2023年02月19日

月と木

月と木.jpg

『プラン75』はよい。倍賞千恵子が見事に演じきった。思想ーー
墨痕淋漓だな、言わば。山上徹也氏のことを考える。新刊書き下ろ
し部分で避けるわけにはいかない。「インセル」のこと。
『プラン75』続けて2度観る。上部構造について。
posted by Yo Hemmi at 15:48| メモ | 更新情報をチェックする

2023年02月17日

カーテンの隙間

カーテンの隙間.jpg
介護認定調査員が歯と歯茎を剝きだして笑う。笑ろた。次の質問。
「自衛官出身のサトーさんについて、あなた、どう思ってんの?」。
サトーさんって鼻の下に陰毛を生やした、あのイダイな愛国者だらう
か。まよふ。わからなくなる。「鼻下陰毛(びかいんまう)のあの
方ですか?ふくすま出身の・・・」と恐る恐る問ふてみる。おばさん
急に怒りだす。
posted by Yo Hemmi at 18:03| メモ | 更新情報をチェックする

2023年02月03日

パスワード

電車.jpg

本人証明はどうすればいいか。登録時の暗証番号だといふ。4桁。
半世紀前だ。忘れた。本人だが本人とは認められない。暗証番号
のほうが本人より「有効」なのだ。バカげている。ブレヒトはす
でにそうした社会の到来を予想していた。4桁の暗証番号を3回ま
ちがえた。アウト。ネットバンキングは使えなくなった。作り直
しに2〜3週間かかります。ブレヒトは、本人よりもパスポートが
存在証明である滑稽を皮肉ったのだった。『亡命者の対話』。ふ
ざけやがって。総員詐欺社会でしょ。はじけなければならない。
国家も政治も満遍なく「オレオレ詐欺」ではないか。はじけなけ
ればならぬ。ね、さーちゃん。あんたがだれだっていいのだ。証
明書が有効かどうか。それだけが重要だ。夜、カドカワ問題でま
たハラタツノリ。石井裕也監督は「殺意」すら感じるという。同
感である。極めて愚かで著しく品位を欠く出版社じゃのう。儲か
りゃなんでもやる。裸踊りでも。儲からなければビタ一文出さな
い。こんなものなくていい。にしても、夏野とかいふ社長には
呆れる。出版人の風上にも置けない。お前ごときに拙著を売って
ほしくない。
posted by Yo Hemmi at 16:45| メモ | 更新情報をチェックする

2023年02月02日

寒空

寒空.jpg

I市の夜がどれほど暗かったかについてNに話した。Nは黙って聞いていた。
古いドブのようにドロリと暗かった。ハノイの暗さとは違う、何かが約束さ
れた闇であった。なにかよくないこと。Nは新潟経由で車を飛ばしたらしい。
シトロエンか。住吉。南地。ナンチ。難地。天窓の月。コーヒー色の海。
馬のいない、馬の臭いのする厩舎。船乗り。刺青。とても、とても、とても
貧しい娼婦たち。黄金湯。新田町。松林。長い堤防。右はパルプ工場。左は
灯台。カナギッチョ。トロッコ。血のついた新聞紙。体液。ンメダヅオダズ
ナヨ。イズイデス。アベ!ヤベ!アベマショウ。ゴシャガレッカラ。ンメダ
ヅ、ケッカ(おまえたち、帰るか)? N、静かに泣いた。N、君の責任では
ないのだ。泣くな、N。
posted by Yo Hemmi at 16:15| メモ | 更新情報をチェックする

2023年01月31日

黄昏

17時.jpg

国会中継を見た。見てしまった。これは、もろともに爆砕されても
致し方あるまいと思った。
「耐えがたいほど卑しい」(『ルートヴィヒーー神々の黄昏』)。
posted by Yo Hemmi at 23:09| メモ | 更新情報をチェックする

2023年01月28日

窓から

鹿.jpg
アカウンタビリティ。少しも自覚されていない。そんなもんだ。
「中核同人会議」だってさ。ハハハ。中核派とはなんの関係もな
い。記者上がりと学者上がりは手がつけられない。その傲岸にお
いて。その勘違いにおいて。その驚くべき無知において。『愛と
闇の物語』。
posted by Yo Hemmi at 23:54| メモ | 更新情報をチェックする

