを求められる。人差し指
の腹でリズミカルにやらねばならない。「お客さま、いか
がですか？強すぎませんか？」と、ときどき声をかける。
チップくれない。

ベンジャミンはパレスチナを怖れ、かつ舐めている。ベン
ジャミンに惨憺たる死を！

市川崑『破戒』

よい映画だと思う。だが観る者を試すがごとき展開は、
若けりゃ乗りもしようが、老人には何だか面倒くさい。
カスハラってカスみたいなやつのハラスメントではない
のだそうだ。否。カスハラとはカスの世による横暴だろ
うが。

「 彼は驚きを装いながら訊ねる。『 でも…… ぶしつけで恐縮ですが、
それではなぜ書いていらっしゃるのですか？』『ええと…… 何と言う
か、まあ、 書くためですね』」

のん、元気がない。

In the ruins of Gaza, children are starving to death and there's no cease-fire in sight

戦争永続論。永続戦争論。永続戦争論序説。

今ごろエラそうに政治部記者=卑怯千万クソ蠅ども！
知っていたというならば、なぜ報じなかったのか。
ヒトとしては君らが最もゲボンだな。
キックバックのおっさんたちよりも。

同居犬に乾燥納豆をあたえる。

街。お爺さんの顔をした男児を見かけない。消失。その母ら
しき女性も見かけない。死は一向匂わず。音はvanish。よい
か？あなた。皆Vǽnɪʃと消えるのだ。Vǽnɪʃとプッツン。ひと
つの世界の消失である。消しゴム。なにも厳かではない。あ
の子のピケ帽。

犬とカフェ。馬糞バーガー。

「羊のような大きな眼は、見るものすべてを疑っているみ
たいな斜視だった。髪は明らかに赤く染めたものらしく、
ぱさぱさして、大束の螺旋状の巻毛になっていた。」
（カポーティ）

邪なことに目がいく。マッサージ約1時間。『裁かるるジャン
ヌ』すばらしい！ラストはいただけないが。

邪は蠱惑。

部屋の奥。平行棒よりもっと向こう。誰も見ていない。
車椅子の老婆。白髪。たぶんオムツをしている。隣に若
い女。眼を凝らす。若い女は長身。淡い青のカーテンが
揺れる。若い女の腕がゆっくりクレーンのように動いた。
老婆を殴った、のではない。老婆の手も動いた。枯れ枝の
手。二つの手が宙で一瞬合わされた。ハイタッチというや
つか。誰も見ていない。声も聞こえない。

もうすでにあらかた終わっていると思うのだが･･･。
まだ終わっていないのか。舞台には誰もいない。

本質的に道義の欠如した人や状態を所謂「政治＝セージ」と
総称するのに、殊更に政倫審っておかしい、ドロボーはドロボー、
クソはクソだろと一顧だにしないのはおかしいかなと問えば、
同居中の老犬（♀）が股間舐め舐め、そのやうにおもふこと自
体既にセージの罠にはまってんじゃないのとくぐもった声で言
ふから、そうかやっぱりそうなんだと思ひなし、独り爪を剪る
也、日曜日。

『裁かるゝジャンヌ』（1928）

これは「ユダヤ人問題」と必ずしも関係がないのではないか。
殺されたパレスチナ人が3万人を超えたらしい。ネタニヤフを
斃さないのは、まさに人道に反する怠惰だ。ユダヤ人問題では
なく、大量虐殺を受容するかどうかの問題ではないか。

バーニー・サンダース上院議員がCBSに出演、顔を紅潮させて
ネタニヤフを非難していた。懐かしい。彼にインタビューした
のは1984年。電話一本でOK。バークレーからバーモント州に飛
んだ。当時知事のバーニーは若かった。黒のハイネックセーター
にスニーカーで仕事をしていた。

テレビのバーニーは猫背の老人だった。そりゃそうだ、あれから
40年ほどが経ったのだから。だが熱は冷めていない。資本主義の
病を唱え、イスラエルの後ろ盾である米政府に噛みつく。わたしの
老い・諦めとバーニーのパッション。口角に思わず笑みが浮かぶ。

「町で生活するのは 好ましく無い。 社会には高尚なる興味が
無い。社会は瞹眛な、無意味な生活を為している。圧制、偽善、
醜行を逞うして、以ってこれを紛らしている。（「六号室」）

いまは精神の骨折と言えばそうなのだが、原形をとどめぬほどの
超複雑骨折なのだ。そうなるとだね、まるで「無骨折」のやう
に見えてきたりするのだから、ねえ、笑えるじゃないか。

