2018年05月21日

訃報



◎消えるというのは


今朝、訃報に接した。逝くというのはどういうこと

なのか。よくわからない。どこも悲惨。ポラノンが

いる。




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2018年05月20日

コッペパン


すぐ売り切れるパン

コッペパン(クッキー&ビスケット入りクリーム)は
おいしい。150円である。消費期限18日のをけふ食った。
「わちきにも、ねえ、おくんなましな・・・」。犬が上目づ
かいでいうけれど、あげない。

犬はダメもとでねだっているだけだ。あるしゅの習慣として。
ヘルパーさんによると、コッペパンはすぐに売り切れる。
とくにイチゴジャムのコッペパンはすぐになくなる。

オーヴィネンの「嫌いなことば」リストには、そういえば
「自己責任」はないみたいだ。それを書く。
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2018年05月19日

遠近法


◎犬・バッグ・車道・世界

犬がバッグから落ちて、車道に走りでる。車が1メートル
ほど手前でとまってくれる。犬、車道でうずくまる。気が
動顛。世界がそこだけになる。

「ウマラの生死を分けた3週間・・・」だって。なぜこれも
フェイクにみえるのか。フェイクだからフェイクにみえる
のさ。

「泥夜」という名詞はなぜないのか。いや、あるのかも
しれない。と書く。
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2018年05月18日

鼻血


◎叫喚

「それは、自分の耳で実際に聞いた人でない限り、
想像もつかぬような叫喚であった。祈りの文句も
あったし、呪詛の叫びもあった・・・」
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2018年05月17日

感想


◎砂かむ空しさ

昨夜Oさんからメール。毎日新聞夕刊記事への感想。
「私たちが抱えつづける砂をかむような空しさの意味」
「抵抗すればするほど空しさは増し、心身がどんどん
すり減り・・・」「手足をもがれるような感覚」――などと
つづってある。同感。

商品広告にびっしりと埋められた時空間の、ほんのわずか
ばかりの間隙(善悪の彼岸)に、わたしたちは、のぞまれ
もせず、えらばれもせず、消費のみを期待されて、じつに
とりとめなく生かされている。死ねりゃあまだまし――は、
『神々のたそがれ』のなかの台詞だったか。死ねりゃあま
だまし。



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2018年05月16日

夢のなかの発狂


◎ヘーゲルでしょうかね

人間は、すべてのものを、じぶんと不可分な単純さの
なかにつつみこんでいる闇であり・・・つまり、人間の
内に存在しているのは闇なのである。ポムゼルの話を
聞きつつ、おもふ。

けっきょく、老女は謎をあかしてはいない。ポムゼルの
存在と消失は、映画監督の想像力と野心より霧のように
深い。

夢のなかでは冷静に発狂する。『月』(にくづき)に
もどる。もどるにしかず、だ。

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2018年05月15日

ポムゼル


◎ポムゼルの指輪

けふもポムゼルの話をぼうっと聞いていたら、かのじょが
きれいな指輪をはめていることに気がついた。103歳に
なって、神はいない、悪魔だけがいる・・・とかたることの
すごみに触れ、それがとくに哲学的でもない〈ありふれた
事実〉であることに、あらためておどろく。

実時間に気づくことの、絶望的なまでの不可能性。いまも
そうだ。わかったようなことを言うべきではない。聴きいり、
見いり、かんがえこむしかない。日常にはいつも善悪の彼岸
がひらける。善でも悪でもない地平。すべてはなんらかの価値
と理由をもっているというのは、まっ赤なウソだ。

おもいきって、犬に「結婚してください」といったら、あくび
された。『神々のたそがれ』。

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2018年05月14日

記事


◎明日の毎日新聞夕刊

もしも予定どおりであれば、明日(15日)の毎日新聞夕刊
に長いインタビュー記事が掲載されます。たぶん。「官僚」
の心性からマスメディアの頽廃、はたまた連載小説『月』
(にくづき)のことまで、あれこれ言いたいほうだい。
そのまま載るともおもえませんが、ご一読ください。

『ゲッベルスと私』にくらべれば、ほかの映画はすべてお気
楽なエンターテイメントにおもえるほどです。ポムゼルを
だれが非難できるのか。非難できないということは、いったい
どういうことなのか。『ゲッベルスと私』をつくりえたオース
トリアと、一本の『東條英機と私』または『大元帥陛下と私』
もつくりえていないニッポン・・・の落差にはなにがあるのか。

『ゲッベルスと私』についても明日の毎日夕刊に言及あり。
6.16から岩波ホールでロードショーです。



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2018年05月13日

M


◎Mと会う

数十年来の、断続的顔貌。まじまじとみる。雨。Aさんと
長電話。変態じいさんとまじめな中学生みたいな気分。
オシッコしたくなって、切る。『ゲッベルスと私」つづき。
毎回『ゲッベルスと私』にすいこまれる。老婦人の皺と
歴史。皺の深みと錯綜。この映画の語りは無限だ。日本版
『ゲッベルスと私』はなぜ、つくられなかったのか。

わたしたちはその理由を知らないようで知っている。


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2018年05月12日

DVD


◎『ゲッペルスと私』

みる。記憶と皺。目。ノイズ。声。ハム。存在。唇。毎日の
インタービュー原稿修正戻す。昨日どこかに旅をしたように
おもう。どこにも旅なんかしていないのに。どこからか帰っ
てきたような。

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2018年05月10日

堕在


◎なんとなく朦朧として

『月』のうちあわせ。第8回初校ゲラもどす。フランクフルト学派の
巨星たちは「にんげんの最期の尊厳は、眼前のことを偽りだといえ
ることだ」と認識していたという。ほう、そうかと前は感心したけ
れど、いまはちがうな。