2023年01月26日

逆しま

さかしま.jpg

昨夜思い立って鶏のササミを茹でる。真っ白になったそれを
犬にあたえる。ブロッコリー、ニンジン、サツマイモもあげ
る。犬、驚いておられる。ササミ、ニンジン、ブロッコリー
、サツマイモの順に召しあがる。最後にドッグフード。

納得する。滑川はひえるだらう。さぞかしひえるだらう。けふ、
おいしくないチョコとクソ甘いポートワイン。それで満足する。
残りのボトルをもって、犬とあの土手に行く。背の大きい女の人
が白いスニーカー(新しくて目立つ)でジョギングしている。

幸せなんだか不幸なんだか、わからんちん。わかってたまるか。
夜は鱈と豆腐のチゲらしい。それは、そこだけは、その湯気には、
烈しく嫉妬する。足指のにほひ。
posted by Yo Hemmi at 17:19| メモ | 更新情報をチェックする

2023年01月13日

『オアシス』

さーちゃんが『オアシス』てふ韓国映画がごつえがったてふ
ゆーから『オアシス』てふ韓国映画を観ることにすぃる。
アレグラ60を飲んだら鼻水とまり、脳内の薄膜がとれ
たのであった。ミスドで担々麺&炒飯。すぃあわわせい
である。アレグラ60の作用か、昨夜幽かにエレクトした
やふな気がすぃるのだが錯覚か。日曜🐼に会う予定。
『オアシス』最高!すばらしい!イ・チャンドン監督。
posted by Yo Hemmi at 00:01| メモ | 更新情報をチェックする

2022年12月16日

補習

夕陽の富士.jpg

Sは不登校になった生徒2人の補習をしているらしい。
とても静からしい。体調不良のため『月』試写をサボ
ることにした。面倒くさい。爪切りがまだ見つからない。
「小バエがホイホイ」購入。早速セット。ハエ取りリボン
も届いたが、「小バエがホイホイ」不首尾の際にセットす
ることにする。石巻出身のNと石巻に行こうと話した。
「さるこや」がまだあるか、凶暴な猿の何代目かがまだい
るか、Nと確かめに行く。中華楼はもうなくなったという。
旅の途次、Nと間違いを犯せれば理想的ではないか。俵屋
で食事したい。窓から北上川を眺めたい。油くさい川面と
陽の照り返しを見たい。けふ、フジが妙に大きかったので
写真を撮った。犬不機嫌。戦争をやりたがっているやつらが
騒いでいる。Nとの石巻行きは約束だったか提案だったか
忘れた。慢性的に眠い。そろそろだな。女子高生コンクリート
詰め殺人事件。蜘蛛の明奈が冷蔵庫の中に入ってしまった。
さっき探したが見つからない。隅っこで失神しているか。
女子高生コンクリート詰め殺人事件は脳みそをひっかきまわ
す。



posted by Yo Hemmi at 17:12| メモ | 更新情報をチェックする

2022年12月08日

Nimby


「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、
必要とされることのないすべての人、愛されていない人、誰から
もケアされることのない人のために働く」。


この言葉ほどラディカルな思想はない。これに始まりこれに帰する。
この思想ほど「危険」を孕むものはない。ここに始まりここに帰す
る。今ほどこの思想を(ニタニタ笑いつつ)完璧に排除している時
代はかつてなかった。

暴力の時代がますます盛っている。けふ、1キロ歩いた。
posted by Yo Hemmi at 18:31| メモ | 更新情報をチェックする

2022年12月02日

戦争

NY (2).jpg

皆、戦争の話をしている。アホどもがやる気をだして
いる。すっかりその気になっちゃっている。軍事費2%。
国債発行だの増税だの。おうおう、やってくれ。殺され
てくれ。俺は犬とミスドに行き、野菜そばとドーナッツ
を食った。スナはチャーハン。
posted by Yo Hemmi at 00:08| メモ | 更新情報をチェックする

2022年11月28日

笠井嗣夫

night.jpg

笠井嗣夫『異和と痕跡』(七月堂)の件で連絡あり。
2000年9月10日、わたしは函館で講演をしたようだ。
笠井嗣夫はすぐれた詩文を書く。『声の在り処』
佐々木さんについては憶えていない。けふは悲惨な日
であった。



posted by Yo Hemmi at 00:16| メモ | 更新情報をチェックする

2022年11月21日

西陽

西日.jpg

井口さんからメール。
マグノリアの香料が欲しかったのに安いポマードのようなのがきた。
映画『マグノリア』は以前観たとき面白いと思ったが、今回はそうで
もなかった。浴室にはマグノリアのジェルがある。
posted by Yo Hemmi at 16:43| メモ | 更新情報をチェックする