犬が好きだが猫には到底かなわないことを知っている。
猫を食ったことがある。犬も穿山甲もシマウマも蛇も。
鳩もカエルも。猫は見ていて飽きない。観察に値する。

中里介山『夢殿』を国会図書館で調べてコピーを送って
くださった方がいる。心より感謝申し上げる！

学生時代に父の書棚にあった『大菩薩峠』を読み続けた。
長期拘留のときには『大菩薩峠』を差し入れるのが流行っ
たのだった。

NHKスペシャル「戦場のジーニャ〜ウクライナ兵士が見た��地獄�＝v
を見た。戦争とは普通名詞であり固有名詞であり数詞であり形式名詞
でもありながら、可算名詞でもあり不可算名詞でもあり抽象名詞でも
ある。しかしながら「個の眼」しか見えない巨大な怪物である。

遠藤乾氏の以下の投稿（朝日新聞デジタル版）に賛成する。

遠藤乾
（東京大学大学院法学政治学研究科教授）
2024年2月21日9時31分 投稿

いまのイスラエルの行為はナチス政権がやっていることと大差ない。
こころから相手（パレスチナ人）がいなくなればよいと考え、殺戮、
飢餓、追放を通じてそれを実行している。ないのはガス室だが、結果
は同じ窒息と虐殺だ。何が異なるのか。
　問題は、正しさの羅針盤が狂った米国に追従し、日本もそれに加担
していることだ。他の手段を尽くさず、検証もせず、UNRWAへの資金
提供を停止するということは、ガザの人たちの命を奪う決断をしている
ということ。ジェノサイド的な行為に戦後の日本が加担した初めての事
例になるのではないだろうか。
　世界中がG７に背を向けるだろう。愚かなことだ。特定集団の体系的
抹殺に手を貸すだけでなく、みずからG7の力を削ぐことに結果的に加担
している。G７の結束を求めるべき時とそうでない時との違いを見てとる
ことのできない、外交の失敗である。

翻訳で読むせいかアタマがわるいせいか、ジェームス･ジョイス
が面白いと思ったことはない。並べる方がおかしいけれど、中里
介山のほうがよい。

旧刑法第116条
天皇三后皇太子ニ対シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス
1947年改正前の刑法第73条
天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加ヘ
又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス

『改造』で連載していた小説『夢殿』は、1927年（昭和2年）9月号の
内容がタブーに触れたため、尊厳冒涜を理由に雑誌自体が発売禁止処
分を受け、当該箇所の削除が行われた。『夢殿』を読んだことがない。
読みたい。

「形容可能なすべての事物を否定することで、非人称的な
《ある》がふたたび出現する」
ナワリヌイ殺害のショック鎮まらず。《ある》はいま、す
べて怪しい。

「巨大な翼をもつひどく年老いた男」（ガブリエル・ガルシア＝マルケス）
視床痛。

A note handed to Navalny's mother stated that he died at 2:17 p.m.
local time Friday, according to Navalny spokesperson Kira Yarmysh.
Prison officials told his mother when she arrived at his former penal
colony Saturday that her son had perished due to "sudden
death syndrome," Ivan Zhdanov, the director of Navalny's
Anti-Corruption Foundation, wrote on social media.

8番ラーメンセット。

Allies of Russian opposition leader Alexei Navalny are demanding
that Russian authorities release his body to his mother and lawyer,
claiming it is being deliberately withheld. Russian authorities
announced Navalny died in an Arctic prison camp on Friday.

九州の友人からメール。佐多稲子の短篇「水」を読んだと。
わたしも読んでみる。ナワリヌイは事実上は殺されたのだ。
500回も逮捕拘禁されるということがどういうことか想像し
てみる。

アドブロッカーを解除。CBS、NBCなどを読みやすくした。

犬、ご飯完食→もっとくれ状態つづく！

「落ち目のパンツ」のわれ＆諸兄姉はなかなかよい。

静かだった。犬、ご飯をたくさん食べた。風つよし。
明日病院。わたしはもう（世界に）用がない。（世界
も）わたしに用がない。サッパリしたものだ。胸がは
り裂けるほど悲しいーーといふのが、はてどんな感情
だったか、思い出せるようで思い出せない。

cbsニュース、ハリウッド映画そのもの。リアルがドロ
ドロ溶解している。融けちゃっている。

「噓を根源的に罰する立法は、この地上にはおそらく存在しない。」
（「暴力の批判的検討」）とヴァルター・ベンヤミンは言った。
AFNでスーパーボウル実況を聴く。テイラー・スウィフトは東京から
ラスヴェガスに飛んだらしい。犬が寝ている。

バイデン大統領のオツムは、米NBCなどによると、��hazy��
なのだそうだ。わたしもアタマhazyだから、聞き耳立てた。
hazy。昔、ヘイゼルといふカリフォルニアの婆さんを知ってた。
映画『サイコ』の、あの婆さんみたいなババア。でも、いい名前だ。
青みのつよい霧を想像したけれど、hazyは茶（黄）系。ウンチ色。
つまり、脳みそがウンチ化したってことだ。トランプのドタマも
だいぶクソ化してるらしい。アイゴー！