にんげんはそもそも「尊厳」と無縁ではないか。朦朧として景色を眺
め、いまはそうおもう。さいきん、目だけでなく、耳もわるくなった。
すべて清澄ではない。明澄でもない。清明であるわけもなし。ときに
堕在にこそ光をみる。

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2018年05月09日

サルの惑星


◎サルの支配

たまには娑婆のひとと会ってみるもんだ。きのふ、毎日新聞屈指
のインテリ記者、藤原さんと話していて、ぶったまげた。アソー
タローという口のひん曲がったサルを、ニンゲンとかんちがいし
ているアホがきょうび、いくらでもいるのだそうだ。いや、びっく
りしたなあ。

事態はさらにすすんでいるやうだ。シンゾ・アベてふエテ公は
さいきん、ヒトへの肛門性交の味をおぼえ、日夜コクミンのオカ
マをほる(ただで!)のに余念なく、記者どものなかにはみずか
らケツをさしだすバカも、じつはすくなくなひといふ。me too!
とは、そういふ現象の発作的反転でもあるようだと藤原さん。
さすがの分析力。

サルをひととおもひちがひするコクミン、ボルサリーノをかぶる
文盲ザル、そうしたサルどもに肛門をレイプされてよろこぶ人民
大衆、トランプてふサル以下のゴロツキにブロージャブしてやって、
グッジャブ≠ニかいわれて喜色満面のサル・・・。

そんなんに未来はあるだらうか? なひね・・・とわたし。さうです
か、と藤原さん。きのふの毎日新聞インタビューの主たる中身はあら
ましそんなやうなことだったが、15日の同紙夕刊でどのていど反映さ
れるか、はた、掲載みおくりか・・・同紙の見識と根性が問われている。

『月』執筆でみそこねていた『ハッピーエンド』けふみた。とても
よかった!ハネケ作品の諸要素がつまっていて、堪能。トランティニ
アンさすが。なぜか、とおく『Z』(コスタ=ガヴラス)をおもいだす。

(知りませんでしたが、本ブログをチェックしようとすると、ろく
でもない広告が、こちらの意に反し、わんさかでるよし。やな
世の中ですね。JUST FUCK IT!)



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2018年05月08日

ハネケ


◎インタビュー

毎日新聞のインタビュー。3年ぶりぐらいに藤原章生さん
と会う。なつかしいもので脱線ばかり。テーマは「官僚」
だったが、なにを話したか忘れた。『月』のコピーをもって
きていて、おどろく。藤原さんは3年以上前のインタビュー
ノートを開いて、わたしの発言をよみあげた。こちらには記
憶がない。ひどいものだ。

ハネケの話もすこしした。ハネケはいい。テーマは「官僚」
だったけれど、かれからはほんとうの関心を感じなかった。
当方も大した興味はない。ああ、おもいだした。「馬鹿」の
話をした。ニッポンのことは、話すにもちからがはいらない。
話すべき物語なんかない。






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2018年05月07日

クラブジンニクバーガー


◎犬とマックにいった!

けさ犬とマック。クラブベーコンバーガーと野菜ジュースと
カフェラテ。昨日、「ソイレント・グリーン」のことを
書いたばかりだし、なんとなく、クラブジンニクバーガー
のことをかんがえながら食う。ま、マックってそんなやうな
もんだ。

数か月ぶりに裏道をあるき、エベレストに挑戦。一度目
失敗するも、二回目初心者コースはなんとか成功。藤原さんと
電話ではなす。ひととしゃべるのが久しぶりなもんで、舌ベロが
もつれる。藤原さんは『月』をよんでいた。明日のインタビュー
前に第8回をよみたいですかと問えば、yesというので、第8回を
送る。

差し替えた第8回では、さとくんがアナルセクスをしたことも
されたこともない、といふ箇所がでてくる。藤原さんは笑ふ
だらうか。笑ひごとじゃなひのだが・・・。ASはいいテーマだ。

久しぶりにテレビをみたら、中学の学校放送みたいだった。NHKの
9時のニュース。アホおんながキャッキャッと高音域で笑ふのが耳障り。
おまえ、そんなにもしあはせなのかい? せけんさまは、ちーっとも
しあはせじゃないんやよ、ねえちゃん。げんじつをよっぽど舐めてん
だろな。げんじつ舐めずにケツ舐めろ。テレビ消す。

病院は30日に延期。



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2018年05月06日

第8回


◎『月』第8回けふ送稿

『月』第8回(約56枚)をけふ送稿しました。
これで400枚をこえたとおもいますが、不満足
です。ずうっと疲れています。送稿といれちがい
にN君から第7回の感想がきました。それにロシア
映画『六号室』が添付されていて、うれしかったです。

でも、ロシア語がわからないので、英語字幕のだしかた
をおしえてくれるようたのみました。

あしたは犬とマックにいけるかもしれません。あさっては
新聞のインタビュー。そういえば、キネマ旬報社刊の
『原一男と疾走する映画たち』といふ本に、ぼくのロング
インタビューが載っています。

タイトルは「あらゆる抵抗が無化される時代をどう捉えるか
ーー辺見庸、原一男映画を語る」です。えーと、それから
親友・朴日粉(パク・イルブン)さんの新刊『過去から学び、
現在に橋をかける』(梨の木舎)にも、かなり長いインタビュー
が載っています。

朴日粉さんにはすごい存在感があり、ぼくよりよほどわかい
かたですが、これまでもたくさんのことを学びました。同著には
イルブンさんが長年にわたりインタビューしてきた三國連太郎
、小田実ら、物故者をふくむ多数のひとびとの本音がもられてい
ます。ご一読を!