2022年11月20日

ザ・卑怯者たち

on the road.jpg

けふD氏と懇談。苛々する。卑怯者、裏切り者、セコいアホども。
目か肛門かわからない男ども。どうすればいいか。どつくに限る。
鼻面を左ストレートで。腰を入れて。どこまでも追いかけ回して
ぶん殴るしかない。
posted by Yo Hemmi at 23:44| メモ | 更新情報をチェックする

on the road

nakahira.jpg
(中平卓馬)

posted by Yo Hemmi at 00:16| メモ | 更新情報をチェックする

2022年11月18日

正気と狂気

GR.jpg

いつか腰椎麻酔をされたとき。まったき「無」。透明な闇。


posted by Yo Hemmi at 22:56| メモ | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

テラス2

テラス2.jpg

小浴室の汚物を左手で片づける。それだけでエネルギーが切れる。
洗濯機で洗う。犬が不機嫌。Dさんとの懇談日程きまる。原稿はま
だ厭になってはいない。けふはテラスに出ていない。写真は昨日の。
地震。17時5分ごろ。横揺れ。明日はジムに行こう。不機嫌な顔をし
ていればじき終わる。汚物の臭いが鼻腔に残る。しつこい。新訳の
『嘔吐』を買うかどうか迷う。
posted by Yo Hemmi at 16:49| メモ | 更新情報をチェックする

2022年10月21日

かわたれ時

かわたれどき.jpg

この写真が好きだ。タクシーの窓越しに撮った。疲れきっていた時。
その頃より今の方が「死」をより身近に感じる。けふ、金勘定をした。
まだ大丈夫。
posted by Yo Hemmi at 00:39| メモ | 更新情報をチェックする

2022年10月05日

汽笛が聞こえる

午後4時20分の空.jpg

午後4時20分。霧雨。テラスに出た。暗い。濡れたウッドデッキの手前にスチール製
の簡易物置がある。対角線の端のラベンダーの群れは霧雨に洗われたように色をなく
している。歩く。滑らぬように一寸刻み五分刻みで、そろそろと歩く。

汽笛.jpg

鳩の死骸がある。和毛がデッキに張りついている。カラスにやられたのだろう。ここ
は集合住宅の14階だ。



posted by Yo Hemmi at 16:36| メモ | 更新情報をチェックする

2022年10月04日

まちゃこ

まちゃこ.png

「若いときには若すぎて、年老いてからは老いすぎて・・・」。
いつ、どこで聞いたのだっけ。ごく単純なことがいまさら身
にしみる。好機はいつだって逸せられる。好機は、つまり、
ない。

戦争構造はますます明確になりつつある。報道は当局の言うが
まま。思惑のまま。メディアがさらに挑発≠煽る。報道は
かつてと同様に、あまりにも浅はかだ。

本州を通り越して無遠慮な弾道ミサイルが飛んでいく。なんとか
アラームが鳴る。号外がでる。またぞろ敵基地先制攻撃が唱えら
れる。リアルなはずの出来事がリアルではなく、どこか滑稽で
バカバカしく、ちょっとシュールなのはなぜだろう。

将軍様、やるならちゃんと××を狙え!人民を撃ってはならぬ。

北朝鮮の身になれば、米日韓の軍事挑発こそ恐怖であろう。而して
戦争は大いにありうる。犬たち、猫たちのほうが人より数万倍も賢
い。まちゃこもくーちゃんものんちも福ちゃんも悟空も、高貴な眼
をしている。人はダメだ。
posted by Yo Hemmi at 22:46| メモ | 更新情報をチェックする

キンモクセイ

キンモクセイ2.jpg

対談の件、ああでもないこうでもないと話す。在日コリアンを知らずに
ニホンが語れるか、といふことになる。

posted by Yo Hemmi at 00:38| メモ | 更新情報をチェックする

2022年10月03日

けふの空

けふの空.jpg

さっきテラスから撮った曇天。赤紫蘇ジュース美味。炭酸
水で割ったらどうか。美夏からメール。19日出てくるらし
い。石山君らと会うことになるだろう。マイケル・ムーア
には深みがない。犬がご飯にしてくれとせがむので、デス
クを離れる。担当編集者から電話。対談相手の件。
posted by Yo Hemmi at 17:13| メモ | 更新情報をチェックする