イスラエルの暴力を阻むための暴力は発動されるのが自然である。
『ベンヤミン・アンソロジー』

ベルリオーズの「幻想交響曲」が好きだ。小澤征爾さんが
北京に来たとき楽屋でインタビューした。LPを頂戴した。
テレビマンユニオンの大原麗子さんが橋渡しをしてくれた。
みんな消えてゆく。「断頭台への行進」が耳に残る。

ポレポレ･･･。歩け。ポレポレ。

犬とカフェ。犬、日一日と痩せていく。紙の犬。
ペラペラだ。寝てばかり。ペーパードッグ。息を
してるか窺う。腹を覘く。起こさぬように。

パレスチナ自治区ガザ地区。2月1日時点の死者数
が2万7千人を超えている。何ということだ！

父母の夢はあまり見ない。夢では、いつもなにか探している。
或いは行き方知れず半透明の闇をあてどなく歩いている。闇は
昔日のハノイから流れてくる。或いはまた、無人の屋上駐車場。
色がない。或いは信号のない四つ辻。昔のベトナムか。ハノイで
闇に泥んだ。闇を吸い闇を吐いた。方々彷徨ったけれどハノイの
闇が最も躰に合った。ハノイの他には闇など一塊もなかった。

「国家が国家という形式において、その本質に固有
の形で宗教から解放されるのは、国家がその国家の
宗教から解放されるときである。」（『ユダヤ人問題
に寄せて／ヘーゲル法哲学批判序説』）

しかしながら、「国家の宗教」から解放された国家を
われわれは今日に至るも見たことがない。

高見順「いやな感じ」。ムカシトカゲ。

「あるがままの人間を愛するヒューマニスト、かくあるべき人間を
愛するヒューマニスト、相手の同意を得て人間を救おうと欲するヒ
ューマニスト、相手の意志に反しても人間を救おうとするヒューマ
ニスト、 新たな神話を創造しようとするヒューマニスト と、古い神
話で満足するヒューマニスト、人間における死を愛しているヒューマ
ニスト、人間における生を愛している ヒューマニスト、いつもいつも
冗談 ばかり言う陽気 なヒューマニスト、とくに葬式で 出会う陰気な
ヒューマニスト。 彼らはみな互いに 憎み あっている。」

レーニン没後100年。

羽化の意識。夜半、徐々に、徐々に硬くなる透明な翅。
幽き残忍。

夜。青白い羽化。屍体に馬乗りになり。明日から。

「けれどもヒューマニストはほかにもいる、 うじゃうじゃいる」
（『嘔吐』）

「責任能力」とは何だろう。わたしはあなたはかれは「責任
能力」を有しているだろうか。死刑判決がでると安堵すると
いう心性と慣性･･･。このクニの死刑への仄暗い回路は怪しい
善民によって支えられている。なぜ生かしておくのがいけない
のか？

「狂者の膨大な言説は、すべて雑音に帰されていました。
そして 狂者 には、象徴的なやり方でのみ発言が許されて
いました。つまり狂者は、仮面をつけた真理の役を演じる
者として、武装解除され赦免されて舞台に上げられていた
のです。」（『言説の領界』）

ナナちゃんが吹雪のなかを歩く。ナナちゃんには歯がない。
歯がなくてもネズミを捕らえる。ナナちゃんには感傷がない。

「･･･今日において格子が最も狭くなっている領域、数多くの升目が
黒く塗りつぶされている領域、それ は、セクシュアリティの領域と
政治の領域である、と。あたかも言説は、セクシュアリティが武装
解除され政治には平和がもたらされる透明ないし中立的な境域であ
るどころか、セクシュアリティと政治がその最も恐るべき支配力の
うち の いくつかを特権的なやり方で行使する場所の 一つで あるか
のようなのです。 いかに言説が取るに足らぬものと見えるにせよ、
言説に課される禁忌は、非常に早く、非常に迅速に、言説が欲望およ
び支配力のうちのいくつかを特権的なやり方で行使する場所の 一つで
あるかのようなのです。･･･」（『 言説の領界』）

ハナちゃんもあの地震に怯えたであろう事は言うまでもない。彼女に
は歯が1本も残っていない。しかし、それでも雪のなかネズミをとりに
でかけ、大抵狩りに成功して帰ってくる。おそらく歯のない歯茎でネ
ズミを噛み（押し）殺すのだろう。ネズミは生暖かな圧力を一瞬「好
意」と誤解するのかもしれない。ハナちゃんは人にもネコにも媚びず、
独りを好むのだそうだ。ハナちゃんには鍛えられた孤独が漂う。