月写真最新.jpg
(Y.Sakai)

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2018年04月20日

鄙劣


◎無知は力なり、自由は隷従なり!

おもいだしました。皇居の松の木の話は、渡辺清著
『砕かれた神――ある復員兵の手記』(岩波現代文庫)58頁に
オリジナルイメージがあったのです。「あの濠の松に天皇をさ
かさにぶら下げて・・・樫の棍棒で滅茶苦茶に殴ってやりたい」と
いふピクチャレスクを、ぼくはどうしてもきらひになれません。

けふ会った友人がおもしろいことをいっていました。このところ
三半規管がおかしくなったみたいだ、と。まっすぐあるくのにも
難儀する。目がくらくらする、と。なるほど。にんげんの鄙劣さも
ここまでくると、おそらく戦時中の軍部以上かもしれません。あい
つらをあの濠の松にさかさにぶらさげてみたい。それをみながら散歩
する。ジョギングする。ときどき蹴飛ばしたり、唾をひっかけたりし
て・・・そぞろむなしい、衝迫。

かつて、被害と加害の等価性みたいなことをボードリヤールは述べ
ました。繋ぎ目をなくしたその断片の妖しいきらめきに目が眩みます。
嫌韓嫌中ヘイト週刊誌がいまや、あたかも正義の使者のごとくふるまい、
失見当識記者らがそこに泣きつく図の奇怪。いっぽう、どこぞの出版社
では「表現課」なるセクションができたよし!関係者はオーウェルを
よんだことがないか、よんでもさっぱり理解できなかった大ばか者にち
がいありません。

各省庁、報道・出版各社は以下のように墨書した大横断幕を正門にかか
げよ。みなで唱和せよ。「無知は力なり、自由は隷従なり!




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2018年04月18日

紙オムツ


◎馬糞のにおい

小鳥.JPG
(A.Yoshino)

皇居の松の木(クロマツ?)に誰某を逆さづりに・・・とは、
むろんわたしごときもののオリジナル・イメージではあり
ませぬ。『1★9★3★7』をやっているころでしたか、岩波
文庫かなにかでよんだのであります。まことに秀抜なイメー
ジであり、わたしはなんどもその風景を思ひうかべたこと
です。

逆さづりにされたものたちは、風にゆれ、口やら鼻やら
股間やら、とにかくからだじゅうのありとある開口部からポタ
ポタと液状のものを地上に逆しまに垂らしつづけるのでありま
した。父祖たちは、そしてわたしどもも、しかし、そうしたイ
メージをついにもちえなかったのであります。まんいちもった
としても、みずからただちにうちけしたのであります。

あのあたりには、とりわけ夕まぐれになりますと、馬糞のに
ほひがもわーっとただよひます。幻の「逆さづりにんげん」ども
は、馬糞臭のなかでぶーらぶーらとゆれるのであります。歴史とは
けだし皮肉なものですね。巨悪を大いにゆるし小悪をことさらに
いためつけるのです。さうおもひませんか? みんなまんべんなく
、端から端まで狂ってやがると!

フランコ・ベラルディはマクロンとかいふあんちゃんをためらわず
「ファシスト」と呼びます。同感。わたしたちも、ファシストに
税金をはらって、逆さづりにすべきものを逆さづりにせず、アベ・
アソーだけでなく、オノデラら極右グループをたいへん勇気づけている
のであります。かれら、もうやりたいほうだいだぜ。

けさ、介護認定のおばさんがくる。犬、激吠え。生年月日をいえ
るか、寝返りうてるか、おもらしするか、お風呂はどうしてるか
、オムツつこてるかーーなど訊かれる。イライラしてくる。逆ギレ。
おばはんにからむ。要介護2だったのが1になったのはなんでやねん?
あんたらクニの手先か、アベのまわしものか・・・とか。おばはん逃げ
かえる。犬たちとマックいく。朝マック。犬、たいへんおよろこびに
なられる。

川端「心中」。草稿「犬を売る男」収録の全集第2巻のみアマゾンで
注文。150円。送料260円。ああ、こんなことやってるばあいじゃなひ!



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2018年04月17日

ご依頼


◎すばらしき原稿依頼

めずらしく原稿(詩)執筆の依頼あり。ただし、稿料は
払えないと。詩のかんけいにはなぜかこういふのが多い。
で、こういふのにかぎって、谷川俊太郎などの名前をだし、
谷川先生も書いてくださったとくる。ケッ!

詩にまつわる主観的善意≠ニその利用ほどタチのわるいも
のはなひ。稿料なし、初版印税なし。それってブラックだろ!
といふのも大人げなかろうと、稿料2枚1000円(税抜き)
なら書きます――などと唯々返事。真っ黒いこころもちで。
ワハハ。

戦争賛美詩の下地にも主観的善意≠ェあった。現代詩は
ノミの屁のやうにつまらない。悪意がてんで書けてない。
気組みが戦争詩と本質的に変わらないんだな。そんでもって、
主宰者はみょうに慇懃で官僚的。

ヒラオくーん、がんばってるかい? 島のおじいちゃん、お
ばあちゃーん、おにぎりとか牛乳とかあげてくださいね。即刻
とっつかまえて、皇居の松の木に逆さづりにしなきゃならない
やつは、ヒラオくんなんかじゃない。アベとアソーだろ。

「青空語に寄せて」「青空同人印象記」「『青空』のことなど」
「淺見淵君に就いて」よむ。

草稿「犬を売る男」をさがしている。






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2018年04月16日

逃げろ!


◎どこまでも逃げろ!

逃げているひとは、どこまでも逃げろ。どうか逃げ果(おお)
せますやうに! 義人は、いや義人ではない凡夫でも、逃亡者
にはこころを遣るべし。逃げているひとは、どうか逃げきるこ
とができますやうに!