2022年10月01日

祈り

祈り.jpg

特記事項なし。但し、激痛は、その極点は、無痛に似ている。
右肩、右腕。泣くのでなく呻くか、ホホホと笑う。菅の弔辞
の問題は深刻だ。政治の私物化。そのことを明日、連載原
稿で書く。今晩はダメ。半身が死んでいる。『汚れなき祈り』。
視床痛は味覚も声帯も変える。むろん、世界観も撓む。俺はい
ま別人だ。

けふ、ジムで時間がズルリと滑って、1時間ほどが一瞬で経過
した。
そうだ、これは特記事項だ。
posted by Yo Hemmi at 23:15| メモ | 更新情報をチェックする

2022年08月18日

スナ来る

犬とてもよろこぶ。スタバ。咽喉科。耳鼻科。幻臭。汚い詩。李政美の歌はよい。
マーチの詩。ちゃん→さん。CableCreation USB 3.0 A (オス) - (オス)。
外付けハードドライブエンクロージャ。「スグ此ノ土手ノ下」(『東京物語』)
posted by Yo Hemmi at 18:05| メモ | 更新情報をチェックする

2022年07月04日

存在


サボテン.jpg

存在することの呵責のなさよ。あるいは死。
10日、Dさんにお目にかかることになった。
posted by Yo Hemmi at 22:49| メモ | 更新情報をチェックする

2022年07月01日

クーリング・ファン

夕焼け.jpg

入院中はチェット・ベーカーをよく聴いていた。けふ、
あまりにも暑すぎて、寒気がした。日がな一日、犬と
話をした。繰り言。
posted by Yo Hemmi at 22:23| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月30日

ゲロ


泥道.jpg

同居犬が何度もゲロ吐く。あわてる。石井さんからメール。
河村さんのことなど、お目にかかってからお話しする予定。
暑さ。殺す意志。
posted by Yo Hemmi at 18:23| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月20日

検査入院


車窓から

車窓から.jpg

明日朝、検査入院。犬、留守番。今日のことだけ考える。
小池さんちのクロちゃんが(も)他界したらしい。車窓
から見た葬儀屋の看板。シゴクヨウヨシ。459444。だっけ?

posted by Yo Hemmi at 15:06| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月16日

死者たちの行列


青黒い影たちが歩いている、一列になって、ゆっくりと・・・

死者の列.jpg

つい1月か2月に会って話し込んだ友人、知人が、いま影となり、
向こう岸を一列になって蹌踉と歩いている。最後尾に加わろうと
する。ただ哀しいのではない。悔しいのでもない。なにか、
「落ち度」がこちらにあるように思われるのである。厳然と、そ
れはそうなのだ。最後尾に加わろうと駆けよる。慌てて・・・。

明日のことは思わない。今日だけ、いま在るだけのことを思う。
向こう岸の列が、うるむ。瞬く。

ビルケナウという到達点にすでに到達したのに、再び到達しようと
している。




posted by Yo Hemmi at 17:38| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月12日

ホタルブクロ


元木さんとかなり長いこと話す

ホタルブクロ.jpg

ふだん小声か無声で犬としか話していないので、声帯がダメに
なっていた。テーマ。連載、講演、犬、戦争、ドストエフスキー
、19世紀、沖縄・・・他。けふはまだ腹痛なし。単4の乾電池。
Julee Cruise - Falling 。死。カボシャール。右手薬指を切り、血が
でる。Julee Cruiseの歌を聴きながら酒を飲んでいた。

posted by Yo Hemmi at 16:47| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月08日

ネチャーエフ


古書$ョ理

ネチャーエフ.jpg

蜘蛛がカーテンをのぼっていく。刹那、殺意がはしるが
殺さない。大きくなったな、相棒。古書を整理していたら
『ネチャーエフーーニヒリズムからテロリズムへ』
がポコッとでてきたぜよ。ルネ・カナック著、佐々木孝次
=訳。どってことない。

石井恭二さんがやっていたころの現代思潮社刊。1964年初版、
73年3刷。ふっ!『ネチャーエフ』初版のころ、わたしは
現代思潮社でバイトをしていた。編集とかご立派な仕事で
はなく、返本のカバー替えとか、汚れた小口に紙やすりをか
けたりの単純労働だけれど。よく紙で手のひらを切った。
メンタム塗って、ラーメンばかり食っていた。

あのころの現代思潮社は『マルドロールの歌』やら『悪徳
の栄え』やら『コミンテルン・ドキュメント』全3巻やら
『トロツキー選集』やらをだしていて、学生らのあこがれの
まとだった。

「フランス装函入」なんてのがあって『テロリスト群像』も
そうだったな。本は売れようが売れまいが宝物だった。

「おお、ありとある治世の、ありとあらゆる国家の
殺戮者よ、そして馬鹿者よ・・・」

てなコピー(マルキ・ド・サド)もあって、パワハラセクハ
ラマタハラMETOO×××サバイバーラノベなどといふクソガ
イネンはなかった。暴力は書籍的に思考されていた。


posted by Yo Hemmi at 17:21| メモ | 更新情報をチェックする

La Jetée


『ラ・ジュテ』をみたかと訊かれる

帰路.jpg

「へっ!」とあたしは答える。いや、「へん!」だったか。
ボジョレヌーボーの会。「へっ!」。車椅子の少女はけふ犬
を連れていないようにみえた。追い越すときみえた。膝に抱
いていたのだ。

posted by Yo Hemmi at 00:33| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月06日

宅間守のこと


無題

電話機.jpg

彼のことをおもふ。もう20年以上が経っていたのだ。
死刑確定から1年足らずの2004年、執行。詫間の内面は
充分深く投射されたか。あれはある種のテロではなかっ
たのか。

ルネ・カナックの『ネチャーエフ』のオビには
「肉体には暴力を、精神には幻影を」
とあって、格好いい。

新しいスリッパを買った。青いの。スナにきらわれる。
責任はこちらにある。詫びたが、それですむ話でもなか
ろう。

長生きは怠惰な罪だね。



posted by Yo Hemmi at 17:19| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月05日

「飽和攻撃」


「狂った一頁」

狂った1頁.jpg

頭痛は昨日おさまったが、腹痛はつづいている。からだといふのは
厄介だ。サーヤ、そうおもひませんか?同居犬が「神経性の腹痛と
ちゃいますか?」と黒い唇をパクパクしていふのである。事情を知
っているのだ。

そんなもんでなおるわけがないのだが、新ビオフェルミンSとエビオ
ス錠をアマゾンで買ふ。部屋がオシッコくさい気がする。なので青森
県産天然ひば油 中栓付き 天然製油ヒバオイルをまく。犬が口をゆが
めてわろてはる。とにもかくにも世は「戦争好きお君」たちの出番で
ある。

おれが犬とバタイユについて話すのと、「飽和攻撃(Saturation attack)」
なる軍事技術をテレビでさも得意げに語るのとで、どちらがよりガイ
キチでせうか。ああ、腹いてえ。見たくもない醜い患部がどんどん剝き
だされてゆく。

posted by Yo Hemmi at 18:26| メモ | 更新情報をチェックする

2022年06月03日

「低い物質」


犬のぬくもり

ブルーベリー.jpg

犬がソファの背もたれと私の背中の隙間にもぐりこんで
震えている。鼓動を感じる。からだ全体が痛い。頭痛に
腹痛、節々の痛み。明日はどうしようか。





posted by Yo Hemmi at 17:30| メモ | 更新情報をチェックする

2022年05月18日

『自律 Autonomous』 


山之口貘の「ねずみ」を想ふ

自律.jpg

生死の生をほっぽり出して
ねずみが一匹浮彫みたいに
往来のまんなかにもりあがっていた
まもなくねずみはひらたくなった


映画『自律 Autonomous』をみた。「ねずみ」を
想った。ねずみはわたしであり、あなたであり、す
べての記憶である。

ねずみは
ねずみでもなければ一匹でもなくなって
その死の影すら消え果てた


兵器を送るだけ送って、参戦はしていないと正義
をきどる米国と、心身ともに病んだロシア。じゃあ
ニッポンはなんなのだ。

たとえば「徴用工」を忘れ、あるいは忘れたふりをし
て・・・。

ある日 往来に出て見ると
ひらたい物が一枚
陽にたたかれて反っていた


『自律』はこころみに言葉を消し、轢かれたねずみを
食う。ありえないのだが、わるくはない80分だった。


posted by Yo Hemmi at 18:11| メモ | 更新情報をチェックする

2022年05月15日

曝され


夜の目覚めは無名である

星戦争.jpg

「わたしは存在に残るくまなく曝されている」。
打ち消しようのない疲れ。存在は疲労をよぶ。
錆。暗い夜の流砂。
posted by Yo Hemmi at 17:31| メモ | 更新情報をチェックする