わたしの知る石牟礼道子さんは、祭りあげられるのをなにより
きらっていた。「しのぶ会」のやうなこともきらっていた。
デモもきらっておられた。ソシキをいやがっていた。わたしの
知る石牟礼さんは孤独であり、かつそれを愛しておられた。

海嘯および死刑執行の予感。いつもではあるが・・・。
「幸福」「器楽的幻覚」など。おみごと。





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2018年04月15日

不明


◎「巡査の居る風景」のことなど

「巡査の居る風景」よむ。またおどろく。たじろぐ。
20歳で書いたって!朝鮮人の側から。1929年の作だ。
迂闊だった。時間がいくらあっても足りない。知らなか
った、忘れていたではすまされない。

反日テロ、関東大震災と朝鮮人虐殺が、さりげなく埋め
こまれている。一高「校友会雑誌」のレベルの高さよ!
というより、天才の目のたしかさよ!

「川端康成 第四短篇集「心中」を主題とせるヴァリエイ
シヨン」。きのうにつづきよむ。川端が自死したときの
じぶんをおもいだす。沼沢均の夢をみる。笑っていた。

『月』第7回再校ゲラもどす。



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2018年04月14日


◎「筧の話」など

「海 断片」「温泉」「筧 の 話」などよむ。おどろく。
ポチ注文。




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2018年04月13日

ミュンヒハウゼン


ミュンヒハウゼン

きのう『月』第7回初校ゲラもどす。一昨日、

強風の日、打ち合わせ。『月』はあと2回か。

きのうミュンヒハウゼンのことをおもふ。底なし

沼から抜けだすのに、おのれの髪をひっぱりあげて

成功したというホラ話。アベよりよほどまし。

月7挿画.pdf


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2018年04月07日

「月」第7回


◎『月』第7回を送稿

昨日、『月』の第7回(約52枚)を送稿しました。真っ暗闇に
石をなげるきぶん。「芳烈な柚の匂い」でしたっけ、そんなもの
がかえってくる気づかいはありません。ぜったいに。つまらぬ
ことではありますが、闇の深さと自由をこちらがかってに感じれば
いいだけのことです。ああ、あと、どこまでも荒漠とした景色を。

だって、それが実相ですから。アンドレイ・エフィームイチの
かたりをこの歳になってなぞるのも、わるくはありません。数十年
ぶりにめくるものは、まるではじめてのように新鮮で、かえって
忘却の残酷さに気づかされ、おののきます。老いるのはあるしゅの
屈辱ですね。屈辱的に生きるしかない。それでいいとおもいます。

けふ、いやがるつれあいと病院。狂犬病予防注射。ひとのような声で
鳴く柴犬がいました。『月』第7回は今月末発売の「本の旅人」
(角川書店)に掲載の予定です。

満月と桜.jpg
(Y.Sakai)


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2018年03月06日

『月』第6回


◎『月』第6回を送稿

昨日、『月』の第6回を送稿しました。約50枚。今月27日発売の
「本の旅人」(角川書店)4月号に掲載されます。毎回かなりの
エネルギー(冷熱≠フような)をうばわれますが、今回はパソコン
の故障と花粉症悪化もあり、どっと疲れました。

すでに300枚ちかくか300枚超になっているでしょう。なぜ『月』にむ
きあっているのか。ギブアップしないのか。ギブアップできないのか。
わからないようでいて、どこかで得心している気もします。年々読者を
意識しなくなっています。それでいいとおもいます。

たぶん、『月』は、もう折り返し地点にたっしているのでしょう。

月6併用.jpg
(Y.Sakai)
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2018年02月06日

『月』第5回


◎『月』第5回送稿

小説『月』連載第5回を一昨日までに月刊「本の旅人」(角川書店)あてに
送りました。今回は長めで、約80枚です。今月27日発売予定。この辺が
「おりかえし」かな、というぼんやりとした感覚がありますが、テーマが
底なしなので、終了感がいつくるか、やってみないとわかりません。

月5.jpg
(Y.Sakai)

一昨日、昨日と疲れがでて寝こみました。犬といっしょに。ですが、寝てもさめても
『月』をかんがえています。ころすか、ころされるか。けっきょく、そういうものだ
とおもいます。冗談ではなく、やるか、やられるか…ですよね。

かれらは半島で戦争をしたがっています。ほんきです。ひとびとのこころはそれに
連動しています。かれらはいま、戦争を準備しています。







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2018年01月16日

『月』扉絵


◎『月』第4回扉絵でき

けふ『月』第4回再校ゲラもどす。今月下旬の「本の旅人」に掲載。
扉絵できた。ササキエイコさん。月 4回扉.pdf
第5回げんざい執筆中。せんだって、エベレスト登頂失敗。
ルートA、ルートBともだんねん。fuck!
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2018年01月12日

沖縄と国家


◎『沖縄と国家』書評がでました

もう何年も前のようにもおもえますが、『沖縄と国家』
(角川新書)の書評が最近の沖縄タイムスに載りました。

「ハブとマングース」「猛毒」対談とも揶揄されたくみ
あわせゆえか、ホンド紙は日経の短信をのぞき、一斉に
無視。弾圧されたのでなく、メディアが弾圧をするのです。
アカハタも!