2022年05月12日

砂の上の植物群


皆、逝くのだ

砂の上の植物群.jpg

2月12日夜に、日下力先生が他界されていた。最近になって知った。
たいへんお世話になった。ノドグロをご馳走になった。川越のカフェ
で話した。わたしはまだ杖をついてはいなかった。穏やかな笑みの下
になにかを押し殺していた。

死はいつも時宜をえていると思う。
posted by Yo Hemmi at 01:25| メモ | 更新情報をチェックする

2022年05月01日

『バクラウ 地図から消された村』


狂気または「正気」の愉悦

バクラウ.jpg

『バクラウ』! 5。
右肩・腕・手・指激痛。

posted by Yo Hemmi at 14:42| メモ | 更新情報をチェックする

2022年04月28日

眼差しの抑止


これほど哲学的時代はあったか?

吠える.jpg

スナがほとんどのことをテキパキとやってくれた。スナは疲れた顔を
していた。人は病んでいる。わかりきったことだ。満遍なく病んでい
る。あまねく病んでいる。となれば、病んでいないのと同じだ。が、
ほとんどすべてが深く病んでいる。深すぎて、あまりに深くて深さが
わからない。

「すなわち死がさまよい、思考が消滅し、起源の約束が無限に後退し
てゆくあの領域・・・」についに達したのだ。もはや屈辱はない。屈辱以
外のなにものも存在しないのだから。犬が荒野をあるいてゆく。一回
立ち止まり、また歩きだす。

posted by Yo Hemmi at 17:41| メモ | 更新情報をチェックする

2022年04月27日

カシミーロ


○老犬

カシミーロ.jpg

カシミーロといふ映画の犬。タイプ。もう起きあがれない。
目がみえない。意識が薄れかかっている。夢もかすむ。

けふ、同居犬にモエギタブを1個あげた。憲法記念日の
「紙上デモ」に参加しないかという要請あるも、識者
ではなひので返事せず。

「私たちも市民意見広告運動に賛同します」の口調がどう
も苦手。なぜ苦手なのか。わかっているよ、カシミーロ。

今村昌平『赤い殺意』。

犬にはやさしい声をかけるべきである。まじめに語りかけ
ねばならない。
posted by Yo Hemmi at 14:23| メモ | 更新情報をチェックする

2022年04月25日

なにが悪いのか?


ヒトラーとムッソリーニとヒロヒト

ヒトラー.jpg

官房副長官「ヒトラーとムッソリーニと昭和天皇を同列に扱うということは
全く不適切であり、極めて遺憾・・・」。ほっ!? 戦後もなんら反省なしとい
う点では、天皇制ファシズムはそのタチのわるさにおいて独伊と「同列」に
おけんわな。天皇制ファシズムはいまだに脈々と生きているのだし。ウクライ
ナは謝る必要なし。

posted by Yo Hemmi at 18:32| メモ | 更新情報をチェックする

2022年04月13日

ウクライナの犬


待つ犬、食う犬、さまよう犬

クロ.jpg

どうしても犬に目がいく。ロシア軍に殺された飼い主を玄関で
待ちつづける犬、路上の屍体を喰らう飢えた犬。腐りかけた人
の顔を喰らう。鼻のあたり。犬はケダモノだろうか。まさか。
posted by Yo Hemmi at 17:40| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月18日

PSYCHO-PASS


ゴルゴ13

爆撃.jpg

プーチンをやるならテロは許される。バスに同乗したおっさんが
言っていた。「ゴルゴ13にやってもらえばいい」。プーチンはしか
しロシアではそれなりの支持率という。「第3次世界大戦」「米ロ核
戦争」を面白おかしく語る者たちがいる。戦争狂が明らかに増えてい
る。だれも9条を言わない。わたしは『Q』を書く。アイマスクをして
寝る。目玉のところが凹んだ大きなアイマスク。スナ、動物病院。赤外
線治療。




posted by Yo Hemmi at 00:01| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月14日

Article 9 of the Constitution


で、9条を変えろというのか !?

ウクライナ爆撃.jpg

時勢にあおられて改憲をかたる輩が増えている。待ってました
と言わんばかりに。戦火にアホなオツムを刺激された好戦派が
軍備拡張、核武装を語っている。冗談ではない!

鼻の下に汚らしいpubic hairを生やした自衛隊あがりのおっさん
が自民党の外交部会長だって?ニタニタ笑って戦争を弁じるのは
やめろ。陰毛を顔に生やすのはよくない。

9条死守。それがいい。それでよい。

浅田彰がテレビでしゃべっていた。もっとマシかと思っていたが
つまらなかった。落ち着きのないチビ。ひとりで逃げろよ。

posted by Yo Hemmi at 17:03| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月13日

Nuclear Fears Intensify


ニューズウィーク核戦争特集

核戦争.jpg

見出しは「非核戦争はいつ核戦争に変わるのか──そのときプーチンは
平然と核のボタンを押す」。すべてはプーチンのせいか。深層の破滅願
望。砕かれる世界。「たんに存在することの容赦のなさ」。サルトルは
いまいない。明日もいない。「人間」の破綻。共同体の構造的掟。とで
もいうべきもの。暴力の回帰的性格。マルクス主義といふオプティミズ
ム。途方もない楽天主義。

「・・・もはや悪も善行も感じられず、自らなした禍にさえ喜びを覚えぬ」





posted by Yo Hemmi at 14:08| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月10日

ドストエフスキーとプーチン


惨憺

惨憺.jpg

夜ごとドストエフスキーを読む。かれははいわば「反動的」作家
であった。反ユダヤ主義、アーリア主義、大ロシア主義、反社会
主義・・・。ナチスはドストエフスキーを好んだ。奇妙なことをおも
ふ。悩乱。ドストエフスキーはひょっとしたらプーチンを支持した
のではないか・・・。

文字どおり「画時代」である、いまは。ゾシマ長老の講話は少しも
革命的ではない。逆。反動的である。

世界中の反動分子が蠢きつつある。それでも夜ごとドストエフスキー
を読む。

テロルが吹き荒れるだろう。




posted by Yo Hemmi at 17:58| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月05日

氷河期


10万年ごと地球は氷河期

ウクライナ.jpg

そういえば、この地球には10万年ごとに氷河期がくるらしい。


posted by Yo Hemmi at 23:04| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月04日

にもかかわらず


原発爆撃!

にも拘わらず.jpg

「あらゆる重大なことは凡て『にも拘はらず』起る」
と言ったのは中島敦(「ミクロネシヤ巡島記抄」)だ
った。「ものが 亡びる時は、こんなものなのかと思
った」のだそうだ。

原発爆撃はもう核戦争と同じではないか。第3次大戦が
起きつつあると感じてもおかしくない。端緒はすぎた。
プーチン発狂説はまちがっている。人類共通の特質は
どのみち「キチガイ」なのだから。

世界はもう1週間先も見通せない。笑っちゃうほど愚劣
だ。「実体をもたない空しい不定形の〈虚無〉」。さあ
、テロルの出番だ。もしくは核爆発。

にも拘はらず、世界は在りつづける。中島の口調で言え
ば「なくてもいいのに・・・」。

『言語の七番目の機能』





posted by Yo Hemmi at 14:58| メモ | 更新情報をチェックする

2022年03月03日

「世界幻想」の崩壊


ウクライナは「外部」の「内部化」である

タンク.jpg

あるいは、ありえないはずだった世界戦争の可視化だ。
その端緒である。死への欲動はプーチンだけのものか。
「生とは生に反する生なのである」( Lévinas)。

バイデン政権の言う「民主主義国家対専制主義国家」と
いう世界観≠ヘずいぶんあやしい。これも別種の世界
大戦の、つかいふるされたロジックではないか。

スナ、動物病院。同居犬の靱帯。注射と赤外線治療。そ
こからウクライナ蹂躙を考えている。無力。

「幻影の表象に囲まれて周囲はすべて闇になっている。
こちらに突然血まみれの頭が現われたかと思うと、あちら
に白い亡霊が現われ・・・」

鏡を買う。
posted by Yo Hemmi at 12:05| メモ | 更新情報をチェックする