目取真俊さんの身ぶり、口ぶりはいまも記憶にあざやか
です。ああ、ニンゲンってこういうことなんだなと、対談
の夜、しみじみ感じいりました。ニンゲンはひとつの口を
開けた傷痕・・・。

目取真俊さんとのであいのあとに、大道寺将司さんの獄死
があり、関光彦君らの絞首刑がありました。なにもかんけいが
なさそうでも、身体と記憶において、それぞれ密接なかんけいが
あります。

身体と記憶はいま、ぜんめんてきに国家に囲繞されていま
す。こんごともやられるか、痙攣くらいおこしてみるか、
ですよね。











posted by Yo Hemmi at 19:04| お知らせ | 更新情報をチェックする

2018年01月11日

月ゲラ


◎『月』第4回ゲラもどす

けふ、『月』第4回ゲラをもどした。

昼ごろ「キネ旬」インタビュー。ピンクの髪の
カメラウーマンの身のこなし。

ひとの輪郭が二重、三重にみえる。死んだカラスが
空から降ってくる。・・・ことをかんがえていた。
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2018年01月10日

エベレスト


◎N君と会った

約2年ぶりだという。そんなにたっていたのか。『月』
のこと、『夜の森』(堀田善衛 1955年)のこと、原一男
監督のこと、関君のこと、ナラティヴのこと、「赤い花」
(ガルシン)のこと・・・など。

エベレストのことを問われ、ギクリとした。のぼっていない
と、しょうじきに答えた。ゴーゴリのことを話したかどうか、
忘れた。N君の背丈がのびたようにおもった。
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2018年01月09日

エンゲルス


◎『イギリスにおける労働者階級の状態』

19世紀のロンドンとマンチェスター。「イングランドの
ブルジョアにとっては、かねさえ稼げれば、自分の労働
者が餓死しようとしまいと、まったくどうでもよいこと
なのである。・・・かねにならないことはくだらないことで
あり、非実際的で、観念的である」

『極私的エロス 恋歌1974』みる。いつ以来だろう。
映画>実人生は、ただしい。ただしかった。モノクロ、
露光オーバーの存在論。

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2018年01月08日

原一男監督


◎久しぶりに原一男監督の映画

新作『ニッポン国VS泉南石綿村』をみた。3時間半だから
2日にわけてとおもっていたが、一気にみた。ひじょうにお
もしろかった。『ゆきゆきて、神軍』(87年)以降のげんざい
(のダメさ)とは、こういうことなのだろう。

旧作をおさらい。けふ『さようならCP』(72年)3度目。
こんかいが、いちばん新鮮に感じた。なぜか。撮られるがわ
とその状況ー撮るがわーみるがわ。その位相の変化。総体的
退行。内面の劇的な後退。全存在の萎縮。「目」の退化・・・。

ちかく「キネマ旬報」のインタビューをうけることにした。
原一男さんと対談したのは地下鉄サリン事件直後の1995年
3月。2回計15時間。またお話しを聴きたくなった。

6日病院。心電図もんだいありで、来月エコー。めんどい。

えだのとかいうやつの尾籠な舌ベロとデカ耳がきわめて目障
りである。正月にだらしなく和服着てでてくるマヌケなおま
えも、権力の補完勢力以上ではない。うせろ。
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2018年01月05日

『月』


◎『月』第4回を送稿

連載小説『月』の第4回の原稿約53枚をけふ、送りました。
今月下旬の「本の旅人」(角川書店)に掲載の予定です。
年末も年始も、けっきょく、これにかかりきり。泥の闇に
ずぶずぶ浸かりつつ・・・。

月 18.1.2C.jpg
(Y.Sakai)
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2017年12月23日

晩ご飯


◎死体と写真と晩ごはん

かれによって殺されたひとびとの現場写真と
司法解剖の写真をみせてもらったことがある。
モノクロ。一晩中みていたこともある。死にか
かったひとのひとりは、〈寒い寒い・・・〉と言っ
ていた、という。

幼女を刺殺するまえに、3人は夕ご飯を食べた。
血のにおいのする部屋で。なにを食べたのか。わた
しはこだわった。目玉焼きをご飯にのせて食べた
らしい。かつて、その時間についてかんがえた。

ストーリーのあらかたを知っている。わたしはしかし
なにも知らない。夜の森のように、ものすごく濃い
陰毛。黒い血のり。包丁。性交。

けふ、カフェに携帯電話をわすれた。友人の母が
またひとり認知症と診断された。

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2017年12月21日

絞首刑の可視化を!


◎「国家」を演出するもの−こころの卑しいものたち

午前1回、昼1回。夕方はほぼなし。代が変わっても
おなじ。木で鼻をくくったような中身。死刑報道。
「絞首刑」とさえいわない。色、におい、音、こころ
・・・を徹底的に排除する。おまえらはひとじゃない。

皇室報道はこれでもかこれでもかとやる。なぜ絞首刑を
きちんと報じないのか。ひとりくらい変わり者はいない
のか。絞首刑執行状況の可視化を!テレビ中継を!
生中継を!お茶の間におとどけする絞首刑の現場!

洗練された映像美、映像と一体化する音、映像が鮮やか
に浮かびあがる4K高画質プロセッサー搭載の最新受像器
でみようじゃないか。美しい国ニッポンの、大迫力の絞首刑
シーンを!ん、それはできないだと?ならば、なぜ死刑執行
をつづけるのだ。

なぜ、刑務官に絞首刑執行を強いるのだ?なぜそのことを
論じあわないのだ。色、におい、音、こころ・・・を徹底的に
排除する。おまえらはひとじゃない。

このクニにジャーナリズムなどありゃしない。やつらは
国家と権力と「ニセの日常」を演出するだけの、こころの卑
しいものどもだ。

かれに音楽雑誌をさしいれたことがある。友人がさがして、
買ってくれた。クラプトンの表紙だったか。かれはすごく
よろこんだ。一日中独居房に立てかけてながめていたらしい。
かれは吊された。ヒクヒク痙攣して、死んだ。

雑誌のことをおもいだす。その友人を誇りにおもう。



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2017年12月20日

おもいで


◎石鹸

いつだったか面会にいったら、かれがへんなことを
いった。じぶんのからだが死体みたいににおうんです。
そんなようなことをブツブツとつぶやいた。面会室をで
るとき、腕や肩をドア口にぶつけていた。

わざとではなく、バランス感覚がどうかしていたらしい。
面会にたちあう刑務官の顔が、硬いもので殴られたみたい
に崩れていたこともある。泣いているのかとおもった。
ふつうありえないことが、死刑囚のいる空間にはおきる。

永山則夫も吊された。その朝、永山の絶叫を大道寺将司は
耳にしている。将司さんは光彦君を獄内でみかけている。
永山は絞首刑に処され、将司さんは獄死し、光彦君も吊さ
れた。

光彦君はとても繊細で、抜群の記憶力のもちぬしだった。
そんなことはないだろうといっても、そんなことはあるのだ。
死刑囚が獄外のものよりよほどこころやさしい、ということは
ざらにある。

かれからの手紙はみな石鹸くさかった。しょっちゅう石鹸で
手をあらっていたらしい。ものすごい清潔症。そんなことは
ないだろうといったって、そんなことはある。まだからだに
ちからがはいらない。

殺してはいけない。殺すことはない。だれでも。

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2017年12月19日

絞首刑


◎さようなら、光彦君・・・

友人が殺されるというのは、つらいものだ。

今朝、光彦君らが死刑に処された。予感があったので
あまりおどろかなかったが、やはりくるしい。重い。
気圧や重力や光りの屈折のぐあいが、このところ、
どうもおかしい。

きみは〈やめてくれ!〉〈たすけてくれ!〉と泣き叫ん
だか。あばれくるったか。〈お母さん〉と叫んで大声で
泣いたか。刑務官をどれほど手こずらせたか。それとも、
お迎えがきて、あっけなく失神したか。まさか。

きみは何回、回転したか。ロープはどんなふうに軋んだか。宙
でタップダンスを踊るように、足をけいれんさせたか。鼻血を
まき散らしたか。舌骨がへし折られたときどんな音がしたか。
脱糞したか。失禁したか。目玉がとびでたか。首は胴から断裂
しなかったか。

けっきょく、再審請求も犯行時未成年も考慮されはしなかった。
考慮されたのは、「適正に殺す」ために、きみのせいかくな
体重とロープの長さくらいか。さて、なぜ、けふという日がえら
ばれたか、知っているか。平日。国会閉会中。皇室重大行事なし、
だからだ。国家は、ごく静かな朝に、ひとを「公式に」くびり殺す
のだ。

やんごとないかたがたのご婚約、ご成婚、ご懐妊発表の日には
絞首刑はおこなわれない。おことば発表の日にも、ホウギョの
日にも、絞首刑はおこなわれない。聖人天皇もマドンナ皇后も、
死刑はおやりにならないほうがよい、などというお気持ちのにじ
むおことばをお話しあそばされたことはいちどもない。なぜか。

連綿たる処刑の歴史のうえに、ドジンのクニの皇室はあるからだ。

ひとと諸事実(そして愛の)の多面性と多層性について、光彦君、
ずいぶんとおしえられたよ。ありがとう!ひとと諸事実(そして愛)
の多面性と多層性については、法律もジャーナリズムも、ほとんど
の文学も、まったくおいつかないことをとくと学んだよ。

災厄でしかない国家のなしうるゆいいつの善政とは、死刑の廃止
であった。死刑をつづける国家と民衆は、さいだいの災厄ー戦争を
かならずまねくだろう。にしても愚劣なマスコミ!

今夜はNirvanaを聴くつもりだ。さようなら、光彦君・・・。
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posted by Yo Hemmi at 16:00| 所感 | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

笑い


◎ひとりきりのおとこが笑いたくなるのは・・・

まれである。と書かれているけれども、そうだろうか。
核爆発のあとでは、ひとりきりのものがしきりに笑いたく
なるのだ。と、おもう。
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2017年12月17日

『月』


◎終日『月』の第4回でした

寝てもさめても、『月』。無-所の、ムカシトンボのこととか。

十六夜月.jpg
(Y.Sakai)
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2017年12月16日

板塀


◎かつてだれが戦争を予感しただろうか

「湿った木の臭いを強烈に放っているこの板塀・・・」の小説は
1938年のものだ。その板塀は、つまり、そこはかとなく小便
くさかったのだ。表面はぬるっとしていたはずである。
posted by Yo Hemmi at 16:52| メモ | 更新情報をチェックする

2017年12月15日

再々放送


「こころの時代」明日(土曜日)再々放送

ちょっとくどいかもしれませんが(笑)、ことし3月にNHKで放送
された「こころの時代」が、明日、2017年12月16日(土)昼13時〜14時、
Eテレで、再々放送される予定です。若いひとびとも視聴してくれます
ように!

このさい、わたしは以下のことをあらためて表明します。いうまでもないこ
とですけれども・・・。

・北朝鮮にたいする、どのような形の軍事・挑発・謀略行動にも反対する。
・朝鮮半島情勢を口実にした日本の軍備強化・拡大、いわゆる敵基地攻撃
 能力保有にも、つよくに反対する。これはあからさまな憲法違反である。
・在日コリアンとその子女への圧迫、差別、ヘイトスピーチにつよく反対する。
・マスメディアの対北朝鮮「悪意醸成報道・キャンペーン」に反対する。
・圧力・制裁ではなく、どこまでも対話をもさくすべきである。








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posted by Yo Hemmi at 17:08| 放送 | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

トマス・ネーゲル


◎そして、いかなる・・・

そして、いかなる国家も、警察国家でない国家はない。
では、さとくんは先の総選挙でどうしたか。かれは「期日前
投票」をしていたという。それをもってして民主主義が機能し
ているといえるかどうかべつにして、かれは「期日前投票」を
していた。

「現代の最大の犯罪は、公的犯罪である」というトマス・ネーゲル
のかんがえに共感する。マスメディアはほとんどのばあい、公的犯罪
の共犯者である。この共犯者集団は責任を問われないことを知悉して
いる点で、無自覚的にもっとも卑劣であり、手がつけられない。

委細かまわず『月』の第4回に着手。が、ちかく死刑執行の予感
つづく。「公的行為における無慈悲」。個人倫理と公的倫理の
不連続性の本質は、死刑と天皇制にもっともよくあらわれる。
posted by Yo Hemmi at 14:22| メモ | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

クモ・警察国家


◎イエユウレイグモの件――警察国家の観点から

けふ、『月』第3回の著者校で「アシダカグモ」をすべて
「イエユウレイグモ」にさしかえた。すでに警察国家ではある
のだが、そのくらいのジユウはまだある。とおもふ。が、楽観
はできない。

公安当局が文中のなにを咎めてくるか、わかったものではない。
アシダカグモを、まぎわになってイエユウレイグモになおした
底意――これはかれらの関心をそそる。テロかんけい暗号名とし
ての「アシダカグモ」と「イエユウレイグモ」かいなか・・・が
チェックされる。うざい。

ついで、語感が吟味される。故意に御國をおとしめてはいないか。
クモにひっかけて、じつは不敬をはたらいていやしないか。
公序良俗紊乱の意図はないか。イエユウレイグモは不法ドラッグ
または爆発物の隠語ではないか・・・。

ムフフ・・・。困った。わたしは自首すべきだろうか。

あるひとから内々に提案されている。〈逃げよう〉と。どこに?
北欧に。しかしながら、提案者はわたしのつれあいについて言及
していない。故意にか? 脱出提案がジャスト・ジョークであるこ
とをさとらせるために、わざとつれあいに触れぬのか。

それとも、つれあいをすてて北欧に逃げようというのか。わからない。
提案者がたんに酔っぱらっていた、ということもかんがえられる。
要検討。つれあいといっしょならダツニチもありだろう。

タケシやタモリやツルベーたちが、この警察国家のまわしものとして、
どうにもならない日常の「毒抜き」にまいしんしている――。そんな
ようなことを、逃亡提案者はいう。みどもはかんしんがなひ。

わたしは、月内に死刑が執行されると予感している。
posted by Yo Hemmi at 17:27| メモ | 更新情報をチェックする

扉絵


◎『月』第3回の扉絵

(クリック)
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2017年12月10日

警察国家


◎「わたし」であるとはどのようなことか?

けっきょく、そこまでたちもどらないといけないようだ。
What is it like to be ――?を、気にする。とても気に
する。たとえば、ひとつの警察国家において、「わたし」
であるとはどのようなことか?
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2017年12月09日

アンコール放送


◎明日未明「こころの時代」アンコール放送


3月に放送された「こころの時代」が明日10日午前5時
から1時間再放送されます。あれから何年かたった気がする
のはなぜでしょうか。時間よりもできごとの速度がはやいから
でしょうか。

だれが寒い朝の5時からあの番組をみるのでしょうか。ほんの
数十人。眠れないひと。生きるのに疲れたひと。じぶんに愛想
をつかしたひと。幽霊・・・。ということは、じぶんとほぼおなじ
なのだから、あらためていうまでもないことですね。

首藤君、中野さん、五味さんたちのことをおもいだしています。
かれらといると、息があまりみだれずにすみます。犬も吠えない。
世の中のことなんかどうでもいい。どこまでもダメになればいい。
ただ、ほんの一瞬の、ささやかな共感があれば、それでけっこう。

あとはいらない。ほんとうは共感なんかなくていい。それより、
けふ、『月』第3回のゲラをやっていて、「アシダカグモ」をぜんぶ
「イエユウレイグモ」にさしかえました。痩せた半透明のうつく
しいイエグモです。

死ぬと、かなり多くのひとがイエユウレイグモになるそうです。
番組にでてくる父も、どこかでイエユウレイグモになって天井でも
這っているのかな。なお、番組は今月16日午後1時から、再々放送
されるそうです。

イエユウレイグモたちは、うすぐらい明日朝5時にあの番組をみる
らしいです。





posted by Yo Hemmi at 17:14| 放送 | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

アシダカグモ


◎イエユウレイグモのこと

『月』第3回で、アシダカグモについてすこし書いたけれども、
イエユウレイグモについては書こう書こうとおもっていたのに、
ついに書くのをわすれた。第4回で書くか書かないか、まだわ
からない。

そのとき、頭蓋の暗がりには小さなコウモリがいたのだった。
どのようにいたかというと、『コウモリであるとはどのような
ことか』というかっこうでいた。いきおい、『コウモリであると
はどのようなことか』の気分でアシダカグモのことを書こうと
して、途中でその気分をわすれたのだった。

月の写真を「女郎部屋からの眺め」というひとがいた。



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2017年12月07日


◎『月』第3回を送稿

きのう夕、連載小説『月』の第3回(約35枚)を送稿した。
今月下旬発売の月刊「本の旅人」(角川書店)1月号に掲載
の予定。

十六夜月.jpg
(Y.Sakai)

徹底的に分断された言語閾で、孤島で、それを承知で書くし
かない。読むひとは読み、読まないひとは、ぜったいに読ま
ない。

ことしは時間の進行がおそい。目取真俊さんと会ってから何
年もたった気がする。昨夜、そのときのことをおもいだした。
会えてよかった。

大道寺将司さんが逝ってから、やはり何年もたつ気がする。
記憶が褪せているのではなく、記憶が深まるのだ。

そろそろ「乱暴なこと」がはじまるだろう。ものごとを為政者
のようにかんがえてはいけない。痩せたイエグモのように、ひ
っそりと思惟することだ。

口で反ファシズムとさけんだからといって、反ファシズムになん
かなりはしない。いくら反スターリン主義をとなえても、スター
リニストはいっこうにへらない。

とても「乱暴なこと」がはじまるだろう。ものごとを為政者のよ
うにかんがえてはならない。痩せたイエグモのように、ひっそり
と思惟することだ。もしくは、眠れ。ツチグモのように。







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2017年12月04日

推薦本


◎おもろい本10冊

をあげろというので、5分以内におもいついた10冊。
週刊現代の求め。何十年ぶりかでみた週刊誌、ヘアヌ
ードはあいかわらずで、往時との変化は嫌韓記事だけ。
いやになる。

週刊現代に『経済学・哲学草稿』のことが載ったのは
はじめてだろうな。(クリックで拡大

「わが人生最高の10冊」(1).jpg「わが人生最高の10冊」(2).jpg

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2017年12月03日

墓場


◎喉の奥に墓場はひらける

緊急不測の侵略にたいしては自衛隊だけでなく在日米軍も
現行安保条約の範囲内で活動するのはとうぜん――と某国
共産党指導部はいう。わたしはまったくそうおもわない。
思考の分水嶺。

第2インターナショナルの末路をおもう。各国の社会主義
政党が第1次大戦で自国の戦争を支持しはじめ、第2インター
は結局、崩壊したのだった。「祖国防衛」の名のもとに党は
どこまでも変質・堕落する。

中国の陳毅外相は1963年、「中国人は、たとえズボンをはかなく
ても、核兵器をつくってみせる」と、興味深い仮定法で吠えた。
翌年、初の原爆実験に成功。その後も核・弾道ミサイル実験を
くりかえし、1972年、国連安保理常任理事国入り。

喉の奥に墓場はひらける。
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2017年12月02日

キ印


◎「キ印」とはなにか?

徳田球一はむろんキ印ではなく、陽性の革命家だった。だからか、
吉田茂にも好かれた。徳田は占領軍を「解放軍」(!)と呼び、
2.1ゼネスト前までGHQと昵懇であった。徳田は大ざっぱで楽天的
だった。

徳田は「戦後のすさみ」からたちあがるよう民衆によびかけた。
そのためには、天皇制を打倒し、天皇家の財産を没収し、日本に
「人民共和政府」を樹立するよう、ニコニコ笑ってうったえた。
徳田は沖縄・名護村(現名護市)の出身だった。

天皇制を打倒し、天皇家の財産を没収し、日本に「人民共和政府」
を樹立するのが可能だとまじめにおもっていたものは、昔時すく
なからずいた。昭和天皇は徳田らをおそれていた。とうぜんながら、
昭和天皇は反共主義者だった。

毛沢東も徳田には一目おいた。北京でおこなわれた徳田追悼大会
には3万人も参加している。キ印とはなにか、かんがえる。

そのころの事情とげんざいのかんけいについてかんがえる。
朝鮮戦争のことをかんがえる。日本にはなぜ大規模な朝鮮戦争反対運動
がなかったのか(いまもないのか)、かんがえる。レッドパージのこと
をかんがえる。

平成天皇退位でなぜこんなにマスコミがさわぎまくるか、かんがえる。
聖人≠ノ本気でなりきったかのような天皇夫婦のたちいふるまいを
いぶかしくおもう。なにかかんちがいしているのではないか。なにかが
かんちがいさせているのではないか。

皇室をどこまでもあがめたてまつるマスコミに吐き気をもよおす。
天皇制がないとこの社会はたちゆかないのか。一日もやっていけないと
いうのか。〈無天皇制〉をためしにいちどやってみたらどうか。
新聞はそんな企画もできないのか。キ印とはなにか。

1946年の食糧メーデーをおもう。参加者の一人が掲げたプラカード
をおもう。「ヒロヒト 詔書曰ク 国体はゴジされたぞ 朕はタラフク
食ってるぞ ナンジ人民 飢えて死ね ギョメイギョジ」「働いても 働い
ても 何故私達は飢えねばならぬか 天皇ヒロヒト答えて呉れ」―。

これらの文言を戦後社会は知的に消化できず、げんざいではきれいに
わすれさっている。プラカードを書いたひとは、まったくキ印ではな
かった。まじめな共産党員だった。

キ印とはなにか。「トクトのエビ」が宴会にでたから、なにがいけない
のか。元慰安婦が宴会に招待されてどうしていけないのか。朝鮮学校
を高校授業料無償化の対象とするのはなぜいけないのか。在日コリアンと
その子弟を迫害、敵視、差別して、少しは恥ずかしいとおもわないのか。
北朝鮮指導部と貧しい民衆をくべつしてかんがえることがなぜできないのか。

国際的制裁をうけている国では、指導部ではなく、もっぱら民衆がますます
餓え、ますます疲弊するのだ。北朝鮮の民衆に人道援助をするのがなぜいけ
ないのだ。北朝鮮を「圧力」強化でまるごと破壊し、皆殺しにしてもかまわ
ないというのか。日本の政治家は朝鮮戦争でどれだけ多数の民衆がどのよう
に無残に殺されたか知らないのか。

いま、真性の「キ印」とはなにか。真性の「キ印」とはだれか。
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posted by Yo Hemmi at 17:36| お知らせ | 更新情報をチェックする